久しぶりに(自己)ディベート形式で考えてみる。
できるだけ専門的用語を使わず、日常的言葉を使うことにする。
■前提認識
1 人が「考える」ために使う道具は、言葉である。(「知る」・「感じる」ために使う道具は、目:視覚、耳:聴覚、手:触覚、舌:味覚、鼻:臭覚などの感覚器官)
2 「言葉」とは、ものやできごと、ようすなどを表す記号である。
3 考える力の主な要素は、脳内に持っている言葉の量と、言葉(単語、文、文章)を組み立てる力(=ものやできごと、ようすなどの関係を明らかにする能力)である。
4 「愚か」とは「考えが足りない、浅い」ことである。
■前提資料 平成20年度「国語に関する世論調査」(「小学校時報:全国連合小学校長会編集」に掲載)より抜粋
・調査目的:日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し、国語施策の立案に資する。
・調査対象:全国16歳以上の男女
・調査時期:平成21年3月
・調査方法:個別面接調査
・改修結果: 総数3480人。有効回収数1954人。回収率56.1%
※ この資料のうち、日本人の考える力に関わりのある(と筆者が思う)データを抜粋(一部推理)して使う。
3 人とのコミュニケーションについて
・「できるだけ言葉にして伝え合う」 h13 約50% ⇒ h20 38% 減12
・「互いに察し合って心を通わせること」 23% ⇒ 33% 増10
4 読書について
・本を読まない h13 35% ⇒ h20 46% 増9
・読書量が減っている h20 65%
5 情報の伝達手段と言葉
(1) 日常生活に必要な情報 テレビ86%(減) 新聞77%(減) パソコン(ネット)29%(増17) 携帯電話12%(新調査)
(2) 言葉に大きな影響をあたえるもの=テレビ9割、新聞5割台半ば、パソコン(ネット)2割越え・・・
6 インターネット(=ネット)の言葉
・ネットを利用する人(メールを除いて) 55% ※19才以下はほとんど。
〇日本の大人は愚かになりつつある 論
1 「本を読まない人」が5割近くまで増えてきたし、「できるだけ言葉にして伝え合う」人も40%近くに減ってきているから、考える力が落ちている(=愚かになっている)はずだ。
2 子どもの「考える力」が落ちてきているようだ。子どもは身近な大人(=親など)を模倣して育つのだから、大人の考える力が落ちてきているからだろう。
●愚かになってはいない 論
1 読書は減ったが、ネットでホームページやブログを読む人が増えている。だから、読んだり聞いたりする言葉の量は減っていないだろう。
2 自然科学や人文科学において知識量・情報量は増大している。だから、賢くなっているはずである。
□ここでの判断
1 「愚かさ」「考え」という言葉がなにを指して(表して)いるかがもともとはっきりしていない。操作的・客観的な定義がないものごとについては、操作的・客観的な判断(=評価)はできない。
2 データが少なすぎて判断できない。時系列の大人の語彙量の変化や、大人の知能テスト(ないようだが)のようなものの変化などについての研究結果はあるのだろうか? 今のところ、各自の経験の範囲での曖昧な印象にたよって判断するしかないような気がするがいかが?
では、筆者自身の主観的で曖昧な判断はどうか?・・・なんとなく大人が愚かになりつつあるような気はするが、自分自身が激しく成長(変化?老化?) しているので、判断する基準がないような・・・
■12/15・16)のインフルエンザの(推定)罹患の状況 ・・・本校区は終末期だが、広域ではなかなか減らず・・・
◆本校(児童数約460人)
罹患者:15日(火)3人→今日16日(水)2人 ・罹患率:0.6→0.4% ぽつぽつと発症する感じ・・・
◆同校区中学校(約190人) 罹患者0人。
◆唐津市小中学生(約1万2千人) 推定罹患者:220人→212人 ・推定罹患率 1.8→1.8% 学級閉鎖7、学年閉鎖7。
◆佐賀県小中高生(約10万人) 推定罹患者2059人→2112人 ・推定罹患率 2.1→2.1% 学級閉鎖83、学年閉鎖26。
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