信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

長野県治水砂防協会犀川支部 視察研修 一日目

2017年09月25日 | 私の活動報告
 25日(月)午前7時30分に家を出て、9時20分に「グレンパークさわんど」で国土交通省 北陸地方整備局 松本砂防事務所の五十嵐所長さんはじめ職員の皆さんとお会いして、白骨温泉墜通し護岸工事の現場に案内していただきました。

▽ 松本砂防事務所の方から、「墜通し」周辺が中部山岳国立公園に指定されているほか、国の特別天然記念物「白骨温泉の噴湯丘と球状石灰岩」に指定されているため、工事を行うことによって必要以上に地形や文化財をできるだけ改変しないために、色々と配慮されて工事を行っているお話などをお聞きしました。






▽ 次に「産屋沢渓流保全工」の視察をしました。産屋沢は非常に急峻な沢で、上流には崩壊地を抱え河道内には巨礫を含む大量の土砂が堆積していることから、土石流が度々発生しています。平成23年6月23日の豪雨時に、産屋沢において土石流が発生し、上高地への唯一のアクセス路である県道上高地公園線が寸断されました。この災害により、上高地内に観光客ら約1,200名が孤立しました。今後このような災害が発生しないように平成23年9月より渓流保全工に着手して、今年5月に竣工したとのことでした。




▽ 次の視察の「釜ヶ渕堰堤」は、大正4年焼岳大噴火で梓川がせき止められて大正池が誕生し、その後の大雨により大量の土砂が梓川から信濃川を経て、はるか日本海まで流れ、流域に災害が起こったため、これらの災害を防ぐために造られました。
 釜ヶ渕堰堤は、当時最も進んだ技術を用いて建設された、我が国最大級の石積アーチ式砂防堰堤でして、当時の進んだ建設技術と、周囲と調和した景観が評価され、平成14年9月3日に国の登録有形文化財となりました。






▽ 焼岳の噴火による土石流の被害・影響、焼岳大噴火で梓川がせき止められて出来た大正池、上高地の自然や人々の人命・財産を守っている砂防事業のお話を伺いながら上高地を視察しました。












▽ 一日目の最後の視察は、御嶽山を踏まえた火山砂防事業、緊急減災対策の推進として、新たに活火山法対象火山に指定されて、火山防災協議会が設置されており、ハザードマップが作成され、今後、火山噴火緊急減災対策砂防計画の検討を進めることになりました乗鞍岳を視察して宿泊先に向かいました。






 松本砂防事務所の五十嵐所長さんをはじめ職員の皆さんには、お忙しい中、詳しく説明をしていただくなど、我々の視察に対して丁寧にご対応くださいまして感謝申し上げます。

▽ 朝早い出発でしたので、我が家近くからドローンを飛ばして撮影した小舟集落上空からの風景です。





 その他生坂村では、小学校で児童会・外遊びの日、上土商店街振興組合ふるさと生坂ツアー、集団検診結果返却、県道上生坂信濃松川停車場線整備期成同盟会総会などが行われました。