27日(木)は晴れて気持ち良い春の空が広がり、昼間は過ごしやすい体感になりました。
午前10時からのゼロカーボン推進プロジェクト会議は、私から、この会議は昨年度立ち上げまして、6月には生坂村ゼロカーボンシティ宣言をさせていただき、今年2月には脱炭素ロードマップを策定して、2050年までにカーボンニュートラルを生坂村は目指すという計画を発表したところであり、併せて2月17日には環境省の脱炭素先行地域づくり事業に申請し昨日選定の内示がありました。
長野県では生坂村と小諸市が採択されたということで、これで県内は松本市、飯田市、小諸市、生坂村の4市村ということになり、この計画はこれから色々と具体的にしていかなければならないということで大変緊張もしておりますし、大きな事業ですのでしっかりと協議をしていくという事で、この会議のメンバーも拡充して、会長を私が、副会長に副村長を、そして各部署の管理職の皆さん、当事業の共同提案者であります皆さんとしっかり検討協議をして、来年度から5年間で約60億の事業を行っていくことになります。
これは村民の皆さんやここにいる皆さんのご理解とご協力をいただかないと実施できない、また成功しない事業だと考えていますので、皆さんの忌憚のないご意見をいただきながらしっかりと検討協議をしてまいりたいと思います。
私が村長になって17年目になりますが、これだけの事業をやることは初めてでして、とにかく一生懸命に今年度は計画を立てなければいけないと考えていますので、皆さんからご指導とご支援をお願いしますなどと挨拶をさせていただきました。
続いて、副村長から事務局、各所属職員、共同提案者(株)松本山雅、平林建設(株)、企業組合山仕事創造舎、松本ハイランド農業協同組合(本日欠席)の順に自己紹介をしていただきました。
協議事項は、環境省脱炭素先行づくり事業の申請状況について、環境省に事業申請をした内容(生坂村:つなぐ・まもる・めぐる 生坂~サステナブル農山村モデル構築を目指して)について事務局から説明をしていただきました。
続いて環境省の脱炭素先行地域づくり事業について採択された場合の影響について次のように説明がありました。
・先行地域づくりに選定される市町村は全国で100ほどの自治体。選定された市町村は、全国1718自治体、長野県77自治体の中でも、全国に先駆けて、脱炭素事業に取り組むトップランナーとして、環境省に認めていただいたことになります。他の市町村ばかりでなく、県や国、報道機関からも大きく注目されています。
・再生可能エネルギーや省エネルギー設備といったインフラ整備だけでなく、脱炭素に関連する事業全般に対して、令和10年度までの財政支援が約束されています。その支援総額は村の年間財政規模を上回る規模です。
・国に提出した企画書に基づいて、7年後の2030年には目標を達成しなければなりません。その提案は地域モデルでなく、自治体モデルとして、村全域にわたる大規模なプロジェクトであり、地域内とする目標設定は高くなり、結果が求められるほか、将来のカーボンニュートラルをリードする他の自治体の模範リーダーとなっていかなければなりません。
・村が進めようとする今回の脱炭素事業は、カーボンニュートラルによる二酸化炭素の排出実質ゼロを目指すだけでなく、高騰する電気料における一般家庭の光熱水費の負担軽減や災害に強い地域づくりにつながります。
・GXマイクログリッドは、災害拠点のレジリエンス強化に加え、村の基幹産業の安定化を図ります。暮らしやすい村をPRすることで、定住・移住につながり人口減少対策にも寄与します。
事業所や公共施設においても、電気代や燃料費の経費節減は、他に必要な経費へまわすことが出来るため、住民サービスの向上につながります。
次に今後の取り組みについての説明があり、まずは、地域エネルギー会社の設立、エネルギーコンサル等の専門人材の確保から始まり事業計画に基づき進めて行く。
次に今後の脱炭素事業の検討における留意事項ついて次のような説明がありました。
2月6日(月)のゼロカーボンフォーラムや3月の各区総会での意見から
① 野立て等の太陽光発電設備設置における景観に関する課題
⇒ 設置箇所は確定ではなく、今年度、検討。生坂村の景観を考慮して、自然との調和に努めた設置場所を決定していきます。
② 事業規模があまりにも大きいが、村民の将来負担が不安 ⇒ 本事業では、整備による運転開始後、余剰電力の売電を視野に余剰電力等の投資回収も含め、計画しており、経済性を含め、ご理解いただけるようお示ししていきます。
最後に生坂村ゼロカーボン実施に向けた取り組みに関するQ&Aについて説明があり、脱炭素先行地域づくり事業を具現化するに当たり、村民の皆さんのご理解とご協力をいただき、ゼロカーボンに向けて取り組んでいかなければと感じました。
午後6時15分からは、令和4年度高津屋森林公園管理組合定期総会が開催されました。
開会に当たり、一ノ瀬組合長から、当公園管理組は発足して、今年度で24年目となりますが、長野県から里山整備、利用地域として、認定頂き、今年度で「認定15年目」となりました。組合員数も少しずつ増えており、現在は27名の組合員で環境保全に取り組んでおります。
当森林公園は、村の森林環境保全の中核施設として、行政と地域住民との協働により森林公園の草刈りや支障木の伐採処理等を行ない環境整備を進めてきました。また山菜や椎茸等の林産物を生坂道の駅で販売し、収益と産業振興を推進してきました。
昨年は、長野県森と人、生き生き助成事業を活用し、急峻な山菜園に、遊歩道が整備され利便性が向上致しました。また屋外トイレには多目的トイレと 手洗い場を整備することが出来ました。
昨年7月からは、オートキャンプエリアを 追加し、今年度は、顧客からのアンケート調査に基づき、キャンプエリアの一部改修工事が行なわれており、キャン場の安全・安心や環境整備を進めております。
