11日(木)は日差しが届いて、朝晩は冷え込みましたが昼間は日差しが暖かな体感でした。
▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、朝早く東京出張でしたので、我が家からドローンを飛ばして日岐上空からの風景を撮影しました。
日岐上空からの風景
正午からは、全国防災協会理事懇談会があり、私は監事として出席し、令和3年度災害復旧促進全国大会の内容、決議案等について協議をし、原案の通り大会に諮ることになりました。
午後1時30分から砂防会館別館1階「シェーンバッハ・サボー」において、令和3年度災害復旧促進全国大会が開催されました。
▽ 令和3年度 災害復旧促進全国大会の模様です。
脇雅史会長さんより、我が国は地形気象等の条件から毎年全国各地で多くの災害が発生しており、本年も梅雨前線が6月末から7月上旬に掛けて、西日本から東日本に停滞し、広い範囲で大雨となりました。特に7月2日から3日に掛けて、静岡県の複数の地点で、72時間降水量の観測史上1位の値を更新するなど、記録的な大雨となり、静岡県熱海市伊豆山で大規模な土石流が発生し、死者26名、行方不明者1名、負傷者3名、住家被害98棟にも上る甚大な被害が発生したなど、今年の多くの災害状況を話されました。
また、当協会としては、大規模な災害が発生した場合に、災害復旧や改良復旧計画立案のため、被災した都道府県・市町村から国土交通省防災課に要請がなされ、必要と判断した場合に無償で災害復旧技術専門家を派遣する制度を運営しており、今後も地方公共団体のご要望に応じて積極的に派遣してまいる所存であります。国におかれましては、大規模な災害が発生した場合に、TEC-FORCEの派遣やデジタル技術の活用、災害査定の簡素化・効率化等を図っていただく様、被災地の支援を行っていただいており、今後もより一層迅速な災害復旧、改良復旧が行えるようお願いされるなどの挨拶をされました。
国土交通大臣 斉藤鉄夫氏より、近年気候変動の影響から激甚の災害が頻発しておりますが、本年もまた全国各地で災害が発生し、多くの方々が被害に遭われました。特に7月の梅雨前線豪雨、8月の台風や大雨では、河川の氾濫や土砂災害などにより、甚大な被害が発生し、地域の社会経済に深刻な影響をもたらしました。
引き続き被災した施設の速やかな復旧や、再度災害を防止する復旧改良に必要な予算をしっかりと確保するなど、復旧・復興に全力で取り組んでまいります。また従来の原形復旧の枠組みに囚われない流域全体を補完しながら、流域全体で水災害リスクを低減する災害復旧事業の実現に向けた取組を新たに進めているところでございます。
今後も自治体の皆様と密に連携しながら、防災・減災対策に国土交通省の総力を挙げて全力で取り組んでまいりますので、より一層のご支援・ご協力を賜りますよう心からお願いしますなどと挨拶をされました。
衆議院災害対策特別委員長 小里泰弘氏より、我が国はその位置や地形、気象などの自然的条件から、地震、台風、豪雨、豪雪、火山の噴火などによる災害が、発生しやすい国土となっております。本年も日本各地で大雨による被害が相次いで発生をいたしました。
大雨においては、私の地元鹿児島県でも各市・町で中小河川の氾濫、内水氾濫、がけ崩れ等の被害が発生し、被災地の復旧に向け邁進される皆様方のご尽力に対し心より感謝を申し上げます。
今後とも安全で安心な地域づくりに向け、迅速な災害復旧、防災施設の整備や国土保全事業などになお一層のご尽力をお願いし、気候変動による自然災害の更なる激甚化が懸念される中、防災対策の一層の充実を図る必要性を痛感しております。災害対策特別委員長として、国会の審議を通じて、災害対策の強化に努めることで、国民がより安全に、安心して生活できる社会を目指して、微力ながら力を尽くしてまいる所存ですなどと挨拶をされました。
参議院災害対策特別委員長 佐々木さやか氏より、本年は前線の活発な活動や線状降水帯の発生などにより、特に8月には九州北部地方や中国地方を中心に、記録的な大雨に見舞われ、また地震も頻発しており、多くの人命が奪われ、多くの家や農業施設等が損壊するなど、甚大な被害が生じ、今なお被災地の復旧・復興に向けた懸命な取組が進められております。
インフラの老朽化の進行とともに、少子高齢化に伴う人口の減少が進み、地域の防災力の低下が懸念されるなどの課題の解決に向けて、国・地方が一体となった防災・減災、国土強靱化の取組を一層強化していくことが大事であります。
今後とも被災地における復旧・復興事業の促進、減災に向けた取組の推進、被災者支援策の充実など、防災・減災が主流となる社会づくりに向けて皆様と共に引き続き尽力してまいる所存でございますなどと挨拶をされました。
▽ 令和元年度災害復旧及び災害防止事業功労者表彰として、個人47名と11団体が表彰され、代表として岐阜県恵那土木事務所所長 棚瀬秀樹様が受賞され謝辞を述べられました。
▽ 国土交通省災害対策概況説明として、朝堀泰明防災課長さんより、災害復旧に関する最近の話題ついて説明していただきました。
災害復旧事業の課題として、市町村では災害復旧を担う技術系職員が不足して、災害復旧経験が少ない市町村もあり、大規模災害時には、自治体からの要請に基づき、全国防災協会に登録された災害復旧技術専門家を現地に派遣し、災害調査や復旧工法の助言等の技術支援を実施していること、被災件数が多数に上る状況において、早期復旧の観点から発災後2ヶ月以内を原則としている災害査定の実施に大幅な遅れが生じていること、査定前着工は、施設管理者の判断で実施可能であること、今年度は、要請のあった鹿児島県、静岡県、長野県に本省災害査定官を派遣し、災害緊急調査を実施したことなどについて説明していただきました。
▽ 地方代表意見要望発表として、広島県 北広島町長 箕野博司氏から「令和3年8月豪雨及び秋雨前線豪雨災害 北広島町の状況と復旧に向けての要望」と題して意見発表をしていただきました。
線状降水帯・天気図・累加雨量などの気象の概要、住民からの情報提供、災害時における緊急輸送路等の課題、公共土木施設等の被災状況、一級河川江の川水系広能川流域 砂防施設・道路・河川等被災状況、公共土木施設等の被災状況などの説明をいただいた後、災害対策等に関する課題、災害対策(事前防災・復旧)等に関する要望などの説明もしていただきました。
▽ 最後に日裏勝巳副会長さんが、「近年の災害の頻発化・激甚化により、全国各地で公共土木施設が被災し、数多くの地方公共団体が災害復旧事業を懸命に進めている状況に鑑み、過年度はもとより、今年度に被災した公共土木施設の速やかな復旧を図るため、災害復旧事業の国庫負担について、必要かつ十分な財源を確保すること」など、8項目を強く要望する決議案が朗読され、全会一致で採択されました。
例年大会終了後は、国土交通省、県選出及び県関係の衆参両院議員に対して要望活動を行っていますが、新型コロナウイルス感染防止対策のため、翌日の治水事業促進全国大会後にまとめて行うことにしましたので解散となりました。皆さん、お疲れ様でした。
その他生坂村では、保育園で筑北スポーツクラブ指導(年長・年中)、小学校で児童会、なのはなでお誕生会・絵本読み聞かせ、少年少女サッカー教室などが行われました。