いーちんたん

北京ときどき歴史随筆

『紫禁城の月』雑感とメディア動向 一覧表

2016年11月04日 14時40分20秒 | 『紫禁城の月』雑感とメディア動向
『紫禁城の月』雑感とメディア動向


  2016.9.11.  『紫禁城の月』雑感、G20でも同じことが……
  2016.9.26.  『現代ビジネス』のコラム下に『紫禁城の月』を紹介

  2016.11.2.  『紫禁城の月』作者・王躍文氏、日本語訳版を日本語勉強中のご子息にプレゼント
  2016.11.2.  『芸術新潮』2016年11月号に『紫禁城の月』の書評が載りました
  2016.11.2.  『紫禁城の月』作者・王躍文氏、偽物に閉口

『紫禁城の月』作者・王躍文氏、偽物に閉口

2016年11月02日 16時22分15秒 | 『紫禁城の月』雑感とメディア動向
『紫禁城の月』の著者、王躍文老師の楽しい微博(ウェイボー、中国版ツイッターのようなアプリ)の記事をもう一つ~。


特殊なお国事情ですが、さまざまな形式の海賊版に苦労されているご様子。

なんと勝手に王老師の名前を偽語った、「身に覚えのない」小説が出版されているそうな!!(目が点)
偽小説のタイトルは「市長情人」(市長の愛人)。


当世の官界の裏を暴く王老師の作風に如何にもありそう?? と思わせる設定ですね。

王老師「私には『市長の愛人』なんて素晴らしい小説が書けるわけがありません。(知らせてくれて)ありがとう友よ」
とのコメント、ナイスです(爆)。

有名になると、さまざまなご苦労があるのですね~。


 




『芸術新潮』2016年11月号に『紫禁城の月』の書評が載りました

2016年11月02日 13時47分51秒 | 『紫禁城の月』雑感とメディア動向

『芸術新潮』2016年11月号に『紫禁城の月』の書評が掲載されました。


  


モザイクのかけ方がわからないドンくさい私の処理した画像で申し訳ないのですが……。

気軽に読んでみようかな、と思えるような、
あまり堅苦しくない紹介です。

中国に興味のない人でも手に取ってみたくなるような……。

嬉しいですね。


『紫禁城の月』作者・王躍文氏、日本語訳版を日本語勉強中のご子息にプレゼント

2016年11月02日 11時10分55秒 | 『紫禁城の月』雑感とメディア動向
『紫禁城の月』の作者、王躍文老師の微博(ウェイボー、中国版ツイッターのようなアプリ)の記事を転載いたします。





「東京から『大清相国』日本語訳版の書籍が届きました。
 すぐに一セットにサインを書き入れ、現在日本語を勉強中の息子に贈りました」

とのこと。


ご子息が日本語を勉強されているとは、嬉しいですね!

『紫禁城の月』雑感、G20でも同じことが……

2016年09月11日 11時04分49秒 | 『紫禁城の月』雑感とメディア動向

数日前、中国の杭州で幕を閉じたG20。
中国政府が威信をかけた国際首脳会議の開催に、戒厳令さながらの規制が敷かれたことが話題になったばかりである。

そんなG20関連のニュースを読んでいて、
「お!」
と目に留まった記事があった。


数日前のダイヤモンド・オンラインの記事
「中国がG20で見せた、世界で孤立したくないという本音」
の冒頭にこんな一段が出てくるのである。


「杭州サミット期間は西湖の畔にもほとんど市民が見えなかったでしょう。
杭州市民は約1週間の有給休暇をもらっていたの。杭州の戸籍を持っていれば、
 全国どこの観光スポットに行っても入場券が無料になるというサービス付きだった。

ただ、ルックスが比較的良い市民、
 特に党や政府関係の職場で働いている人間は半ば強制的に西湖の畔を散歩するように命じられたわ。
 私もその一人」

 杭州市人民政府で働く女性幹部が私にこう語った。



こ、こんなシーン、確か『紫禁城の月』にもあったような・・・・(下巻310頁)。


・・・・つまり、来客のために「俳優」の如く、エキストラを用意し、さも自発的に散歩しているように西湖の畔を歩かせる・・・・。
しかも見目麗しさが動員の選別基準とされている・・・・。


今も昔も、官僚がやることは変わっていないということか。。。
そしていつの時代もそれに振り回される庶民の悲哀は同じ・・・。

ご自身も官僚としての経験のある作者・王老師の作品の醍醐味は、ここにあると言える。
そしてこれは、日本人作家には、なかなか描けない内容だ。
肌感覚、実体験の違いは、どうしようもない・・・。

本書は今から400年も前の1600年代の「歴史小説」ではあるが、それだけのものとして読むのは、大変もったいない!

今の中国や中国の人々の考え方を理解する上でも役に立つ、中国的エピソードが満載なのである。


中国は科挙による完全な実力主義の官僚登用が確立した宋代の時点で、史学的には「近代」に突入した、と言われる。
一定の試験を経て選抜された巨大な官僚群による、皇帝の元での「合議制」。
そしてその官僚を中央から派遣して地方を治める「中央集権」。
・・・その基本的な体制が、今でもあまり変わりがないのである。

 


 

紫禁城の月 大清相国 清の宰相 陳廷敬 上巻
東 紫苑,泉 京鹿
メディア総合研究所

  

紫禁城の月 大清相国 清の宰相 陳廷敬 下巻
東 紫苑,泉 京鹿
メディア総合研究所







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