◎ 山の特徴
栃木群馬県境の日光白根山(2578m)は、関東以北の最高峰で百名山として人気。丸沼から中腹までロープウェイが架かる。
東の日光側には五色山、前白根山、白根隠山(かくしやま)など外輪山が連なる。このため、主峰は奥白根山とも呼ばれる。
白根隠山に続く稜線は登山コースとして紹介されていないが、登山道がある。奥日光の山々や中禅寺湖が見渡せる絶景スポット。
◎ 山行日 2017年9月15日
前日午後に奥日光の湯元温泉に到着。平日なのに小学6年生を乗せた観光バスでいっぱい。まるで関東近県の修学旅行サミット。
小規模なスキー場やルアーフィッシングできる湯の湖だけでは集客できないためか、修学旅行を誘致しているように見える。
車中泊して翌早朝、スキー場の上部から本格的な登山。いきなり露出した木の根をつかみながら標高差500mの直登はキツい。
1時間あまりで稜線に着くと、一転して明るい雰囲気。天気がいいが風が強い。前白根山に到着すると眼前に主峰の奥白根山。
これから辿る外輪山が見渡せる。主峰との谷間に鏡のような五色沼。咲き残りのコマクサやハクサンフウロが少しだけ見られた。
白根隠山まで気持ちのいい稜線漫歩。男体山や中禅寺湖を一望できる。登山者で賑わう主峰と違い、誰にも会わない。
夏から秋に変わる時期、さすがに花は少なかったが、あと半月もすれば、キツネ色の草原や木々の紅葉が見事なことでしょう。
「白根隠山(しらねかくしやま 2410m)の山頂から奥白根山」
草原状の山頂にはケルンが組まれ、小さな標識がある。眼前に大きな奥白根山、反対側に奥日光の山々が一望できる絶景スポット。
「前白根山に続く明るい尾根道」
「ハンゴンソウ」
花の盛りは過ぎたが、所々でハンゴンソウの群れが見られた。
「ハンゴンソウ」
「ハクサンフウロ」
前白根山の手前で小さな一輪。夏の名残りに感謝、元気をもらった。
「前白根山(2373m)の山頂から奥白根山」
赤茶けた礫地の広い山頂から初めて奥白根山とご対面。さすが日本百名山にふさわしい圧倒される山容です。
「コマクサ」
前白根山直下の礫地にコマクサが咲いていた。すでに花の盛りは過ぎていたが、まさか出会えるとは思わなかった。
「コマクサ」
「五色沼」
奥白根山と前白根山の谷間に青緑色の五色沼を望む。山上湖にふさわしい雰囲気なので、あとで下って訪ねた。
「白根隠山に続く外輪山」
これから歩く緩やかな稜線が見渡せた。
「地震観測小屋」
稜線上に年季の入った無人小屋。今は稼働しているか分からないが、中禅寺湖を見渡せる絶景スポットにある。
「シロヨメナ」
奥日光の観光ホームページによると、シロヨメナが咲くと秋の始まり。鹿の食害に遭わないため、この花が増えているようです。
「シロヨメナ」
「シャクナゲ」
枯れ始めた草木のなかにシャクナゲの濃い緑が目立った。盛夏期は暑苦しい印象も、秋はいいコントラストをもたらす。
「背の低い草木で覆われた稜線」
「白根隠山を望む」
小さなケルンがある手前の小ピークにから、白根隠山の山頂ケルンを望む。
「コケモモ」
足元には赤い実をもったコケモモがたくさん見られた。
「ガンコウラン」
こちらは黒い実をもったガンコウラン。下葉が赤く変わっていた。
「女峰山を望む」
左奥のスカイラインに奥日光の名峰 女峰山(2483m)を望む。
「ハクサンフウロ」
日だまりに3輪、並んで咲いていた。
「ハナゴケ」
白い珊瑚のように岩場に張りつくハナゴケにコケモモが混じっていた。
「白根隠山」
誰にも会わずに山頂に到着。奥白根山からの強風を避けて、ゆっくり休んだ。
「山頂から男体山と中禅寺湖を望む」
まさに絶景です。男体山(2484m)の下には茶色く変わりつつある戦場ヶ原が見えた。
「外輪山をふり返る」
右奥の草木がない赤茶けた山が前白根山。左の草木に覆われた山がこれから向かう五色山(2379m)。
「ダケカンバの道」
稜線の所々には葉が枯れ始めたダケカンバの中を歩く。
「カニコウモリ」
五色沼に下る途中、針葉樹の林床にカニコウモリの群落。葉の形が蟹の甲羅に見立てた名前はちょっと可哀想。
「胞子嚢(ほうしのう)をつけたスギゴケ」
白い胞子嚢が蕾のようで、繊細な緑の葉とのコントラストがきれい。
「五色沼」
湖岸にいても、鏡のような静かな山上湖でした。
「オオカメノキ」
早春にいち早く咲き出す白い花が赤い実をつけていた。
「紅葉はじまる」
たぶんミネザクラの葉が赤く変わり始めていた。
山中の所々に電気牧柵が張りめぐされていた。鹿の食害でシラネアオイが激減の模様。増えすぎた鹿の駆除が先決でしょう。
本格的な紅葉シーズン前でしたが、奥日光の美しい景色を堪能できた。人気の日光白根にある隠れスポットを巡る山行でした。
