自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

五月の天気

2009年05月02日 | Weblog
 四季折々、天候が変化する日本。それは季節ごとに日本を囲む気団が変化するからだ。夏は熱帯から来る太平洋高気圧が、冬は極地方から来るシベリア気団が日本を覆う。春と秋はこの両気団のせめぎ合いに、中緯度で生まれた移動性高気圧が加わって、混乱した空模様となる。
 GW前後の時期、「移動性高気圧に覆われ、さわやかな五月晴れの・・・」という言葉を聞く。移動性高気圧は進行が遅く、日本列島を三日間もかけて通過する。接近時はさわやかな北風が吹き、通過する時は湿り気を帯びた南風が吹く。移動性高気圧がもたらす五月晴れは、長くとも五、六日間で、この高気圧が通過した後には、気圧の谷が接近し、加えて上空から湿った空気が流れ込む。このため、確実に天気が崩れる。
 昨日、今日と初夏のように暑く、さわやかであるが、この天気、2、3日後には崩れるだろう。
 移動性高気圧の中心は、雲がなく風が弱い。このため、日中は気温が上昇し、25度を超えることも珍しくない。おまけに五月上旬は、一年中で最も日射量が多い。外での仕事には必ず日除けが必要だ。ところが、夜になれば、放射冷却が起こり、気温が低下する。農家にとっては好ましくない天候が続くのが五月だ。
 かく言う僕なんぞは五月のさわやかな風が好きだと、身勝手なことを言う。実際には、五月の天気は曲者なのだ。

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