ブログ 〔情報リテラシー研究会〕

パソコン操作に関する記事

<199> メールアドレスは「Whois」検索で組織名が分かる

2009年07月20日 | ◆セキュリティ

デミトリ・デニッシュ「ナイトインポート」




メールアドレスは、今や仕事上なくてはならないものであります。仕事用のメールアドレスを会社(団体)から渡されている人も多いと思います。また多くの会社(団体)が、この仕事用のメルアドをプライベートに利用することを禁じております。

仮に、(匿名だから分からないだろうと思って)会社のメルアドを使って、掲示板などの書き込みに利用した場合、個人名を特定することはできませんが、そのメルアドから会社名(組織名)などを判別できる場合があります。

「Whois」と言うサービスで、掲示板などに書き込んだ人がどんな組織に所属する人なのかを、簡単に判別することが可能となります。仕事用のメールアドレスをプライベートに利用することについては、セキュリティ対策上からも厳に注意することが必要です。


■ Whois (フーイズ) とは

Whoisとは、IPアドレスやドメイン名の登録者などに関する情報を、インターネットユーザが誰でも参照できるサービスです。このサービスは、主に以下の目的でレジストリレジストラが提供しています。

 レジストリとは、インターネット上の住所にあたるドメイン名の登録申請を受け付け、データベースの管理やアクセス手段の整備などを行なう管理組織。データベースを一元的に管理するため、ドメインの領域(トップレベルドメイン)ごとに一つのレジストリが存在する。 
日本を表す「.jp」ドメイン(JPドメイン)を管理しているレジストリは、JPRS(株式会社日本レジストリサービス)である。  

 これに対し、一般の個人や企業などからドメインの登録申請を受け付け、レジストリに登録申請を仲介する事業者はレジストラと呼ばれる。レジストリは登録申請を行なうすべてのレジストラに対して中立・公平であることが求められ、ICANN認定レジストリでは各レジストラに平等に共有登録システム(SRS:Shared Registry System)の利用を許可する必要がある。  

 新しいgTLD(「.info」「.biz」「.museum」「.aero」「.coop」「.name」「.pro」)については、レジストリとなる組織がICANNより個別に指定され、VeriSign GRS社が独占していたgTLDレジストリの地位の分散が図られている。


[IT用語辞典より]


1.ネットワークの安定的運用を実施する上で、技術的な問題発生の際の連絡のために必要な情報を提供
2.ドメイン名の申請・届け出時に、同一ドメインや類似ドメインの存在を確認するために必要な情報を提供
3.ドメイン名と商標等に関するトラブルの自律的な解決のために必要な情報を提供



下記のサイトを開き「検索キーワード」にメールアドレスの@から右側の文字列を入力します。
http://whois.jp/


【例】検索の結果下記のような内容を知ることが出来ます。



★下記のページからですと、メールアドレスからも Whois 検索が出来ます。
http://www.cybersyndrome.net/whois.html

-----------------------------------------------------------------------


■ Whois で提供される内容

◎ gTLD(Whois)では、次の情報を提供しています。

  ・ 登録ドメイン名  ・ レジストラ名
  ・ 登録ドメイン名のプライマリおよびセカンダリネームサーバ
  ・ ドメイン名の登録年月日
  ・ ドメイン名の有効期限
  ・ ドメイン名登録者の名前および住所
  ・ 技術的な連絡の担当者の名前、住所、電子メールアドレス、電話番号
  ・ 登録に関する連絡の担当者の名前、住所、電子メールアドレス、電話番号


◎ JPドメイン名(Whois)では次の情報を提供しています。

  ・登録ドメイン名
  ・登録ドメイン名のネームサーバ
  ・ドメイン名の登録年月日
  ・ドメイン名の有効期限
  ・ドメイン名登録者の名前(ne.jpドメイン名についてはネットワークサービスの名前)
  ・技術的な連絡の担当者の名前、所属組織名、電子メールアドレス、
    電話番号(属性型・地域型JPドメイン名の場合)
  ・登録に関する連絡の担当者の名前、所属組織名、
    電子メールアドレス(属性型・地域型JPドメイン名の場合)
  ・登録者への連絡窓口担当者の名前、電子メールアドレス、電話番号、Web Page*、住所*
     (汎用JPドメイン名の場合、ただし*は登録者が公開/非公開を選択可能)


<198> クラウド・コンピューティングのはしり「グーグル・ドキュメント」について

2009年07月10日 | ◆セキュリティ

 


 ルノアール「アニエールのセーヌ川」





前回のブログで(クラウド・コンピューティングとはどのようなものを言うのか?)についてご紹介いたしました。

クラウド・コンピューティング」とは、ネットワークを通じてコンピューターの処理機能や記憶領域を利用する新しいITの利用形態のことを言いますが、今回はそのさきがけとしての「グーグル・ドキュメント」についてご紹介したいと思います。


※ 公式サイト:http://www.google.com/google-d-s/hpp/hpp_ja_jp.html

<Google ドキュメントの初期画面>

<拡大>



=Googleドキュメン「サイト案内」より抜粋した記事を掲載します。=
==Googleドキュメントの概要== 



  1. ベーシックなドキュメントをゼロから作成
    箇条書き、並べ替え、表、画像、コメント、数式、フォントやスタイルなど、基本的な編集機能はすべて揃っています。しかも、無料です。

