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第86回長野県治水砂防協会通常総会及び長野県砂防講演会

2024年08月09日 | 私の活動報告
 8月9日(金)午後3時15分から、第86回長野県治水砂防協会通常総会が、会員総数84名の内、出席66名、委任状17名、合計83名で総会が成立し開催されました。


 私が会長として総会の開会に当たり、 今年度、これまで県内では大きな土砂災害は発生しておりません。しかしながら、気候変動の影響による気象災害の激甚化、頻発化の傾向が言われている中、本県を含め、全国各地で毎年のように大規模な土砂災害が発生しております。
 この気象災害の激甚化、頻発化の傾向は、今後も続くことが見込まれていますことから、私どもは、土砂災害から住民の生命と財産を守り、安心して暮らすことのできる地域をつくるため、県土強靱化の取組を一層強化していかなければなりません。

 このような中、昨年11月16日には、全国治水砂防促進大会が開催され、大会後の要望活動では、私を含め44名の市町村長により、砂防事業に対する私共の熱意を、国土交通省や財務省、県選出国会議員の皆様に伝えてまいりました。
また、5月25日に開催された全国治水砂防協会の通常総会には、全国で最も多い45名の市町村長の皆様にご参集いただいたところでございます。

 令和6年度におきましても、住民の生命と財産を守り、安心して暮らすことのできる地域づくりに向け、引き続き、砂防事業の促進を図るべく、積極的に活動を展開し、地域の声を発信してまいりたいと考えておりますので、市町村長の皆様におかれましては、積極的に本協会の活動にご参加いただきますようお願いいたしますなどと挨拶させていただきました。

▽ 長野県砂防事業功労者の表彰として、前松川村長の平林明人様に感謝状と記念品をお贈りしました。



 もう一人、長野県砂防事業功労者表彰として、都合により欠席された前池田町長の甕聖章様がお出でになり、出席された平林様から謝辞を頂戴しました。



▽ ご来賓としてご臨席賜りました、若林健太衆議院議員、宮下一郎衆議院議員、務台俊介衆議院議員、篠原孝衆議院議員、杉尾秀哉参議院議員、羽田次郎参議院議員、国土交通省 水管理・国土保全局 砂防部長 草野愼一様、一般社団法人全国治水砂防協会 理事長 大野宏之様、長野県議会危機管理建設委員長 大畑隆俊様、長野県建設部長 新田恭士様から、それぞれの立場でのご祝辞を頂戴しました。



 砂防功労者表彰を受賞された1名と草野砂防部長、大野理事長、大畑危機管理建設委員長、新田建設部長、私と副会長の皆さんで記念撮影をしました。

 私が会則により議長を務め、議事進行をしました。

 議案は、令和5年度事業報告及び歳入歳出決算について、令和6年度事業計画(案)及び歳入歳出予算(案)、会則の一部改正について原案通り承認をしていただきました。


 決議案につきましては、『「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」をはじめ、国土強靱化の計画的な取組に必要な予算・財源については、これまでのペースを緩めることなく、資材価格の高騰や賃金水準の上昇に対応する中でも例年以上の規模で確保すること。
 また、改正国土強靱化基本法を踏まえ、5か年加速化対策完了後においても、切れ目なく、継続的・安定的に国土強靱化の取組を進められるよう。国土強靱化実施中期計画を早期に策定し、必要な予算・財源を通常予算とは別枠で確保すること。』

 『住民が災害を我が事として捉え、緊急時に迅速かつ主体的に避難できるよう、わかりやすくきめ細かな情報発信や、ハザードマップ・地区防災計画の作成支援などのソフト対策を推進するための財政支援を強化すること。』

 『予防保全の観点から砂防関係施設の長寿命化を計画的に進められるよう、必要な予算を安定的・継続的に確保すること。
また、県土の多くが急峻な地形と脆弱な地質で構成される長野県においては、大雨や融雪に伴う大量の土砂・流木の流出により埋塞した砂防堰堤の機能を早期に復旧する必要があることから、災害復旧事業として緊急的な除石が可能となる制度の拡充を図るとともに、事前防災対策として応急対策用資機材の備蓄を推進すること。』などの決議(案)について、事務局から朗読していただき、ご参集の皆さんの総意として、盛大な拍手で承認されました。

▽ 国土交通省 水管理・国土保全局 草野砂防部長より、「いのち」と「くらし」と「みどり」を守る砂防と題して、令和6年能登半島地震の概要、令和6年能登半島地震による土砂災害の対応状況(初動対応)、令和6年能登半島地震による土砂災害対応状況、河道閉塞等の箇所と対策状況、直轄砂防事業による河道閉塞箇所への対応、直轄地すべり対策の状況 珠洲市、令和6年 全国の土砂災害発生状況(6月30日時)、令和6年度 松山市の土砂災害、令和6年7月25日からの大雨による土砂災害発生状況、土砂災害発生件数の推移(昭和57年から令和5年)、

施設効果事例、「自助」「共助」「公助」連携により難を逃れた事例、事前の避難により被害を逃れた事例、土砂災害警戒区域等の指定、高精度な地形情報を用いた基礎調査、土砂災害ハザードマップの公表状況、土砂災害ハザードマップの認知度を高める活動・支援、土砂災害警戒情報の検証・見直し、雨量の予測精度向上、防災気象情報の整理、流域治水時代の砂防事業の展開、近年の土砂・洪水氾濫の頻発化、土砂・洪水氾濫の加速化、「くらし」を守る土砂災害リスクを踏まえた防災まちづくりの推進、まちづくり連携砂防等事業 採択箇所、砂防堰堤による流木補足の事例、砂防事業と治山事業が連携した流域治水対策の推進、「みどり」で守るグリーンインフラの積極的な活用、第42回土砂災害防止「全国の集い」in広島を開催、インタープリベント2024 開催概要など多岐に渡り講演をしていただきました。

 総会後は隣の部屋で意見交換会が開催され、会長の私から、 安全・安心な地域づくりの重要性がより高まる中、私ども長野県治水砂防協会は、引き続き、砂防関係事業の促進を図るべく、会員が一致団結して、様々な活動に取り組んでまいる所存でありますので、関係の皆様のより一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

 限られた時間ではありますが、本日の意見交換会が、皆様にとりまして有意義な時間となりますようお願い申し上げますなどの挨拶で始まりました。

 公務で遅れてこられました、井出庸生衆議院議員から来賓挨拶を頂戴し、当協会副会長 牛越大町市長の乾杯の発声で宴に入りました。多くの皆さんと砂防事業の推進、道路・河川・治水砂防の三同盟の要望活動、市町村の行財政運営など様々なお話をして有意義な意見交換会となりました。


 令和6年度は安全・安心な地域づくりの重要性がより高まる中、私ども長野県治水砂防協会は、今後とも、砂防関係事業の推進に向け、会員が一致団結して取り組んでまいる所存でございますので、関係の皆様の一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。



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