いーちんたん

北京ときどき歴史随筆

2011年9月の記事一覧表

2011年09月30日 17時59分53秒 | 月別 記事の一覧表

2011年9月の記事一覧表

西安のイスラム・ストリートのB級グルメリポート:


2011.9.1.    西安回民街1、緑豆の涼粉炒め、河魚の丸揚げ
2011.9.2.    西安回民街2、餅の蒸し菓子「鏡Gao」、グルテン串、糸切りモチ
2011.9.3.    西安回民街3、牛筋のコラーゲンゼリー固め、揚げ餅とナン、吹き飴
2011.9.4.    西安回民街4、おみやげアイテム「影絵」、「兵馬俑グッズ」とチェ・ゲバラ財布
2011.9.5.    西安回民街5、羊の頭の丸ゆで、西羊市の賑わい
2011.9.6.    西安回民街6、北院門どおり


西安回民街 記事の一覧表

2011年09月10日 06時17分57秒 | 陕西省西安・佳県などへの旅

西安のイスラム・ストリートのB級グルメリポート:


    西安回民街1、緑豆の涼粉炒め、河魚の丸揚げ
    西安回民街2、餅の蒸し菓子「鏡Gao」、グルテン串、糸切りモチ
    西安回民街3、牛筋のコラーゲンゼリー固め、揚げ餅とナン、吹き飴
    西安回民街4、おみやげアイテム「影絵」、「兵馬俑グッズ」とチェ・ゲバラ財布
    西安回民街5、羊の頭の丸ゆで、西羊市の賑わい
    西安回民街6、北院門どおり


西安回民街6、北院門どおり

2011年09月06日 23時27分35秒 | 陕西省西安・佳県などへの旅
前方には牌楼が見えてきた。
本来はあちらが西羊市の入り口。私は反対側から来たことになる。

      


ここまでで西羊市は終わり。
南北に延びるのは、北院門どおり。地図参照

   


観光用に伝統建築が整備された雰囲気あり。

   


黄色があざやか。
ゼリー状に固まったケーキのよう。味見できず。

   


うずらの卵の串焼き屋さん。

    


うずらの卵をひたすら割る。

      


うずらの卵は、むくのがめんどうなので、割って食べても胃に入れば同じということか。
なんかやっぱり味気ない気がするけどー。
でもけっこう売れてた。

   






中国では、各都市で銅像が大流行。市民にも記念撮影に大人気。
並んで立ったり、肩に手をかけたり、上に子どもを乗せたり、どんなに手荒に扱っても傷もつかなければ、
倒れもしない頑丈さがいいんだと思う。


北院門の広場にもあった、あった。

   


そして。やっぱりこういう真似系ポーズは必須でしょう。
50才以下なら、皆、平均的にやります。

     


こちらは、子ども強制系。
大人たちが寄ってたかっておだて上げる。

     


おっしゃ! 決まった! 

          


角度を変えて、もう一枚撮りましょうね。

     


もおお、疲れたー。
これ以上はいやだい。

     



さて。
今度は南の鼓楼方向に進んで行きましょう。

何百本もある羊の足。
人間とは不思議なもので、見慣れないものはグロテスクに思えてしまう。

かくいう私も鶏の足にはもう慣れた。
中国と長く関わるうち、今では好んで注文しさえする。

でも羊の足は、まだだめかもー。

     


再び緑豆の涼粉の炒め物。
色が食欲をそそる。

   

 

  



ザクロの生搾りジュースを発見。

   


ザクロとサトウキビの生搾りをミックスした飲み物、一杯5元。
こんな贅沢なもの、北京での値段は5ー10倍はくだらないでしょう。
濃厚な味。

   


残骸の山。

      


やっと鼓楼が見えてきました。
これで大興奮の回民街も終了です。
集中力全開でどっと疲れた。。


   


   




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西安回民街5、羊の頭の丸ゆで、西羊市の賑わい

2011年09月05日 21時12分52秒 | 陕西省西安・佳県などへの旅
さて。
おみやげ談義は、これくらいにして、また食べ物中心に戻りましょう。


巨大な桶が登場。

   


ブリキ加工のお店。
こんなでかい桶、何に使うのでしょう。店先で作業中。
 
     


羊の頭の丸ゆでー。
ひえー。

やっぱりグロテスク・・・

   


