信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

令和6年度村政懇談会及び脱炭素事業に関する村民説明会(宇留賀区)

2024年07月24日 | 生坂村の懇談会
 7月24日(水)午後6時から令和6年度村政懇談会及び脱炭素事業に関する村民説明会を大日向区で行いました。

 最初に私から挨拶を申し上げ、説明者は村長、副村長、教育長、総務課長、健康福祉課長、住民課長、振興課長、教育次長、水越 地区担当職員 藤澤議会事務局長、竹内係長で行い、出席者は、区民 男性9名 女性4名、議員 島議員でした。

 脱炭素に関する村民説明会は、上記に加え(株)エコロミ 小峯社長、平林建設(株)平林専務、ヒッタイショウ 斉藤代表でした。


村政懇談会の主な意見と質問、その回答の概要については、
・旧国道、県道について公園化が進んでいくがどのように進めて行くか。また、誰が管理していくかについて質問があり、今年度は駐車場と防護壁を設置していく。旧県道は村道として認定替えを行ったので、遊歩道として整備していきたい。維持管理は村が行っていく。改修については今年度のみと考えている。今後は景観を保っていくように管理していきたいと説明しました。

・山清路周辺で松枯れが進んでいるが、今後どうしていくのか質問があり、空中散布は県の指針で行っているため、金戸山の周辺は空中散布ができない状況となっている。国・県の補助金と頂きながら、伐倒駆除等で対応していきたいと説明しました。

・金戸山の観音を守っていくには、松枯れの伐倒駆除や遊歩道の整備を行って欲しいと意見があり、毎年11月3日には皆さんからご協力頂き金戸山巡礼登山を行っているので、登山道を確保する様に行っていく。また、地元の皆さんと協議し脱炭素事業でも森林整備の検討をしていると説明しました。

・県・国に働き掛けて頂いて松枯れ対策を行って欲しいと意見があり、森林譲与税を財源とした伐倒駆除ができないか林務課に働き掛けていくと説明しました。

・空き家紹介時に境界の用地確認はどうなっているのか。村で境界の確認を行えないか質問があり、状況を確認していきたいが、村では不動産業の対応ができない状況となっている。前の所有者に境界を確認して欲しいと説明しました。

・毎年いくらんを行っているが、3キロ、10キロに、5キロコースを加えて頂き参加者が増えてありがたく思っていると意見があり、引き続き5キロコースは行っていきたい。皆さんのご意見を聞いて対応していきたいと説明しました。

・アレチウリの駆除で鷺の平のアレチウリが凄く増えているので、大好き隊員の協力を頂きたいと意見があり、区長さんから依頼を頂ければ対応していくと説明しました。

・防災無線のデジタル化で宇留賀公民館の無線の電波状況が悪いのでデジタル化にする時に解消できるか質問があり、移動系の無線は役場と各所で通信ができるようになっている。この無線の電波は弱いので電波状況により聞き取り難い個所がある。今回は同報系の無線の電波をデジタル化するので対応できないか検討していきたい。

・観光庁の事業で生物多様性と環境再生について村外の方に学んで頂くという事なのですが、この内容を学校でどのように取り組んでいくのか質問があり、Ikusaka学でふるさと生坂を学んでいくように取り組んでいく。生物多様性とか環境問題や色々取り組んでいくように考えているが、生物多様性に特化していく事は時間の関係で難しいと説明しました。

・スクールバスは小学生しか乗車できないが、中学生も乗車できないか。また、距離に応じて対応できないか質問があり、今の状況では公平性の観点から難しい。一貫教育校に移行すれば別だが、小学生と中学生が同乗するのについても難しいと考えている。

・給食でオーガニックとか有機給食として有機米の対応はできないか質問があり、現在地産地消という事で地域の方が作って頂いた農産物を使っている。地域の方が周りの方と調整が出来てオーガニックで出来たものがあれば検討していきたいと説明しました。

・ICNの議会の一般質問の放映の内容でカットされたが、誰が行ったかと質問がありましたが、区民の方からこの質問は議員と行政の問題なので、この懇談会で話す問題ではないので、違う席で行って欲しいと住民の方からの意見により回答は行いませんでした。

脱炭素事業に関する村民説明会
村づくり推進室長から資料に基づき、(株)いくさかてらすについて、契約プランについて、各料金について、料金シミュレーションについて、(株)いくさかてらすPPA電力販売事業収支について説明をしました。

