谷沢健一のニューアマチュアリズム

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対流通経済大第2戦(その3)

2006-03-19 | YBC始動
 今日の攻撃は全体的に淡泊だった。好球必打で、初球から打ちに出ることは責められるべきではないが、狙い球も決めずに、または狙い球と異なるのに、初球に手を出せば、当たり損ねの凡打になるのは必定である。
 また、振りを鋭くすることは当然、大切だが、そのためには体力を強化しなければならない。飲食の内容と時間をよく考えて是正し、酒・煙草などの嗜好品を減少させ、最終的にそれを絶つことを目指すのが当たり前だろう。これは投手陣にも言えることであるーーーそういうことを、試合後の短いミーティングで話した。きっと、向上心の強い選手は、心に深く刻んで実行しようと努めてくれるだろう。
 私の心に深く残ったのは、2度にわたる松尾君のヘッドスライディングである。そのうちの1度はギリギリのタイミングでセーフになった。それは彼の初安打でもあった。その出塁への執着心を高く評価したい。
 流経大の選手について最も心に残ったのは、礼儀正しい挨拶だった。これは、間違いなく大田垣監督の徹底した指導によるものだろう。その統率力はもちろん、気配りにも富んだ方で、クラブチームの現状をよく理解してくださり、我々の練習場所の紹介までしてくださった。秋にも是非、胸を貸していただきたいと願っている。

対流通経済大第2戦(その2)

2006-03-19 | YBC始動
 試合は2対7の完敗。それでもかなりの収穫(とその数倍もの反省)があった。
 まず投手陣である。東大戦で自責点0だった谷野君を初先発に起用した。3イニングで2点を失ったが、球数が48球、四球は1個だけで、ピッチングのリズムがよくなっている。それだけでなく、ストレートの力を取り戻しつつあるようだ。もっとも、本人はまだまだ不満足に違いないだろうが。
 中継ぎは、高木、ホソバヤル、小林の3投手の継投を試みた。高木君は投球テンポがよく、内外野手とも守りやすかっただろう。次回は、もう少し長く投げさせよう。他の2投手は、不用意なミスや四球で崩れてしまった。
 だが、抑えの木藤君が見事に5者を討ち取り、崩壊をくい止めてくれた。
 

対流通経済大第2戦(その1)

2006-03-19 | YBC始動
 今日は東大戦に活躍した四番の山崎(大輔)君、捕手の杉野君が戻ってくる。第1戦は3対4の敗戦だっただけに、私もスタッフも、そしてそれ以上に選手たちも雪辱を期する気持ちがはやってか、グランドへの到着が早かったように思う。ただちに小松マネに出欠をとるよう指示した。小松マネは、YBCの試合全体のマネージメントは初めてなので、慣れてはいないのだが、てきぱきと仕事をしてくれる。古巣の流経大という安心感もあるのだろう。
 参加人数は31名で、最年長の松村君も、JR東日本での仕事を済ませ、背広姿のまま、ゲーム開始直前に駆けつけてきた。今日は、東武日光線の新宿乗入れ開始日で、彼は池袋駅のセレモニーを終えて直行したのだ。
 久保田コーチと共にプレハブ2階の監督室で着替えていると、吉田選手が予てからクローズドテストを志願しているという鈴木哲也投手を連れてきた。彼は吉田君の元のチームメイトである。
 3月に入って、クローズドテストを実施し始めたが、これで2人目である。第1号合格者の阿部君は、セカンドチーム所属と決定した。トレーニングコーチ兼選手の誕生である。風の噂では、「阿部コーチの身近な人が『選手としてYBCに参加してほしい』と願っている」のだそうで、その思いが叶えられて喜びもひとしおだろう。
 女性スタッフの河合・藏重両嬢も、選手たちの意気の高さが伝染したのか、仕事の指示を求めてきた。すかさず、久保田コーチが勤務先の学校で集めてきた消しゴムを二人に渡した。
 「ボールの汚れを消しゴムで落とせ」と加藤副部長にも促されて、さっそく始まった。単調な作業なので、副部長が藏重嬢優美君に「『お父さん! お酒飲み過ぎよ、酔ったお父さんは大嫌い!』と言いながらゴシゴシこすると、気分がすっきりするよ」と言うと、「はい、わかりました」と笑顔での返事だった。
 しかし、ボール1個の汚れ落としに約1時間かかったのだから、藏重パパは何度「酔っぱらいは嫌い!嫌い!」と言われたことだろうか! ちなみにこのボールは、練習に使わせてもらった流経大のボールである。それが白くなったのだから、藏重パパの深酒も時には少し役に立つこともある(とこじつけておこう)。