栃木群馬県境の日光白根山(2578m)は、関東以北の最高峰で百名山として人気。丸沼から中腹までロープウェイが架かる。
東の日光側には五色山、前白根山、白根隠山(かくしやま)など外輪山が連なる。このため、主峰は奥白根山とも呼ばれる。
白根隠山に続く稜線は登山コースとして紹介されていないが、登山道がある。奥日光の山々や中禅寺湖が見渡せる絶景スポット。
◎ 山行日 2017年9月15日
前日午後に奥日光の湯元温泉に到着。平日なのに小学6年生を乗せた観光バスでいっぱい。まるで関東近県の修学旅行サミット。
小規模なスキー場やルアーフィッシングできる湯の湖だけでは集客できないためか、修学旅行を誘致しているように見える。
車中泊して翌早朝、スキー場の上部から本格的な登山。いきなり露出した木の根をつかみながら標高差500mの直登はキツい。
1時間あまりで稜線に着くと、一転して明るい雰囲気。天気がいいが風が強い。前白根山に到着すると眼前に主峰の奥白根山。
これから辿る外輪山が見渡せる。主峰との谷間に鏡のような五色沼。咲き残りのコマクサやハクサンフウロが少しだけ見られた。
白根隠山まで気持ちのいい稜線漫歩。男体山や中禅寺湖を一望できる。登山者で賑わう主峰と違い、誰にも会わない。
夏から秋に変わる時期、さすがに花は少なかったが、あと半月もすれば、キツネ色の草原や木々の紅葉が見事なことでしょう。
「白根隠山(しらねかくしやま 2410m)の山頂から奥白根山」
草原状の山頂にはケルンが組まれ、小さな標識がある。眼前に大きな奥白根山、反対側に奥日光の山々が一望できる絶景スポット。
「前白根山に続く明るい尾根道」
「ハンゴンソウ」
花の盛りは過ぎたが、所々でハンゴンソウの群れが見られた。
「ハンゴンソウ」
「ハクサンフウロ」
前白根山の手前で小さな一輪。夏の名残りに感謝、元気をもらった。
「前白根山(2373m)の山頂から奥白根山」
赤茶けた礫地の広い山頂から初めて奥白根山とご対面。さすが日本百名山にふさわしい圧倒される山容です。
「コマクサ」
前白根山直下の礫地にコマクサが咲いていた。すでに花の盛りは過ぎていたが、まさか出会えるとは思わなかった。
「コマクサ」
「五色沼」
奥白根山と前白根山の谷間に青緑色の五色沼を望む。山上湖にふさわしい雰囲気なので、あとで下って訪ねた。
「白根隠山に続く外輪山」
これから歩く緩やかな稜線が見渡せた。
「地震観測小屋」
稜線上に年季の入った無人小屋。今は稼働しているか分からないが、中禅寺湖を見渡せる絶景スポットにある。
「シロヨメナ」
奥日光の観光ホームページによると、シロヨメナが咲くと秋の始まり。鹿の食害に遭わないため、この花が増えているようです。
「シロヨメナ」
「シャクナゲ」
枯れ始めた草木のなかにシャクナゲの濃い緑が目立った。盛夏期は暑苦しい印象も、秋はいいコントラストをもたらす。
「背の低い草木で覆われた稜線」
「白根隠山を望む」
小さなケルンがある手前の小ピークにから、白根隠山の山頂ケルンを望む。
「コケモモ」
足元には赤い実をもったコケモモがたくさん見られた。
「ガンコウラン」
こちらは黒い実をもったガンコウラン。下葉が赤く変わっていた。
「女峰山を望む」
左奥のスカイラインに奥日光の名峰 女峰山(2483m)を望む。
「ハクサンフウロ」
日だまりに3輪、並んで咲いていた。
「ハナゴケ」
白い珊瑚のように岩場に張りつくハナゴケにコケモモが混じっていた。
「白根隠山」
誰にも会わずに山頂に到着。奥白根山からの強風を避けて、ゆっくり休んだ。
「山頂から男体山と中禅寺湖を望む」
まさに絶景です。男体山(2484m)の下には茶色く変わりつつある戦場ヶ原が見えた。
「外輪山をふり返る」
右奥の草木がない赤茶けた山が前白根山。左の草木に覆われた山がこれから向かう五色山(2379m)。
「ダケカンバの道」
稜線の所々には葉が枯れ始めたダケカンバの中を歩く。
「カニコウモリ」
五色沼に下る途中、針葉樹の林床にカニコウモリの群落。葉の形が蟹の甲羅に見立てた名前はちょっと可哀想。
「胞子嚢(ほうしのう)をつけたスギゴケ」
白い胞子嚢が蕾のようで、繊細な緑の葉とのコントラストがきれい。
「五色沼」
湖岸にいても、鏡のような静かな山上湖でした。
「オオカメノキ」
早春にいち早く咲き出す白い花が赤い実をつけていた。
「紅葉はじまる」
たぶんミネザクラの葉が赤く変わり始めていた。
山中の所々に電気牧柵が張りめぐされていた。鹿の食害でシラネアオイが激減の模様。増えすぎた鹿の駆除が先決でしょう。
本格的な紅葉シーズン前でしたが、奥日光の美しい景色を堪能できた。人気の日光白根にある隠れスポットを巡る山行でした。