谷沢健一のニューアマチュアリズム

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初試合に向けて(その4)

2006-02-28 | YBC始動
 東大戦が迫ってきた。YBCにとって初めての試合だけに、それなりの準備はしておきたい。だが、何度も書いたことだが、練習場所が無い、無い、無い・・・根本マネ、藏重参与はそれこそ血相を変えて(ご両人とも白面の貴公子である)奔走しているが、無い、無い、無い・・・というわけで、けっきょくシツナイ、ナイ、ナイで、(週末の天気予報も考慮に入れ)再び神宮室内球技場を借用することにした。いささか誇大に言うと、断腸の思いならぬ断紐の思い(紐=財布の紐)である。
 東大側とも最終の打合せを行った。あれこれ配慮していただいたが、その一つが試合開始前の練習である。しばらく実際の球場での練習から遠ざかっているので、打撃の球感を五感で確かめられるし、内外野の守備も空間の間隙(かんげき)を実感できるだろう。
 審判はYBCの小松マネ(これまた白面の貴公子)が顔色も変えずに速やかに依頼してくれ、主審として埼玉県社会人野球連盟所属の方にお願いすることになった。線審は東大の選手3名が当たってくれる。
 ここで一言強調しておきたい、持つべきものは良き教え子であるということを!
 この試合を実現できた陰には、東大硬式野球部主務は、かつて私の体育実技を1年間「飛び入り履修」をしていた。その経緯は省略するが、毎週、真っ白なユニフォーム姿で白球(というより灰球)を追っていた。
 みごとに難関を突破した彼から、「野球部のマネージャーになりました」という連絡があった。「教員になって高校野球の指導にあたりたいんです」と予(かね)てから語っていたことを思い出した。昨年、食事を共にした時に、「谷沢先生の教えを守ったお蔭です」とお世辞を言ってくれたが、たいしたこともしなかったのに、早くも「恩」返しをしてくれたのである。