ポケットの中で映画を温めて

今までに観た昔の映画を振り返ったり、最近の映画の感想も。欲張って本や音楽、その他も。

『ロッタちゃん はじめてのおつかい』を観て

2017年08月14日 | 1990年代映画(外国)
昨日観た作品が期待外れだったので、口直しとして『ロッタちゃん はじめてのおつかい』(ヨハンナ・ハルド監督、1993年)を借りた。
これもズッコケ作品だったら今後、もう幼児主演作は絶対観ないと決めながら観てみた。

5歳のロッタちゃんはママとパパ、お兄さんのヨナスとお姉さんのミアの5人家族のニイマン家の次女。
ある朝、セーターがチクチクするのでハサミで切り刻んでしまっていつものようにご機嫌ななめなロッタちゃん。
気まずいのでお隣のベルイおばさんのところへ家出して物置の2階でひとり暮らしを宣言。
家族の元にも帰らない決心をした彼女だが、やっぱりお化けが出そうで心細くなったところでパパが迎えにきた・・・
(Movie Walkerより一部抜粋)

上のあらすじが、最初のエピソード。
その後、クリスマスの日に肝心なツリーがない事や、表題の、ベルイおばさんのお使い。
そして復活祭のロッタの行動など。

上の兄妹二人に感化されてか、ロッタはちょっとオシャマなところもあるけど、そこはやはり所詮、子供。
幼いながらも一生懸命に考えている、生活空間としての日常のおこない。
そのことが微笑ましく、周囲の人たちの生活も滲み出て、成程と感心してしまう。
そればかりか、この作品の作り自体が自然ですがすがしい。

この作品は元が、児童文学。
原作者は、スウェーデンの“アストリッド・リンドグレーン”。
私としては、『長くつ下のピッピ』ぐらいしか著者の作品を読んでいない。
それでも、『やかまし村の子どもたち』(ラッセ・ハルストレム監督、1986年)と『 やかまし村の春・夏・秋・冬』(同監督、1987年)を随分前に観て、馴染みはある。
知っている数少ない児童映画の中で、印象が残る作品がひとつ増えたことに感謝している。

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