かなり辛い系。右のとうがらし炒めピーナッツは、
私も北京ではまっており、食べ出したらとまらない。

   


こちらはあまり見かけない。北京でもどっかで見たことはある気はするが。。
小麦粉系の生地をからめて揚げてあるのね。
さらに辛そう。

   




壺に貼り付けて焼いているのは、インドのサモサ風のものだろうか。

      
 

   

むこうに見える首だけない羊一頭の肉も強烈。


各種シシカバブが待機中。

   


ナンを装飾風に。

   


ピラフを制作中。

   


活気あふれる通り。西羊市。

   


イスラム色一色の通りながら、奥に続く路地は、伝統的な中国の横町を思わせる。

   


興味津々。
一歩中に入ってみる。

      



      


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西安回民街4、おみやげアイテム「影絵」、「兵馬俑グッズ」とチェ・ゲバラ財布

2011年09月04日 20時17分05秒 | 陕西省西安・佳県などへの旅
今回の西安旅行で気になったのは、おみやげアイテムの向上度。
何か目新しいアイテムは出てきているでしょうか。一昔前までは、
全国どこでも似たようなものしかおみやげになく、つまらなかったもの。


   


奥の方に見える数珠状の腕輪は、全国どこでも見かけるごくポピュラーなもの。
若い人なら男女ともに毎日腕につけ続けている人をよく見かけますな。

しかしわざわざ西安で買うことの意義がわからないー。

まあ。
恋人同士で一緒に買うと、旅の思い出になるし、
毎日身につけるものだから、意義があるんでしょうけどねええ。


手前のがまがえるは、どうやら木魚のよう。
西安は仏教盛んなりし唐代の都だから、ということでしょうか。
こういうのをおみやげとしてプレゼントされるのは、結構困ると思う。。


今回、なかなかいいじゃないの、と思ったのは、影絵の壁飾り。
かわいい上にお値段もかなりリーズナブル。

牛の皮で作られているそうですが、きっと抜き型があって、機械でばしばしと抜いて大量生産するんでしょうね。
色付けは流れ作業でできそうだし。

お値段はフレームだけでもその値段なら安い、というほどでした。
お世話になった方々へのおみやげとして、買わせていただきました。


   


あちこちのおみやげ屋さんで大々的に。

   


   


   


北京でお友達からいただいた脱力系グッズ。
ここにもありんした。

頭をふんわりなでる感触がこそばゆくて、思わず悲鳴が出るのよん。

   


   

ディスプレイもアーティスティック。




西安の伝統的おみやげアイテムといえば、これ。

   

兵馬俑のミニチュア。
12年ほど前に西安に来た時、兵馬俑の入場券は90元、
その入り口の前で売られているこのミニチュアの小ぶりなものは、わずか0.5元。

兵馬俑見学一人分の値段で180個買えてしまうという。。。
これはきらいじゃないです。
部屋に飾るのは、なかなか悪くないと思うが、一つ買えば十分だしねえ


そして2011年。
時代は進化し、兵馬俑もバージョンアップ。

      

今は兵馬俑シャーペン。
渋すぎ。買わなかったけど。。


   

その横の赤いのは、状元キャラでしょうかねええ。
状元ーーつまりは科挙のトップ合格者という意味を込めているのかしらん。

受験生には縁起がいい。
奥は坊さんキャラ。

仏教と西安はセットで連想なのね。


そのほかのキャラは、若者文化についていけず、分析不能。

   


番外編。
屋台の横になぜかかごに入った鶏が。
脈略のなさがええわ。

   


西安オリジナルではないが、毎回気になるのは、チェ・ゲバラグッズ。
私は中国に来て初めてチェ・ゲバラを知った。

日本ではお財布に印刷されてあちこちで見かけるほどポピュラーではないからねええ。

中国人はチェ・ゲバラが好きだ。
確かにあの外見とか、生き方とか、とってもカリスマ性はあるけど。。
こういう財布を使っている中国男子はありだと思う。
あはは。独断と偏見。
 

  



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西安回民街3、牛筋のコラーゲンゼリー固め、揚げ餅とナン、吹き飴

2011年09月03日 20時03分34秒 | 陕西省西安・佳県などへの旅
牛筋のコラーゲンゼリー固め。
ううー。お肌によさそー。

   


