ポケットの中で映画を温めて

今までに観た昔の映画を振り返ったり、最近の映画の感想も。欲張って本や音楽、その他も。

『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』を観て

2017年08月17日 | 1990年代映画(外国)
前回の『ロッタちゃん はじめてのおつかい』(1993年)が面白かったので、続いて『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』(ヨハンナ・ハルド監督、1992年)も早速借りてきた。

スウェーデンの小さな町ヴィンメルビーに住むニイマン家は、パパとママ、長男のヨナスと長女のミア、そして末っ子のロッタの5人家族。
ある雨の朝、ヨナスとミアが買い物に出かけることに。
風邪をひいたロッタは、ママから外出禁止を言い渡されるが、ママに内緒でレインコートを着て雨の中へ飛びだしていく・・・
(Movie Walkerより一部抜粋)

行った店からの帰り、ロッタは風邪をひいているのに、大きな水たまりを思いっきり長靴でバシャバシャ。

翌日は、湖のある静かな森へ家族そろってのピクニック。
楽しいはずの釣りで、針にかかったのがロッタが大事にしている縫いぐるみのバムセだけ。
釣りにあきた子供たち、今度は、ふざけていたヨナスが湖に落っこちて大騒ぎ。
必死なヨナスと助けるパパを見て、それが滑稽だとロッタは大笑い。

この後、誕生日にロッタが自転車を欲しがるエピソード。
親の実家の田舎に行って、小さいくせに強情なところがいっぱいのロッタと、祖父母を交えてのエピソード。

これが子供から見た、なまの生活状況だろうな、そおそお絶対にそうだと、ニンマリしながら納得してしまう。
例えば、ママがロッタに早く寝なさいと叱れば、「ママは変、夜は眠くないのに寝なさいというし、朝は眠いのに起きなさいという」と口答えする。
こんな、ロッタの感性、これが本当の幼児の感情だと、クスクスしながらどこまでも頷きっぱなし。
それにロッタって、聖書を読んでくれる祖母に向かっても、「そんな事を言っちゃダメ!地獄って、悪い言葉よ」と言ってしまうし子だし。

この作品が児童向き映画だとしても、児童だけでは勿体ないいっぱしの大人向けの映画でもあって、時代に左右されないこのような作品は常に必要だなとつくづく思う。
なお、封切りの関係で、前回の『ロッタちゃん はじめてのおつかい』が第一作のように思えても、こちらが先であったことを添えておきたい。

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