(朝刊より)
北海道電力は5日、国内で唯一稼働中だった泊原発(後志管内泊村)3号機(出力91万2千キロワット)を停止させ定期検査を開始した。これにより泊原発3基を含む国内の商業用原発全50基が停止した。道内で稼働中の原発がゼロになるのは2003年10月以来8年6カ月ぶり。国内全原発の停止は1970年以来42年ぶりとなる。昨年3月の東日本大震災後の東京電力福島第1原発事故の発生、同7月の原発再稼働の条件としての安全評価(ストレステスト)導入を経て、稼働原発ゼロに。原発依存を続けるか、脱原発を目指すのか、国のエネルギー政策のあり方を左右する歴史的な節目を迎えた。
北電は5日午後5時、泊3号機の原子炉に制御棒を挿入し、出力を徐々に低下させた。11時3分に出力がゼロとなり定期検査を開始した。6日午前2時ごろ、すべての制御棒の挿入を終えて核分裂反応が完全に止まり、7日午後には原子炉が安定する温度100度以下の冷温停止になる見通しだ。
定期検査では、原子炉格納容器や冷却系統設備などを点検し、燃料集合体157体のうち約40体を交換する。作業は71日間を予定している。
(原子力発電所そのものを上下左右前後、厚さ10メートル以上の鉄筋コンクリートで包み込んでも安全とは言えない。)
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