   


       

あらゆる角度からしつこく撮りまくって、失礼。
家で食べるとしたら、短冊に大きく切って平たく並べ、
にんにくのみじんぎりを散らし、ごま油、黒酢、しょうゆをまわしかけて酒のあて、というところかしらねええ。


向かいのお店では、長い行列ができていた。独自のたれで煮込んだ牛肉、羊肉の塊らしい。

   


このお兄ちゃんのオリジナルなのだろうか。
オレンジ色の、ドロドロにやわらかそうな生地を油で揚げた餅。

油っこそうなので、手を出す勇気はなし。お腹が一杯というのもあるんだけどねええ。
 
  

 
  

 
  







看板の構図が大胆。
丸の中の文字の発音は「Nan」、つまりはインド料理のナンと同じ。

小麦粉で作るかたいパンのようなもの。
これまた西方の文化ながら、漢字の美しい造形を活用した渋い演出。しびれるーー。

       




縁日のごとく、お祭り気分を盛り上げてくれる、パフォーマンス系屋台。飴屋さん。

      


形状は十二支が中心のよう。  

    


こういうお茶目な演出もあり。
十二支の順番を決める時、十二の動物がかけっこ競争をし、牛がトップを走っていたが、その上にネズミが乗り、
ゴール直前でネズミがゴールに飛び込んだためにネズミ年が十二支のトップになったというエピソードを表現しているのねん。

おっちゃん、ええわあ。

   


私がきゃあきゃあ言いながら、根が生えたように動かないでいると、おっちゃんが早速実演を始めてくれた。

   


あめを入念に練り始める。

   


後は。。。名人芸ー。

   


   


   


   


   

こうまでサービスしてもらったら、さすがに私は買いましたわよー。
1つ五元。

たかが飴一つに五元は高いと思うか、この名人芸の見物料に五元は安いと思うかどうか。
ばりばりと食べて、ものの五分くらいで平らげましたが。。



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西安回民街2、餅の蒸し菓子「鏡Gao」、グルテン串、糸切りモチ

2011年09月02日 23時10分26秒 | 陕西省西安・佳県などへの旅
見たことない形式の屋台発見。

   

看板の上から「清真」。
イスラム法に則った調理法をしているから回教の人でも安心して食べてください、という合図。

新彊に行った時、ウィグル族の女の子は、私がインスタントラーメンを薦めた時など「それは清真か」と必ず聞いた。
「なんだそれは。私にはよくわからない」
と答えると、ラーメンのパッケージを表、裏と何度もひっくり返して
「だめだ。清真マークがついていない」といい、食べなかった。

新彊で売られている食品は、ムスリム対応になっており、イスラム教徒でも食べられるものは、ちゃんと表示がされている。
インスタントラーメンで最もポピュラーな「康師Fu」の商品もムスリムの権威機関の監修つき、「清真」マークがついている。

というわけで、この2文字があることは、回教徒とそうでない人が雑居する地域では重要らしい。


「央視品牌」=中央テレビブランド、つまりは中央テレビの取材を受けた名ブランドですよ、というほどの意味。
「坊上名貴小喫」=「坊上」の名貴なる軽食。


「坊上」の言葉は、私も初めて聞くのでネットで調べた。
「坊」は、唐代の城内の行政区画単位。都・長安も正方形に区切られた「坊」で区切られていたが、
この概念はイスラム世界から伝わったため、唐代にイスラム教が中国に入り、清真寺(モスク)が建てられると、
モスクでは信者を「坊」ごとの単位で管理したという。

だからイスラム教徒は今でも自らを「坊上の人(坊上人)」と呼び、
「坊上」も「イスラム教徒の」、「回教徒の」と言った意味に使われるようだ。

回教系レストランには、「西安坊上人清真飯庄」といった名前も見られる。


カラフルなトッピング素材が目を引く屋台。

   


   

「鏡Gao」は、西安特有の回民「小喫(軽食、おやつ)」だそうな。
木の筒にうるち粉を押し込み、蒸し上がったところに砂糖、黒砂糖、きなこなどをトッピングして竹串に刺し
、食べ歩きする若者や子ども用の屋台のおやつだという。

