谷沢健一のニューアマチュアリズム

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初試合に向けて(その5)

2006-02-28 | YBC始動
 25日の練習時の最初に短い講話を行った。ホームページに東大戦の出場メンバーを発表し、その中にサードチームの選手を一人だけ入れておいたが、その理由を説明した。当該の選手・海老原君は千葉県の強豪高校出身だが、硬式野球部には所属しなかった。彼の風貌はロン毛など、生真面目(きまじめ)な人たちからは顰蹙(ひんしゅく)をかいそうなのだが、練習を休むこともない。内野の守備練習で、ポロポロ、エラーをするたびに、大声で叱咤(しった)されていたが、ボールに敢然と向かい、いつも「野球が楽しいよ」という笑顔を浮かべていた。
 また、前西多摩倶楽部の笠原選手のクローズテストを行った。これまで、YBCの練習に参加しようと熱心に訴えていたが、ようやく前所属チームから退部の了解をえて(きちんと抹消届を得て)合宿の参加に間に合った。
 そのように、いったんJABA傘下のクラブチームに入部したら、おいそれと他チームに移ることは許されていないことを知ってほしいと思う。もちろんYBCの選手は、いつでも自由に退部し、他チームに移ってよい。私は選手の退部を拒否することはけっしてしない。少しでも自分にとって練習環境が良いチーム、少しでも自分の願いに近いチームに行くことを阻みたくはない。ドラフト制が施行されて4年目の年にプロ球界に入り、その束縛を理不尽だと感じた私の経験を、YBCの誰にも味わわせたくはない。そういう個人的な体験以上に、可能な限り人を拘束しないというのがYBCの理念だからである。
 彼のクローズドテストの結果(合格)を発表し、皆の前で挨拶をさせたところ、自然と全員から拍手が起こった。めでたくトップチーム入りである。また、松村選手もセカンドチームからトップチームへ移動した。選手たちには、東大戦後に各チームメンバーの入れ替えを行うと告知した。