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北京ときどき歴史随筆

マンジュの森ーーヌルハチの家族の物語29、フィアラ城の建設

2018年12月08日 23時48分54秒 | マンジュの森 --ヌルハチの家族の物語
フィアラ(費阿拉)城の場所は、
ヌルハチ一家が先祖代々暮らしていた場所から遠くない(現在の遼寧省の東端・新賓県)。

フランハダ(呼蘭哈達=満州語の「煙突の峰」の意)山の麓にある二本の河、
ジャハ(嘉哈)河とシュリ(首里)河の間の高台である。

険しい山に囲まれて少数の谷の入り口を守りやすく、四方を川に囲まれた中州だ。


そこに内城と外城の二重に囲った城壁を作った。

内城にはヌルハチ一族百戸余り、外城には諸将と族党が三百戸、
外城の外側に庶民四百戸、合計八百戸の勢力を収容できる規模である。

それぞれの住宅の周りは木の柵で囲む簡単な造り、城壁の入り口には門楼があり、城内に井戸が四五箇所あった。

建物をすべて瓦屋根とするには、まだ力不足だったと見え、重要な建物以外は藁葺きだった。

周りを険しい山と河に囲まれた高台の城は、
敵多く、味方少ないヌルハチ郎党にとっては、守りやすく攻め難い要塞となった。


ヌルハチとその郎党は、ここで十六年暮らした。
ヌルハチは暗殺の危険から解き放たれ、建州女真の統一、海西女真との戦いに集中できるようになる。

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遼寧省の撫順市新賓満族自治県永陵鎮

満州族のための民族小学校




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Hiroshi)
2018-12-10 00:37:31
撫順市 新賓満族自治県に位置する、「費阿拉城」がGoogle map上で確認できました。2つの川は確認できませんでしたが、四方を川に囲まれた中州という地形から大体推察できます。二道村から伸びた道を進んで、公園のように整備?されているところでしょうか?

近くの比較的大きな川、苏子河河畔に赫图阿拉城(Hetu'ala City)というものも確認できました。口コミに「有清代的遗产和清朝的建筑风格」とあります。

便利な時代になったものです。臨場感がありますね〜!
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hiroshiさんへ (yichintang)
2018-12-17 09:50:28
す、すみません。
コメント通知を完全に見逃していたようで、今頃気が付きました。
大変失礼いたしました汗。

>公園のように整備?されているところでしょうか?
そうですそうです。

今はグーグルマップでそんなによくわかるようになっているんですねー。
私も時間がある時に見てみたいと思います。
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