アジア原産の「モチ粉」と使ったお菓子がイスラム教徒独自の伝統食品だというのは、
意外な取り合わせのように感じるが、「元宵(モチ粉だんごの芯にさまざまな餡を入れてゆでたもの)」も「清真」ブランドの老舗がある。
不思議だ。


「老馬家Meigui鏡Gao」=馬家のバラ鏡モチ

キーワード検索すると、出てきましたぞ。
「八宝Meigui鏡Gao」は、馬家の開発した独自ブランドとして有名なのだという。

おっちゃんの操るこの小さな屋台にそんな名声があるとは、意外。
 
従来の鏡Gaoの製法を改良し、筒の中に粉を詰めるスピードを大幅に短縮するとともに、
大きさを自在に変えられるようにし、筒からモチがはみ出しにくいようにしたという。

またいっぺんに数十個の筒に蒸し、わずか1分で蒸し上げることができる。
蒸し上がりには汽笛が高らかに鳴り響き、呼び込みの声を上げる必要もなくなった。

このカラフルなトッピングもどうやらここが元祖らしい。


お腹いっぱいで食べれないので、注文を断念。
完成形態はもう数百メートル進んだところでやっと判明。

別の屋台で少女がお母さんに買ってもらっていたところを発見。

   


   


   


透けるように白い肌ときめの細かさは、ややコーカサス系の血を感じさせる。
混血の歴史を思わせる。

   


北広済街と西羊市の交差点にやってくる。
熱気に飲み込まれるような生命力がビンビンと伝わってきて、こちらも血が頭にさかのぼる。

   


謎の物体を焼いている屋台。

   


小麦粉のグルテンとのこと。味付けは普通のシシカバブと同じとうがらし、クミンをベースとしたもの。

   


   


焼き手のお姉様、エキゾチックな雰囲気。

   




食べ物の話題がまだまだ続きます。

手元に何かをもってすいすいと餅を切っている人を発見。

   


   


   

どうやら二種類の商品があるよう。
一つは味のついていないプレーンなお持ちにあんこなどのたれをかけて絡めて食べるものと、
もう一つはあんこときなこでケーキのように加工し、そのまま食べるタイプ。

 
    





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西安回民街1、緑豆の涼粉炒め、河魚の丸揚げ

2011年09月01日 12時32分11秒 | 陕西省西安・佳県などへの旅

2月末にアメブロが中国で見れなくなって2ヶ月余り。
仕事が急に忙しくなったこともあり、ずっと放置していました。
今回、日本に帰省し、時間的に余裕ができたところで、
やっとこうして整理しております。

本日より2月に行った西安ときょう西省の旅シリーズです。
(漢字が文字化けしてしまう。きょう西の「きょう」は、こざとへん+夾み)

アメブロですでに発表していた胡同物語のトイレ編については、
やや思考が乱れ気味でまだまとまっていないという気がしているため、
もう少し時間をかけて整理します。

その間に写真中心の旅日記です。

************************************

西安の回民街に行った。


回民街は通りの固有名詞ではなく、鼓楼の西北一帯の界隈を指すのだという。
具体的な通りの名前でいけば、北院門、化覚巷、西羊市、大皮院の4通りの周辺。

  


この界隈は隋・唐時代は皇城エリアになり、庶民の住める場所ではなかったが、
北宋時代に入ってから次第に回教徒のコミュニティーが形成されるようになったという。

現在、この界隈で暮らす回教徒は6万人。狭いエリアに10個もの清真寺(モスク)がひしめき合う。

車行き交う西大街からまずは北広済街に入った。まず目に飛び込んできたのは、清真寺。

   


   

まさに中国とイスラムの折衷。典型的な中国風の[石+専(Zhuan)]刻の壁にアラビア文字が書かれている。
ほかの清真寺では、あまり見かけないスタイル。


   

賑やかな繁華街の中にあって、入り口らしきものがわかりにくい。
かろうじて、ここだろうか、と思える門。

あとで調べると、これは回民街でも規模の大きい化覚巷清真大寺。
化覚巷はやや北に行ったところにある狭い路地なので、北側に入り口があったのだろう。

ここから先に続く食べ物屋さんのオンパレードに夢中になり、入り口を見つけ損ねて通り過ぎてしまった。
残念・・・。

次に西安を訪れた時の楽しみに取っておくと考えて自らを慰めるよりほかなし。


   

