いーちんたん

北京ときどき歴史随筆

オンライン財神爺

2016年02月12日 12時43分49秒 | 北京雑感
さらに春節&ウェイシン・ネタでございますー。


ウェイシン(微信、Wechat)は、中国版LINEと説明しましたが、
正確にいえば、LINEとフェイスブックの二つをあわせもったようなアプリ、とでもいいますか。


LINEで個人的な会話をし、
フェイスブックで日常をアップする、と使い分けが西側の標準かと思うのですが、
こちらはそれをウェイシンですべてできちゃいます。

まあ。国際的なアプリが全部禁止されているのですから、
選択の余地もへったくれもないんですが。。。。


2月9日のウェイシン(WeChat)で気になったのが、
かなりたくさんの人が、

「財神爺をお迎えー」というコメントとともに、
財神の絵をアップしていること。


  
  



・・・どうも、今年のブームらしい。


春節の2日目というのは、中国北方では、
財神様を家に迎える習慣があるとか。

昔は家に祭壇を設け、財神さまの像を飾って、
トリ肉、生きた鯉、餅などのお供え物を供えたり、
近くの財神廟にお参りに行ったといいます。


もちろん現代はそういった風習はすっかりなくなり、
都会ではもちろんないし、田舎に行ってもそんな光景を見たことはありません。

せいぜいが新年を機に、市場の露店で売っている財神さまの像を買ってきて、
ドアに貼る農村の人がいるくらいですかね。。。。


それが今年は、ウェイシンに皆がやたらと財神さまの像をアップしているのですな。




最近の中国の都会人の悩みは、ウェイシンにかける時間がますます長くなってきた、ということらしいです。

知り合い、友人、取引先の人、上司、顧客などの日記がアップされるため、
それを毎日、ちゃんとチェックし、必要があれば「いいね」をつけたり、
コメントをつけたりしないと、友人家族とのコミュニケーションも、経済効果に結びつく大事な相手とのコミュニケーションも
すべて滞ってしまうというわけです。


まさに日本人は「飲みニケーション」、
中国人は「ウェイシン・ニケーション」(笑)。



そんなわけで、一日に2時間どころか、4時間も5時間もかけて
ウェイシンのチェックに追われる人も多いとか多くないとか。。。。


そんな都会の中国人にとっては、
たとえば、一年の始めに、ドアに
「財神爺」(お金儲けの神様。「爺」は「だんなさま」くらいの意味なので、財神さま、ってとこですかね)
の像を貼って
「今年も財運に恵まれますように」
と願う習慣に関しても。


寝るだけのために帰って、寝るまでの間に一瞬しか眺められないドアに貼った財神さまよりも
朝から晩まで4時間も5時間もにらめっこしているウェイシンで眺めた方が、
ずっと目にしている時間も長く、心に響くってことでしょうかね。。。。

だから皆が、財神さまをウェイシンの日記にアップする。。。。
財神さままで、オンラインの方がありがたいっちゅうこってすかい。。。


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オンラインお年玉

2016年02月10日 12時19分50秒 | 北京雑感


また春節ネタが続きますー(笑)


春節&ウェイシン・ネタ(微信、Wechat、中国版LINE)ですわ。


今年のはやりで気になっているのが、「お年玉のウェイシン払い」。

新年のあいさつといえば、
日本人なら、やはり普段から疎遠にしている人とのコミュニケーションに
一年に一回出す年賀状を大切にしている人は多いと思います。

ところが、通信機器が普及して以来、
中国では「普通郵便」というのが、あっという間にすたれてしまいました。


社会主義時代、郵便物というのは、自宅には届けずに
すべて会社付けに届いたものです。

ところが改革開放以後は、ジョブ・ホッピングは多いわ、
無職でちょこちょこよくわからないコネで儲けて生活する人が多いわ、
賃貸のアパートは大家の都合で数ヶ月単位での追い出されること、引っ越しも当たり前だわ、で
ほとんど「宛先」が定まりません。

だから紙の書類を郵送する、という工程がほとんどなくなってしまいました。



でも新年のあいさつは、やっぱりしたい。。。。
しかしウェイシンで味気ない文字のやり取りは、やっぱり気持ちが伝わらない。。。。


というわけで、「気持ちを確実に相手のハートに伝えたい」場合、
「電子決済お年玉」郵便を相手にメッセージとして、届けることにする。。。。

新年のあいさつとともに、
「少しだけど、受け取ってね」
と相手がクリックして、初めて入金されるようになっています。


そうすると、
「ああ。ただのコピペの一斉送信のあいさつだけで片付けられていないんだ、
 大事に思ってくれているんだ」
というのが伝わる、という仕組み(笑)。


金額はごくかわいいものでいいようです。
10元(200円)、20元(400円)。。。。。

しかし会社の上司が部下にそういうものを送る、というのを聞くと、
上司になると、こんな出費までせんならんのかああ、とやはり気の毒になります。


それでもまあ。
日本の年賀状もすべてプリントアウトで一文字も自分の手書きが入っていないのは、
やはりあまりにも味気ないから、と少しは自分の手書きの文字を書き込んだり、
皆が手間暇をかけて、相手に真心を伝えようとしているわけです。

