ブログ 〔情報リテラシー研究会〕

パソコン操作に関する記事

<247> Windows XP & Microsoft Office 2003 のサポート終了 とは

2014年03月02日 | ◆セキュリティ

2014年4月9日 (日本時間) に Windows XPおよび Microsoft Office 2003、Internet Explorer 6 の製品サポートが終了します。サポート終了後は、当該製品へのセキュリティ更新プログラムの提供も終了となります。
脆弱性(セキュリティホール:危険な穴)が発見された場合でも、それを防ぐためのセキュリティ対策がなされないことになるので、そのパソコンは危険な状態のまま放置されることになります。

セキュリティ対策ソフトを導入していても、これだけで対応できるものではなく危険性は格段に増大することになるでしょう。 「自分のパソコンには大事なデータは何も入っていないから」と言ってそのまま使い続けた場合、そのパソコンが乗っ取られ、踏み台にされる危険性が生じてきます。
踏み台にされると、そのパソコンが遠隔操作により第三者のパソコンを攻撃する為の道具として使われる危険性が生じます。と言うことはそのパソコンが悪事に利用された場合、そのパソコン所有者の犯罪として誤認されることにもなりかねません。

【参考】
初公判が2014年2月に実施の、2012年に発生した「PC遠隔操作事件」 http://www.nikkei.com/article/DGXNNSE2INK02_Q3A210C1000000/

サポートが終了したからと言って途端にそのパソコンが狙われるというものではないでしょうが、時間の経過とともに悪化の一途をたどっていくことになります。

 

● サポート終了後もそのパソコンを使い続ける場合は

例えば、XPパソコンをネット接続が不要な特定のソフト専用に用途に応じて使い分ける、などは可能であります。ただし、絶対ネットワークに接続しないこと、単体で利用することに徹することです。 またネットに繋いだ他のパソコンとのデータのやり取りに、USBメモリーやSDメモリーカードなどを使うことも一切禁止にしなければなりません。
(特に近年、USBメモリーやSDメモリーカードを利用したウイルスが増えておりますので注意が必要です。)


●USBメモリを使用不可にする

(1)物理的に使用不可にする。
1つの方法は、USBポートを何らかの方法で物理的に塞いでしまい、使用できないようにすることです。 手作業でUSBポートに蓋をすることもできるかもしれませんが、USBポートにストッパーをはめ込むといったセキュリティ用品も市販されております。
 【参考】
http://www2.elecom.co.jp/accessory/security/usb-port/esl-usb1/

(2)「アクセス権の変更」又は「レジストリの修正」によりUSBメモリを使用不可にする。 「アクセス権の変更」によりUSBメモリを使用不可にすることも可能ではありますが、この場合過去にUSBを利用したことのあるパソコンでは、「アクセス権の変更」だけでは使用を制限することはできないとされております。
また、レジストリを修正することによりUSBメモリを使用不可にすることが可能です。ただし、レジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがあります。レジストリを変更する際には十分に注意し、言うまでもなく自己責任において操作しなければなりません。
(万一に備えて、変更する前にレジストリをバックアップしておきます。)

【参考】
「USB記憶装置を使用できないようにする方法」 Microsoftサポート https://support.microsoft.com/kb/823732/ja
「Windowsでレジストリをバックアップおよび復元する方法」 Microsoftサポート http://support.microsoft.com/kb/322756