いーちんたん

北京ときどき歴史随筆

北京内装奮闘記2、台所、水周り

2011年06月02日 22時15分53秒 | 北京内装奮闘記
北京の一般アパートの住まいで、最も問題になるのは、大抵水周りである。
水周り以外であれば、そのほかは漆喰で白く塗られた清潔な壁、
すくなくとも裸電球のかかる電気ソケット、
すきま風の入ってこない窓、ドア周りさえクリアーできればいいが、
これはそんなに難しい問題ではない。

さて。水周りである。まずは台所。
写真ではわかりにくいが、流しは90年代によくあった白い陶器のもの、
その排水溝は、タイルの洗い場になっており、
そこでモップが洗える仕組みになっている。
床タイルも見るだにおぞましい汚れ様。
窓枠、網戸もすべて油でべとべとに底光りしていた。


そこに前のアパートからひっぺがしてきたシステム・キッチンを入れた。
前回のアパートの時にオーダーメイドで作ったものだが(しめて2000元なり)、
今回は内装の程さんに切り貼りしてもらい、新しい台所の大きさに作り変えてもらった。


アフターの図。

そもそもこの写真の明るさの差も照明の差である。
元からついていた電球が25wくらいのものだったので、40wか60wくらいのものに
変えたほか、流しの手元にも電源を一つ増やした。
洗い物をしているときに、手元が暗いことが、一番みじめなので、
流し周りの電源は、毎回万を辞して確保する。

今回は原始的に市販のクリップ式の電灯を一つつけるだけで解決した。

窓枠の緑のペンキは、私が自分で塗った。
こういう原始的な鉄の窓枠のいいところは、油汚れでも何でも、
すべて上から塗りこめてしまえばいいことである。
汚れを落とすとか、そういう手順は一切無視。
上から塗り込んで、解決。この瞬間は、ちょっとエクスタシー。

網戸も油ですべての目が埋まって真っ黒な状態だったので、
とりはずし、替えてもらった。これは外注である。
夏場になると、毎日「網戸替えー」の歌を歌いながら、

アパートの間を練り歩くおじさんがいる。
アパートの5階からその姿を捉えるのは、無理なので、
入り口に住みついているごみ拾いのおっちゃんに、見かけたら、
5階まで訪ねてきてもらって、と、お願いしていたら、来てくれた。

「ねじまで油で固まっていて、普段より倍の時間がかかった。
通常なら20元だが、これは30元もらわないと、割に合わない」と、
10元多めに取られたが、なぜが
「おお。おお。さもありなん」と、にこにこ払う私。
そこまで汚いものを美しく取り替えた実感がうれしい。

そのほかの部分は、セメントでかためた狭い30cmほどの棚。
ドアの上の天井近くの棚は、ビニールカーテンが付いていたが、油でべとべと。
茶色く変色していた。棚の中もべとべと。

       
程さん作業中。天井もペンキがはげはげで貧乏くさいので、


ビニール・ボードの天井を張りなおしてもらった。トイレバスの天井も同じく。


アフターの図。ドアの緑のペンキは私が塗りなおしたもの。


ええー。こちらは調味料棚のアップ。
ささやかな道楽である。瓶はすべてIkea。
家には、日中の人間が入り乱れて出入りするので、
すべて二ヶ国語表示。



スパイスラグ。
瓶は、Ikeaのように見えて、実は自由市場で買ったもの。
こういうおしゃれなデザインは、すぐ真似されちゃいますねー。

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