  2. 既存のファイルをアップロードして活用
    Google ドキュメントでは、DOC、XLS、ODT、ODS、RTF、CSV、PPT などの一般的なファイル形式をサポートしており、他のアプリケーションで作成したファイルを取り込むことができます。

  3. 見慣れた操作画面で簡単に編集
    ツールバーのボタンをクリックするだけで、太字や下線付き、フォントの変更、数値の書式設定、セルの背景色などを変更できます。

  4. ドキュメントにアクセスできる人を選んで招待
    ドキュメントを共有したい人のメール アドレスを入力して、招待メールを送ります。

  5. 即座に共有
    招待された共同編集者や閲覧者は、ログインするだけですぐに文書やスプレッドシート、プレゼンテーションにアクセスできるようになります。

  6. 他人の編集内容もリアルタイムで見れる
    複数人が同じドキュメントを同時に見たり、一斉に編集することができます。スプレッドシートには、オンラインのユーザー同士で話し合える、チャット用のパネルがあります。また、文書の変更内容タブでは、いつ誰が何を変更したのか一目で確認できます。グループで集まってプレゼンを開催するのも簡単です。

  7. どこからでもアクセスして編集
    ダウンロードは一切不要です。インターネット接続と標準ブラウザの入ったパソコンさえあれば、どこでも、どのパソコンからでも文書、スプレッドシード、プレゼンテーションにアクセスできます。しかも、無料です。

  8. ドキュメントを安全に保管
    オンライン ストレージと自動保存があなたのドキュメントをバックアップします。パソコンのハード ディスクの故障や停電などを心配する必要がありません。

  9. 柔軟なファイルのエクスポート
    文書やスプレッドシートのコピーを、DOC、XLS、CSV、ODS、ODT、PDF、RTF、HTML のファイル形式で自分のパソコンに保存することができます。

  10. ドキュメントの整理
    ドラッグ アンド ドロップでドキュメントをフォルダに分類します。1 つのドキュメントを複数のフォルダに入れることもできます。

  11. ウェブページとして公開
    ドキュメントをウェブページ形式に変換して、オンラインで公開できます。HTML の専門知識や面倒な設定は不要です。

  12. ページを閲覧できる人を自由にコントロール
    インターネット全体に公開することも、限られた人たちだけに見せることも、または誰にも見せないようにも設定できます。また、公開したページを後からいつでも非公開に変更できます。

  13. ブログとして投稿
    作成した文書は、お持ちのブログに投稿することができます。

  14. 社内やグループ内で公開
    Google Apps なら、重要な文書、スプレッドシート、プレゼンテーションを社内やグループ内でさらに簡単に共有できます。

<197> クラウド・コンピューティング & サイバー空間

2009年07月01日 | ●その他

セザンヌ「カルタ遊びをする人々」 





「クラウド・コンピューティング」とは、ネットワークを通じてコンピューターの処理能力や記憶領域を利用する新しいITの利用形態です。
「クラウド(Cloud:雲)」とは、言はば「現実世界」に対しての「サイバー空間」を意味しております。



利用者は個々のパソコンに代わってインターネット上の 巨大なコンピュータ(インターネットにつながった多くのサーバ )が全ての処理を行ってくれると言うものです。利用者はクラウドの詳細を知る必要もなければ、その処理能力や記憶領域がなくなることも気にせずにそのサービスを受けることが出来ます。

各企業の膨大な情報をネット上の 巨大なコンピュータ「クラウド」が収集・処理し、その結果をそれぞれのパソコンに表示することになるため、各企業のコンピューターはハードディスクやソフトが「不要」と言うことになります。極端なことを言えば、インターネットにつながったモニターとキーボードがあれば良いことになります。

「クラウド・コンピューティング」を導入することによって、一般個人を始め、資金力の乏しい中小企業の場合も、低コストでスーパーコンピュータなみの高度な機能が利用できるようになります。また将来は電気・ガス・水道などと同じように、インフラの一つとして私たちの生活を支えることになるでしょう。

しかし、問題は情報漏洩です。膨大な情報が集まる「クラウド・コンピューティング」はハッカーにとって絶好の標的となるでしょうし、高度なセキュリティ対策が必要になるでしょう。

「クラウド・コンピューティング」が普及してくれば、人間社会の諸々の情報が特別な形で集中してしまうことにもなります。「クラウド・コンピューティング」は情報化社会の一つの転換点になると考えられます。ますますサイバーリテラシーの重要性が増してくるでしょう。

現在 Google より提供されている「Gmail」や「グーグル・ドキュメント」などが、「クラウド・コンピューティング」のさきがけと言えるのではないでしょうか。今後、各種の「クラウド」が加速度的に発表されていくことでしょう。


 


● クラウド・コンピューティングのサービスの1例

日本IBMは、ダイナミック・インフラストラクチャーを実現するサービスの一つとして、顧客が必要な時に必要なだけハードウェア資源をネットワーク経由で利用できるクラウド・コンピューティングのサービス拠点「IBMR Computing on Demandセンター(IBM CoDセンター)」を、幕張事業所 (千葉県・千葉市) 内に開設ししました。