自 遊 想

ジャンルを特定しないで、その日その日に思ったことを徒然なるままに記しています。

光害(ひかりがい)

2007年10月07日 | Weblog
新聞記事より。時事問題の時間です~。

 国立天文台助教授だった故・磯部三さんは1998年、日本の夜空には200億円に相当する光が毎年むだに放出されている、という試算を公表した。米の軍事気象衛星DMSPが97年に撮影した画像から解析した。2007年の現在は、闇に浮かぶ日本列島の姿はもっと明るくなっていることだろう。

 過剰な照明によって生じる動植物への影響は「光害(ひかりがい)」と呼ばれる。89年には岡山県美星町(現・井原市)が、全国初の光害防止条例を定めた。環境省が策定した「光害ガイドライン」は、安眠妨害、野生動物の生態系、農作物の生育などへの懸念を挙げている。

 ただ、電気事業連合会によると、05年度の家庭用使用電力量のうち照明用は推定16.2%。エアコン用はこれをはるかに上回る24.9%(資源エネルギー庁の統計から)だというから、むだに放出されている熱は、光よりさらに大きいのかもしれない。

(いづれにせよ、光と熱の浪費を気にしないのが、米国や日本などの先進工業国である。近頃では、中国とインドが台頭してきた。あらゆる意味で浪費はやっぱりダメなんじゃないの!)