それが電子通信になると、
あまりにもあっけなく済んでしまう分だけ、
体で返せない分、現金で払う(笑)。

本質的には同じことなんでしょうか。。。


  


  財神さま


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北京の春節

2016年02月08日 11時32分07秒 | 北京雑感
さて。お墓の話から離れて、春節ネタが続きます。


本日は春節当日、昨日は大晦日でした。




日本人の友人が遊びに来てくれ、
二人で酒をあおりつつ、アクセサリー作り(笑)。



夜8時を過ぎたあたりに一度、まわりを散歩して酔いを醒ましに行きます。



 

  




  うちは王府井の近く。

  王府井のキリスト教会の近くを通り過ぎると、きれいにライトアップされておりましたー。




  その後、12時近くになってから、皆の爆竹を見に行こう、と再び階下に降りました。



  




  もおお、すごいフィーバーだっす。



  爆竹もええかげん危ないんですが、花火の規模と言ったらあーた。。。。(汗)





  でっかいダンボール箱に導火線がついていて、火をつけると、
  そのまま小規模な花火大会くらい空高くまで飛んで行って、どかんどかんと。。。。



  日本だと、素人が勝手に揚げられるようなスケールでは断じてないです。

  


  事実、お散歩の途中で前方で道の真ん中を占領して、いきなりどかんどかんと始まったかと思うと、
  30m以上は離れていたのに、頭の上から火薬のダンボールががんがん降ってきて、もう目が点。。。。。



  こういう規模のものをやる時は、半径数十メートル、一般者立ち入り禁止にしてやるんとちゃうますの。。。?
  

  などという常識は、もおお、まったく存在しないー!



  一般人がぼかぼかと揚げまくるのであります。





  ・・・・そして、もちろんその後始末を誰もしないので、




  




  なんと周辺には、どこから湧き出てきたのか、
  大量のお掃除おじさんが出現!!



  大晦日、店もレストランもほぼすべて閉まり、労働者は皆、都会からいなくなって、
  北京がからっぽになるようなこの日、夜中の12時に掃き掃除でっせ・・・・。



  このあたりは紫禁城まで徒歩20分くらいの距離。

  世界に向けたお国のお顔ですから、常にきれいにしておきたいんでしょうかね。。。
  みっともないとこ見せたら、海外のメディアに書き立てられますからね。





しかし新年の幕開けをこの景気のいいド迫力の光と音で迎えると、
…確かに気持ちは、明るくなる!


「今年はええ年になりそうや!」


という気分にさせてもらえます。


花火を見せてくれたご近所の皆様、
ありがとうございました!

 



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ビフォーアフター

2016年02月07日 09時31分20秒 | 北京雑感
春節前、泣き笑いネタ、第二弾でございます(笑)。



  






「帰省前」、「帰省後」のビフォーアフターの図。



都会の高級カフェで気取った様子で過ごしている垢抜けた都会の女性が、
実は春節、家に帰ると、こんな生活をしていた・・・・という
ブラックジョークにもならぬ自虐図。



こちらの高学歴の人たちの、現実の自分を冷静に観察し、
客観的に受け入れられる点は、すごいと思います。。。。



こういう薪でたくような釜が残っている農家であれば、
まずまちがいなく、家にお風呂がありません。


シャワーがないところがほとんど。


数週間に一度、町に出て銭湯に行く生活。。。。




確かに壮絶なギャップ。。。。



こちらもウェイシン(We chat、中国版LINE)で回ってきた写真。
もう出所は、わかりません(笑)。





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ブタさんといっしょに

2016年02月06日 12時50分29秒 | 北京雑感


お墓の話から、ちょっと脱線です(笑)。





こちらでは明日が除夕(大晦日)、明後日が春節当日になります。



大晦日までは、市場やスーパーなどが開いていますが、
明後日からは、特に市場などは1週間くらい営業しないので、
さっき、急いで買い物に行ってきました。




さて。
毎年、春節の「爆帰省」では、泣き笑いするしかないような数々の秀逸なニュースが伝わってくるものですが、
私の今年のグランプリはこの二枚の写真ー!




  





  




これ、ウェイシン(We chat、中国版LINE)で出回ってきた写真だっす。
転載に転載を重ねているので、もはや元の出所など、誰にもわからない状態ですが。。。。


  
ど、どこの列車でしょうか?


改札をどう通ってきたのか、まったく理解不能です(汗)。


どこかの田舎の駅だと、ホームに行くまでの柵とか乗り越えて、
ブタさんとともに、ホームに侵入し、まんまと乗ってしまったんでしょうかね。。。。


手前の坊や、ブタさんの背中の上に足をおいて、
足休めにしているし。。。。(汗)



相変わらずのワンダーランドすぎて、
面白すぎます。。。。




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