昨日、西日本各地で黄砂が観測されたそうだ。午後五時までの中部地方から九州までの27地点での観測によると、松江市や熊本市、佐賀市では視界が5~10キロ。大阪の視界は15キロ程度で、ビルがかすんで見えた。
いつごろからか、もう10年前ごろからか、日本に飛んでくる大量の黄砂が一種の社会問題になっている。黄砂の源の黄河の状態はどうなっているのか。
黄河は流域の1億4000万人の生活と、740万ヘクタールの農地を支えている。その黄河の水が、取水のし過ぎで1970年代から海まで達しないという現象を起こしている。黄河の干上がり現象が初めて観測されたのは1972年。近年の25年のうちの19年は干上がり現象が起こっている。黄河流域の水需要は、供給可能量より既に10%超えており、2030年には45%まで拡大すると予想されている。生活用水源に加えて、急速に発展している工業化にともなう大幅な取水が干上がりの原因と見られる。
黄河だけではなく、ナイル川、ガンジス川やインダス川、それに北米のコロラド川でも水が海に達しない時期がある。
言うまでもなく淡水は陸上の生物にとって不可欠。地表の水の97.2%は海水。淡水は2.8%。だが淡水の80%は固体。固体以外は河川を流れる水、湖水、地下水、水蒸気など。河川の水の量は地表の水の量の0.0001%にすぎず、人間はこのわずかな量に頼らなければ生きていけない。水の惑星という割には、使える水は少ない。心して使わなければならない。
(今年はPM25とかいう新手の微粒子ガスが飛来してきている。既に悪影響が出ているとも。日本も1960~70年代に引き起こした公害!)
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