その清真寺の前に陣取るお菓子屋さん。


   

ドライフルーツの量り売り。
ナツメ、アンズ、緑のは最近出回るようになったキウウィのドライフルーツ。

キウウィはニュージーランドなどの自国より物価の高い国からの輸入品となるため、中国では高級フルーツ。
それをドライフルーツにしたものもナツメやアンズよりはかなり高い。

でもあざやかな緑は、テーブルの並べたときにアクセントとなっていいところが受けている気がする。
漢族の家でもムスリムの家でも家に招待されると、
まずはこのドライフルーツ、味付け種のオードブルが色とりどりに出され、もてなしを受ける。

自宅で客を迎えるには欠かせないアイテム。


   

西安とその周辺の名物の緑豆のお菓子。
ぽそぽそとした食感が私は思いっきり苦手ですが、よくお土産にもらいます。





   

緑豆のでんぷんで固めた「涼粉」の炒め物。


   

お椀をひっくり返した盛りつけが個性的。


   

巨大な釜が目を引く軒先。
足元に無造作に転がる石炭。

北京ではオリンピックに向けて2007年ごろから市内で石炭の使用は禁止されたため、
市街地で石炭を見かけることはめったにない。そ

ういう意味では同じ国とはいえ、すでに外国に来たがごとき、風俗の差がある。


   

結局、上がってくる蒸気がすさまじく、中身を撮影することに失敗。
中で煮ていたのは麺。

 
  

スカーフをかぶり、労働にいそしむ回族の女性たち


   

「安家の蒸碗の店」の看板。
ムスリムの姓は馬、安、丁、康など聞けばすぐにわかるものが多い。

「安」姓といえば、唐代の「安禄山の乱」の安禄山も「胡人」。
ムスリムとは伝わらないが、一説には「アレキサンドル」の中国語音訳ではないかという説もあると、
うろ覚えながら宮崎市定の本に載っていた。

何はともあれ、西から来た人の姓なのだろう。

「蒸碗」は、すでに出来上がった料理をせいろの中に入れて保温状態にしておくことらしい。
炒め物が中心の中国で、この方法が使われるのは、
冠婚葬祭、春節・祭日などで一度に大量の来客をさばかなければならない時、
事前に料理を作っておき、いっぺんに暖かく出したい時くらいだ。

どうやらこの「蒸碗」は、西安「小喫(軽食)」の名物らしいのだが、
正月や冠婚葬祭の手法がどうして西安だけで日常的に屋台料理になっているのか、ネットで調べたが、よくわからなかった。



回民街の通りは、正面から見ると一見、何気ない普通の通り。

   


しかしよく見ると、道行く人は白い帽子をかぶった回民の人が目立つ。

   


左に見えてきたのは、河魚の丸揚げを売るお店。
そういえば、新彊ではバーベキュー風の大きな魚を食べたのを思い出した。
あんかけを主流とする中華料理とは、あきらかに違う系統。

   


   


   


   


さらに進むと、西安では返って少数派になるウィグル族スタイルの食堂。
「カシュガル美食レストラン」の看板。

   


シシカバブのグリル台。
北京ではみかけたことがないようなデザイン性の高いおしゃれな、イスラム色の強いものだ。

 


私は手抓飯(ショウジュワーファンshouzhuafan)には眼がない。
にんじんと羊肉を一緒に煮込んだピラフ。

どうやら作り方が難しいらしく、北京ではかなり本格的な新彊レストランにいかないと、
名前は手抓飯とはいっても実は羊とにんじんのチャーハンでしかないことが多い。
大鍋で煮込んだものは、やはり味が違う。

   


上に羊肉の塊を乗せるのが、ポイント。
でも肉なしというチョイスもある。

値段が格段に安くなる。

ウィグル族の間では、祝い事には必ず砂漠の地面に穴を掘り、釜を作り、巨大な鍋を据えて作り、客人に振る舞う。
客人の重要度で上に乗る肉の数が変わる。

地元の役所のおえらいさんが来れば2-3個大きな塊が乗せられるし、
ただの近所さんであれば、1つも乗らないただのピラフだけとなる。

   


食べたいのは山々だったが、すでに100mも歩かないうちにあれこれと味見しつつ、
買い食いしつつのろのろ進んできたので、さすがに入らない。泣く泣くあきらめた。

   





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