やおよろずの神々の棲む国でⅡ

〝世界に貢献する誇りある日本″の実現を願いつつ、生きること、ことば、子育て、政治・経済などについて考えつづけます。

国語の授業:子どもが飽きない音読法/本校のインフル12/17

2009年12月17日 | 教育2 国語・日本語教育

 10月2日の「小学校国語の授業、ささやかだけど、けっこう衝撃的な実験かも・・・」の記事で使っていた《音読活動の方法》をお知らせします。タイトルにはひかえめに「飽きない」と書きましたが、うまくいくと、「やめようとしない」「何時間でもしたがる」という状態になったことが何度もあります。

 使っている4つの音読法は個々にはありふれていますが、システム(「楽しみ読み」)は筆者が20年ほどまえに開発したもの。その後、だれが使っても失敗したことはありません。子どもたちは、先生ではなく「自分たちで選ぶ」というだけでかなり意欲的になるはずです。

1 
目的   児童に、意欲的に、かつ、たっぷりと音読させる。

2 
方法
(1)
 各グル-プが自主的に読み方を選んで音読する。※学級全体でしてもよい。
(2) グループ内で順番に交代して読む。
(3) 上のくりかえし。同じ読み方でも別の読み方でもよい。

3 4種類の読み方

区切り読み文、段落、場面などの単位で区切って、交代して読む。
・ 
どの単位で区切るか、児童にまかせてもよい。低学年や導入初期は文単位がしやすい。
・ 効能・・・文、段落などの意味のまとまりについての意識が明確になる。

役割読み
放送劇的読み方。会話文はその役で、地の文は、適当に区切って読む。
・ 
配役も自分たちで決める。
・ 
効能・・・人物形象を際立たせることができる。

好きなだけ読み
順番に,各自好きなだけの量を読む。
・ 注意・・・適当なところで終わって次の人にわたす思いやりが必要。
・ 効能・・・ある程度自己顕示できるし、
自分の能力・欲求や隣の人の願いなどを勘案した自己決定ができるようになる。

まちがい交代読み(要注意)
読みまちがえたら、そこで交代して読んでいく。
・ 注意・・音読活動にたいして積極的態度が形成された学級や,児童の相互信頼関係ができている学級でないと,音読嫌いの児童が出てくる。 ※他者をあざ笑うような学級集団では決して使ってはいけない!

スリルがあって、子どもたちにもっとも人気がある。

・《何がまちがいか》の判断はけっこう難しい。「読みまちがい」「読めない」「発音が少しちがう」「すこしつっかえる」などいろいろの観点・レベルがあるので、導入時(最初に学級全体でしながら方法を教えていくとき)に、子どもの意見を聴きながら判断基準を決めておいたほうがいい。慣れてきたら、各グループで自主的に判断レベルを決める(変える)ことができるようになる。

・効能1・・・正確な音読ができるようになる。
・効能2・・・支持的雰囲気のある学級の仲間づくりができる。

4 指導の手順など

・ 
最初は教師主導で、学級全体で、それぞれの読み方を教える。
「役割読み」以外は、あらかじめ順番を決めておく必要がある。
・ 
4種類の読み方の表を掲示しておくと、子どもたちが自主的にしやすい。


■今日(12/17 木)のインフル(推定)罹患の状況 ・・・本校区は終末期だが、広域ではなかなか減らず・・・

◆本校(児童数約460人)   罹患者:きのう2人→今日1
◆同校区中学校
(約190人) 罹患者0人。
◆唐津市小中学生(約1万2千人) 推定罹患者:212人→213人 ・推定罹患率 1.8
→1.8% 学級閉鎖7、学年閉鎖6。
佐賀県小中高生(約10万人) 推定罹患者2112人→2277人 ・推定罹患率 2.1→2.3% 学級閉鎖84、学年閉鎖23。
 
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