令和4年度の高津屋森林公園施設の年間利用者数1580人、売り上げ額230万円と過去最高の実績となりました。これはコロナ禍のアウトドア人気とキャンプ場の新設効果と推察しております。
昨年度は、村の絆づくり支援金を活用し、組合で伐採用のチエンソー2台を購入使用しています。また長野県林業総合センターにおいて、正副組合長はチエンソー作業従事者、特別教育を受講し安全な伐採作業の促進に務めています。
5月7日に計画されていますシイタケ駒打ち体験教室の原木500本の内、300本は、公園周辺の木を組合員で伐採した木を使用します。従来は、松本広域森林組合から 購入使用しておりましたが、昨年から原木不足もあり、今年は椎茸原木も地産地消を目指し地元の原木優先で確保しております。また切断木の端材を活用して、キャンプ場での マキの販売や 道の駅でのマキの販売を計画し、現在組合で、マキ作りを行なっておりますなどの挨拶をされました。
議事は、令和4年度事業報告並びに収支決算の承認、令和5年度事業計画(案)並びに収支予算(案)については、原案通りお認めいただき、役員改選では、組合長に一ノ瀬貞男さん、副組合長兼会計に小山博章さん、監事に小林和雄さん、小山朗央さんが再任されました。
新組合長の新任の挨拶では、高津屋森林公園管理組合は、村の推進する脱炭素の取り組みや里山森林保全の中核施設として、また村の重要な観光資源として、行政と協働で、高津屋森林公園の利活用促進を進めて、今後も村の活性化に繋げて行きたいと思います。
高津屋森林公園のキャンプ場利用者のアンケートから、ロケーションが良く、今後のPR次第で、来場者が増えると思います。とのご意見を、頂いており将来性も、見込まれています。反面まだ改善も点多くありますので、顧客の声を一歩一歩改善して行くことが重要と思います。
キャンプ場については、森林アスレチック設備が、あればさらに集客率Upになるとの声がありますので、費用対効果や安全面も含め森林アスレチック設備の検討も,お願い致したいと思います。
また、森の里親であるTIENSジャパン・エコカの森との契約が終了した事で、新たな森の里親探しが、必要と思いますので、同時に検討のほどお願い致します。
高津屋森林公園の利活用促進と、村の活性化を促進するために、村長を初め、行政の皆様議会の皆様には、今後供ご指導ご鞭撻のほどを、よろしくお願いいたしますなどと2期目の新任の挨拶をされました。
来賓祝辞として、私から一ノ瀬組合長さんが言われた通り、高津屋森林公園は多くの資源がありますし、キャンプエリアも昨年度から整備をして、オートキャンプなどの新たな取り組みも始めております。行政としては管理組合の皆さんと協議をしながら、様々な対応もしっかり進めてまいりたいと思います。
当村の観光資源の高津屋森林公園は、私も時々登ってドローンを飛ばして、素晴らしい景色を眺めていますが、その良さを村内外に広めていきたいと思います。前にアンケートを取ったところ、知らないという方が多くて驚きましたので、今後はしっかり発信をしながら、この高津屋森林公園を世に出していきたいと思いますから、引き続き管理組合の皆さんとしっかり連携をしながら、行政も良い事業があれば取り入れて高津屋森林公園を盛り上げていきたいと思いますので、組合員の皆さんには引き続きのご理解とご協力をお願い申し上げますなどとお祝いの言葉を申し上げました。
太田議長からは、キャンプエリアの方は去年から活動が始まりまして。お客様も来ていただいておりますし話題も出てきております。私も毎年コテージの方を利用させて頂いて、仲間や県外の友達とも利用しましたが、皆さんは本当に感動しています。
また、キャンプ場も私が関わり整備しまして、私も1度泊まらせていただきましたが、他のキャンプ場にはない静けさが売りにできる施設だと思っています。先程も話に出ていますが私もアスレチックも良いなと思っています。色々自然のポテンシャルが高い高津屋は、まだまだ伸びる可能性があると思います。
組合員の皆様のお知恵やお力添えを頂いて良い空間を作って頂きたいと思います。議会の方としましてもできる限りのご協力とご支援をさせて頂きたいと思いますのでご協力の方よろしくお願いいたしますなどとお祝いの言葉を述べられました。
松本地域振興局林務課普及係 横山担当係長からは、治山林道といった防災対応とか災害とか行っていましたが、今年縁あってお世話になることになりました。実は私10年位前に松本に赴任していたことがあり、確か平成25年の時にこちらの森林公園で林務課のイベントをさせていただいたことがあるんですが、その時に来させていただいたので懐かしく思い、総会の前に上の公園を見させていただいたのですが、大変綺麗に管理が行き届いており、今日は天気も良く向こうのやまなみも綺麗に見えまして良いところだなと感動しました。
県の方も林務行政が変革の年を迎えておりまして、森林の方も次の世代に移行していく様に森林税の方も新しくなったところです。なお新しい事業につきましては小出しに行っているところで逐次確認しながら行っているところですが、ご協力できることもありますのでよろしくお願いいたしますなどとお祝いの言葉を述べられました。
生坂村の大切な観光資源である高津屋森林公園のために、当管理組合の皆さんと行政が一緒に力を合わせて、情報発信、イベント、里山整備など、様々な取組を行い、高津屋森林公園を盛り上げていきましょう。
▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、グリーンパークブリッジの脇に行き、雲を通して朝日が差してきた上空からの風景を撮影しました。
グリーンパークブリッジ上空からの風景
その他生坂村では、小学校で児童会、中学校で生徒総会、令和5年度村づくり計画説明ICN収録、民生児童委員定例会、高津屋森林公園管理組合総会などが行われました。