3月26日は明治学院大との試合だった。早朝8時にJR戸塚駅近くに集合して、明学大のグランド前までバスで向かう行程が組まれていた。
東京駅でいっしょになった加藤副部長と戸塚駅からバスセンターへ歩いていくと、久保田コーチを先頭にぞろぞろと坂を下ってくる集団が見えた。ほとんどがサードチームの選手たちだが、中にはトップやセカンドチームの選手もおり、午後から仕事があるが第1試合にだけは参加したいという真摯な意欲の(選手たちの手本となる年長者の)松村君も、大きなバッグを担いでバスに乗り込んでいった。
今日のゲームはダブルヘッダーで、第1試合がサード・セカンドチーム主体、第2試合はトップチーム主体で臨むことになっている。
予てからYBC流の考え方として公表しているように、トップチーム(プロを目指しているといった意識の高い選手たち)だけが戦う集団ではない。サードチームも勿論戦う集団である。ただ、キャリアが不足していたり、技術・体力がトップの面々には追いついていなかったり、自主練習の時間もなかったりといった様々な理由(その多くは、高校-大学-企業の野球部で野球をやり通してきた選手たちは経験していない様々な理由である)で、これまで試合に出場するチャンスが与えられないでいた選手たちである。しかし、情熱は人一倍であって、一生懸命やろうとするあまり、空回りしてしまいがちなプレイヤーの集団と言っていい。
グランドに到着して、すぐに森山監督(ご経歴やお人柄については昨年このブログでも書かせていただいた)のところへ挨拶に伺った。
「谷沢さん、短い期間でよくこれだけの選手を集めましたね。」
「いやー、まだチームとしての態を成していませんよ」「監督、今日は本当に申し訳ない。うちは3つの層に選手を分けていましてね。1試合目は下の2層(意欲空転しがち層とは言えなかった)です。ご迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いします」
「そのような趣旨もマネージャーから聞いておりますので、うちも何人か下級生を使います」
投手陣は、サードチームの束ね役・蔵重チーフコーチに7人の継投順を伝達した。すべてサードチームの投手であり、他流試合初登板である。打順構成については確認したいことが一つあって、松村君を呼んだ。「DHでいくか、守備につくか」、彼は即座に「守りも行きます。やらせてください」と返答してきた。
かつて名門企業チームの選手として都市対抗などで数々の栄光を手にしてきた男が、一から出直すつもりで出場を志願していることに頭が下がる思いだった。YBCはこうした松村君のような選手がいる限り、幼い雛も大きく育つに違いない。
試合中は、早くからきていたトップチームの山崎(大輔)君、吉田君、鈴木(翔)君などはブルペン捕手を買って出たり、バットボーイを自らやってくれたり、私も本当は第1試合の采配を久保田、蔵重両コーチにまかせる予定だったが、居てもたってもいられず、三塁のコーチボックスへ飛びだしていって、ブロックサインを(ゆっくりと分かりやすく)送ることになった。
東京駅でいっしょになった加藤副部長と戸塚駅からバスセンターへ歩いていくと、久保田コーチを先頭にぞろぞろと坂を下ってくる集団が見えた。ほとんどがサードチームの選手たちだが、中にはトップやセカンドチームの選手もおり、午後から仕事があるが第1試合にだけは参加したいという真摯な意欲の(選手たちの手本となる年長者の)松村君も、大きなバッグを担いでバスに乗り込んでいった。
今日のゲームはダブルヘッダーで、第1試合がサード・セカンドチーム主体、第2試合はトップチーム主体で臨むことになっている。
予てからYBC流の考え方として公表しているように、トップチーム(プロを目指しているといった意識の高い選手たち)だけが戦う集団ではない。サードチームも勿論戦う集団である。ただ、キャリアが不足していたり、技術・体力がトップの面々には追いついていなかったり、自主練習の時間もなかったりといった様々な理由(その多くは、高校-大学-企業の野球部で野球をやり通してきた選手たちは経験していない様々な理由である)で、これまで試合に出場するチャンスが与えられないでいた選手たちである。しかし、情熱は人一倍であって、一生懸命やろうとするあまり、空回りしてしまいがちなプレイヤーの集団と言っていい。
グランドに到着して、すぐに森山監督(ご経歴やお人柄については昨年このブログでも書かせていただいた)のところへ挨拶に伺った。
「谷沢さん、短い期間でよくこれだけの選手を集めましたね。」
「いやー、まだチームとしての態を成していませんよ」「監督、今日は本当に申し訳ない。うちは3つの層に選手を分けていましてね。1試合目は下の2層(意欲空転しがち層とは言えなかった)です。ご迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いします」
「そのような趣旨もマネージャーから聞いておりますので、うちも何人か下級生を使います」
投手陣は、サードチームの束ね役・蔵重チーフコーチに7人の継投順を伝達した。すべてサードチームの投手であり、他流試合初登板である。打順構成については確認したいことが一つあって、松村君を呼んだ。「DHでいくか、守備につくか」、彼は即座に「守りも行きます。やらせてください」と返答してきた。
かつて名門企業チームの選手として都市対抗などで数々の栄光を手にしてきた男が、一から出直すつもりで出場を志願していることに頭が下がる思いだった。YBCはこうした松村君のような選手がいる限り、幼い雛も大きく育つに違いない。
試合中は、早くからきていたトップチームの山崎(大輔)君、吉田君、鈴木(翔)君などはブルペン捕手を買って出たり、バットボーイを自らやってくれたり、私も本当は第1試合の采配を久保田、蔵重両コーチにまかせる予定だったが、居てもたってもいられず、三塁のコーチボックスへ飛びだしていって、ブロックサインを(ゆっくりと分かりやすく)送ることになった。