さらに春節&ウェイシン・ネタでございますー。
ウェイシン(微信、Wechat)は、中国版LINEと説明しましたが、
正確にいえば、LINEとフェイスブックの二つをあわせもったようなアプリ、とでもいいますか。
LINEで個人的な会話をし、
フェイスブックで日常をアップする、と使い分けが西側の標準かと思うのですが、
こちらはそれをウェイシンですべてできちゃいます。
まあ。国際的なアプリが全部禁止されているのですから、
選択の余地もへったくれもないんですが。。。。
2月9日のウェイシン(WeChat)で気になったのが、
かなりたくさんの人が、
「財神爺をお迎えー」というコメントとともに、
財神の絵をアップしていること。
・・・どうも、今年のブームらしい。
春節の2日目というのは、中国北方では、
財神様を家に迎える習慣があるとか。
昔は家に祭壇を設け、財神さまの像を飾って、
トリ肉、生きた鯉、餅などのお供え物を供えたり、
近くの財神廟にお参りに行ったといいます。
もちろん現代はそういった風習はすっかりなくなり、
都会ではもちろんないし、田舎に行ってもそんな光景を見たことはありません。
せいぜいが新年を機に、市場の露店で売っている財神さまの像を買ってきて、
ドアに貼る農村の人がいるくらいですかね。。。。
それが今年は、ウェイシンに皆がやたらと財神さまの像をアップしているのですな。
最近の中国の都会人の悩みは、ウェイシンにかける時間がますます長くなってきた、ということらしいです。
知り合い、友人、取引先の人、上司、顧客などの日記がアップされるため、
それを毎日、ちゃんとチェックし、必要があれば「いいね」をつけたり、
コメントをつけたりしないと、友人家族とのコミュニケーションも、経済効果に結びつく大事な相手とのコミュニケーションも
すべて滞ってしまうというわけです。
まさに日本人は「飲みニケーション」、
中国人は「ウェイシン・ニケーション」(笑)。
そんなわけで、一日に2時間どころか、4時間も5時間もかけて
ウェイシンのチェックに追われる人も多いとか多くないとか。。。。
そんな都会の中国人にとっては、
たとえば、一年の始めに、ドアに
「財神爺」(お金儲けの神様。「爺」は「だんなさま」くらいの意味なので、財神さま、ってとこですかね)
の像を貼って
「今年も財運に恵まれますように」
と願う習慣に関しても。
寝るだけのために帰って、寝るまでの間に一瞬しか眺められないドアに貼った財神さまよりも
朝から晩まで4時間も5時間もにらめっこしているウェイシンで眺めた方が、
ずっと目にしている時間も長く、心に響くってことでしょうかね。。。。
だから皆が、財神さまをウェイシンの日記にアップする。。。。
財神さままで、オンラインの方がありがたいっちゅうこってすかい。。。
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