谷沢健一のニューアマチュアリズム

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関東クラブ混成軍vs湘南シーレックス(その1)

2007-03-06 | YBC前進

 クラブチーム6チームもの混成軍とプロとの試合は、たぶん日本野球史上初めてではないかと思う。それが実現した。
 3月4日の朝、京浜急行・安針塚駅から徒歩10分でベイスターズ球場に到着。既にシーレックスナインの声が響いてきた。チーム運営・業務専任部長の山口忠良氏がすぐに来られて挨拶。山口氏からは何度も電話をいただき、その細かい気配りは非常に有難かった。わざわざ「全員の昼食を用意しますよ」とさえ言ってくださったが、胸を借りるのだから、感謝をこめて丁重にお断りした。
 八馬マネージャーがスタッフルームに案内してくれ、「いよいよ今日がやってきたなー」とたっぷりの満足感といささかの不安感と緊張感がスクランブルした。
 ユニフォームに着替えていると、全府中の谷田部監督が入ってきて例の大声で自チームの選手たちの状態を話してくれる。出場必須メンバー2名という制限付きだったが、大挙して8名の推薦をしてきた全府中も、けっきょく体調の優れない選手もいて6名となった。
 そこへ、横浜金港の中村監督が見えられ、東(ひがし)遊撃手が昨日のゲームで怪我をして欠場するという。2日前に(個々の選手をあまり把握していないのを承知で)先発オーダーを決めていたが、やむなくYBCのセカンド・渡辺君を二塁からショートに回して(これがあとで試合を急変させる原因になった)、セカンドに全府中のベテラン西村君を起用することにした。
 先発バッテリーは全足利の大島-植松に決めていた。それを1週間ほど前に栗原監督にメールで頼むと、すぐに返答がきた。
「“25歳以下で予定どおりメニューが消化できている者”という私なりの選考基準を設けて選出し、2人は1月6日から予定通りのメニューを休むことなく消化しいる」とのことだった。栗原監督はなかなか茶目っ気もあって「先週末、2人ともこれまでの疲労の蓄積からか、股関節に違和感を訴えてきているが、『この試合に向けての調整か?』と私は見抜き、『痛いなら出場取消もできる』と言うと、あわてて2人は『大丈夫です!』としか言いません。どうぞお構いなく使ってください」と記されていた。
 また、「大島は体、特に下半身は十分できている。本来、投げ込みたい時期だが、この日のために調整しているようで、ブルペンでの投球数がまだ不十分なため、コントロール面がいまひとつだ。また、今シーズンは腕の位置を下げてややサイドスロー気味での投球を目指しており、フォーム自体もまだ不安定とはいえ、今の状態でも40球程度なら十分いけると思う。植松はリストが強く、タイムリーが打てる打者で、何より強肩が魅力で、課題であるリード面も今後経験を積めば信頼されるようになると思う」と、選手についての情報も懇切丁寧にいただいた。