信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

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平成26年度 全国治水砂防促進大会

2014年11月19日 | 私の活動報告
 18日(火)午前10時30分から「立山・黒部の世界文化遺産登録の取り組み ~ 立山砂防と世界の防災遺産 ~」と題して石井隆一富山県知事の特別講演で始まりました。立山カルデラと常願寺川の地理と歴史、常願寺川の災害と治水砂防の歴史の中では、カルデラ内の崩壊の大土石流により大災害が起こり、それらの対策の治水砂防費は、明治24年には県予算の82%にもなり、大正15年に国による直轄砂防事業になったなどの歴史をお聞きしました。
 そして、2009年には「白岩堰堤砂防施設」が重要文化財に指定され、国際的にも世界に誇れる「防災遺産」として、「防災の総合技術」「総合的な水系管理技術」「近代的な防災技術のひとつの典型」の3つの顕著な普遍的価値などと評価をいただき、国内外へのアピール等で県民とともに登録活動を推進しているとのことでした。


△ 石井隆一富山県知事の特別講演


△ 防災・減災には治水砂防事業が根幹であり、土砂災害対策を加速すべきであるなどと、綿貫民輔会長が挨拶されました。

 大会では来賓として、太田昭宏国土交通大臣をはじめ政務官と多くの国会議員各位にご臨席を賜わり、大臣のご祝辞の中で、「防災・減災のために、インフラ整備のハード事業と避難訓練等のソフト事業の両面から取り組み、安全・安心な国を造っていかなければならない」と力強いお言葉をいただき、治水砂防事業を強力に推進していただけるものと頼もしく感じました。


△ 太田昭宏国土交通大臣の祝辞

 大野宏之国土交通省砂防部長には、「砂防行政の新たな展開」と題して、今年発生した広島市や長野県南木曽町等の土砂災害を検証され、砂防施設が整備されていたところは、被害を免れたり、軽減されたということであり、施設効果が顕著に表れているとのことでした。また、御嶽山噴火による概要と火山灰の氾濫シミュレーション等についてご講演をいただき、土砂災害から地域の安全・安心を守る砂防事業を推進すべきと感じました。


△ 大野宏之国土交通省砂防部長の講演  

 意見発表では、「先達地区土石流災害の対応と復旧」と題して、秋田県仙北市長 門脇光浩氏と「平成26年8月 豪雨災害について」と題して、高知県大豊町長 岩憲郎氏が、経験された土石流災害の被害状況や復旧状況、国土交通省の支援・指導と災害に備える防災対策の取組や今後の課題等について発表していただきました。


△ 村上英人副会長の大会決議の提言


△ 佐々木基国土交通省審議官に要望書をお渡しして記念撮影


△ 佐々木基国土交通省審議官に長野県治水砂防協会犀川支部他三砂防支部の要望もお願いしました。


△ 大野宏之国土交通省水管理・国土保全局砂防部長に要望書をお渡しして記念撮影

 その後、「改正土砂災害防止法の徹底を!」「事業の強力な推進を!」「大規模土砂災害対策の強化を!」などの「提言」を大会決議とし全国治水砂防促進大会は終了しました。
 そして、我々長野県治水砂防協会は、3班に分かれて要望活動をし、私は国土交通大臣はじめ国交省の関係者に要望活動をさせていただきました。皆さん、お疲れ様でした。