主な意見と質問、その回答の概要については、
・太陽光パネルは設置できない家庭でも蓄電池だけを設置できるか質問があり、蓄電池の設置については、蓄電池で災害時にも安心していただけるために太陽光が設置できない民家でも設置できるようになっていると説明しました。

・いくさかてらすの資本金を生坂村が出しているので、村民も株主という事でいいか質問があり、昨年、村から600万円を出資し、あとの5社が100万円ずつ出資頂き資本金1,100万円で(株)いくさかてらすのを設立した。村の一般会計から出資したので株主という事で良いと思うと説明しました。

・現在の(株)いくさかてらすの民家への太陽光パネルの設置予定数について質問があり、シミュレーションでは300世帯が太陽光パネルを設置し、後の65世帯は野立てでの契約となっておりこれにより収支計画を作っていて、この内容を目標として進めている。
・PPA事業で太陽光パネルと蓄電池を民家で多く設置してもらうと野立ての太陽光パネルの設置数は少なくなっていくと説明しました。

・70歳以上で2人暮らしの家庭への、太陽光パネル等の設置について質問があり、75歳未満の方まではPPAの10年プランに入れますが、75歳以上になりますとシンプルプランに加入できるようになっています。しかし、他の区でも、意見がありましたが、高齢者の多い生坂村ですので、設置を希望する方については、(株)いくさかてらすと直接話をして頂き、10年間は契約していただけるなという家庭については臨機応変に対応しようと考えていますと説明しました。

・太陽光パネルの設置希望をして、家の調査をして頂いたが、調査後の回答がないがどういう事か質問があり、調査後の回答について説明が遅れておりお詫びいたします。今後速やかに、調査した家庭には調査結果等を説明していきます。今後、(株)いくさかてらすの事業展開において信用を頂けるように取り組んでいくと説明しました。

・野立ての太陽光パネルを設置する際に、住民の理解を得ていくと言われたが、理解を頂けない場合はどうしていくか。また、その基準について質問があり、基準についてはこれといってないが、野立ての太陽光パネルの設置については、地区に行き説明を行い、区から理解を頂いた後に設置していくと説明しました。

・区内で、古民家と農地を買われた方がいると聞いているが、その買われた方が設置すると言えば設置してしまうのか質問があり、太陽光パネルを野立てへの設置については条例で定めており、100m周りの地権者の同意がなければ設置できないようになっていると説明しました。
・野立ての太陽光パネルの設置についての説明は何時から行うか質問があり、野立ての太陽光パネルの設置については、民家の太陽光パネルの設置件数により決まっていくので、野立ての太陽光パネル設置についてはその必要な発電量が決まり次第、各地区と協議して進めて行くと説明しました。

・各区の公民館への太陽光パネルの設置はどのように進めて行くか質問があり、各区と協議して進めて行くと説明しました。
・(株)いくさかてらすのキャッシュフローの契約者数に質問があり、人口が減っていく事は考慮して作成していると説明しました。

・ストーブの薪に松枯れした材は使えないか質問があり、やまなみ荘のボイラーを木材のチップボイラーで計画している。そのような材についても現在使っていく方法を検討いていると説明しました。
・大規模な太陽光パネルの設置は計画していないか質問があり、メガソーラーなどの大規模な太陽光パネルの設置は考えていないと説明しました。
・設置する太陽光パネルのメーカーについて質問があり、太陽光パネルは駒ケ根市にあるネクストエナジーでパワーコンディショナーはパナソニック製、蓄電池はニチコン製と説明しました。

全体を通しての意見と質問の概要については、
・(株)いくさかてらすが発注した民家、事業所に設置する太陽光パネルの設置に関する工事費、入札方法について質問があり、工事請負費は税込みで6億500万円、入札方法は中信地区の6社を対象に指名競争入札で行ったと説明しました。

 最後に私から、お疲れのところ、忌憚のないご意見をいただきましてありがとうございました。心配されている方もおいでになるようでございますし、(株)いくさかてらすもしっかりしろと叱咤激励を頂いております。色々な点で始まったばかりの事業でございます。村民の皆さんから様々なご意見、ご要望を聞きながら、しっかりと運営をしていきたいと思いますのでよろしくお願いをしたいと思います。

 省エネエアコンの更新補助や木質バイオマスストーブの導入補助は、まだ予算に余裕がございますので、そちらの方も活用して頂ければCO2排出削減に繋がると思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。
 村民の皆さんのご理解とご協力を頂き、この脱炭素先行地域づくり事業をしっかりと成し遂げていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願い申し上げ、御礼の言葉とさせていただきました。


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