山の花に会いに行く

山で出会った花々をアルバム風にまとめていきます

大源太山から七ツ小屋山を周回

2024-07-20 | 2024山行
◎ 山の特徴
  新潟県湯沢町の大源太山(だいげんたやま 1,598m)。谷川連峰の中で「上越のマッターホルン」と呼ばれる鋭鋒。
  この山には23年前の6月に登山口から往復した。
  今回は、大源太山から七ツ小屋山(1,675m)を経由する約8時間の周回コースを歩いた。
  急坂が連続する岩峰の大源太山と、笹原で覆われた穏やかな山容の七ツ小屋山。
  体力面で不安があったが、対照的な山を無事に歩き通せることができた。
  
◎ 山行日  2024年7月19日
  登山口の駐車場から夜明け前の朝4時半に出発。天気は高曇りで風はない。この時期は暑さ対策で早朝から行動。
  普段は500mLペットボトル1、2本のところ、今回は倍量を持ち、熱中症にもならず正解だった。
  大源太山の登山道は、延々とトラロープが続く急登。見上げると気持ちがめげるが進むしかない。
  しばらくすると展望がひらけ、周辺の山や下界が見える。山頂に立つと、これから行く残り3分の2の周回コースが見渡せる。
  七ツ小屋山は谷川連峰のなかで低い笹で覆われた穏やかな山。ニッコウキスゲが咲き残っていた。トンボが飛び交っていた。
  約9時間の山中、誰にも会わず。雄大な山容と花々を見ながら、ひとりの時間を堪能できた。




  湯沢町の道中、これから登る大源太山が正面に現れた。




  二度目の沢の渡渉。手前に岩から1mほどの中央の濡れた岩まで飛び移ろうとするも、かなわず見事にドボン。
  膝上まで水に浸かる。靴の中が水浸し状態も、かえって涼しいと負け惜しみで歩いた。




  「ハクサンオミナエシ」 急登の連続を過ぎて樹林が低くなると、花々が現れた。




 「ホソバコゴメグサ」
 23年前の6月に来た際、登山道はアカモノがずっと咲いていたが、今回は花後の赤い実ロードとなっていた。




  大源太山の山頂。後方は谷川連峰





  湯沢町を見下ろす。手前は大源太キャニオン施設、その先は岩原スキー場と湯沢の町並み。




  これから向かう七ツ小屋山。一旦、岩場を200mほど下る。




  山頂直下の岩場にはクサリとザイル。この岩場にも花々が咲いている。




 「コメツヅジ」




 「コメツツジ」




 「ノリウツギ」




 「ノリウツギ」




 「キンコウカ」




  岩場を下りきって振り返る。東面が切り立っている。バックは巻機山。




  再び登り返して笹原に出る。大源太山が対照的に映る。花が増え始める。




 「タカネコンギク」




  ハナニガナにヒメシジミ蝶が群がる。




 「ヨツバヒヨドリ」




 「ヨツバヒヨドリ」




  七ツ小屋山の山頂。バックは谷川岳




 笹原にはニッコウキスゲが咲く。




 「ニッコウキスゲ」




 「イブキトラノウ」




 「クルマユリ」  稜線にはトンボがたくさん飛んでいる。




 「シモツケソウ」




 「タテヤマウツボグサ」




 「タテヤマウツボグサ」




 「ハクサンフウロ」




  蓬峠に続く穏やかな谷川連峰の稜線。ここを歩きたかった!




  周回コース終盤のシシゴヤノの頭から大源太山。高い山ではないが、この場所に来ないと分からない存在感。

 大源太山の山頂に着き、初めて歩く七ツ小屋山の周回コースを見渡した。
 残り3分の2行程を行動するか引き返すか。この歳でのひとり歩きでは、天候や体力、体調などしばし自問。
 幸い、すべてクリアできる見通しで進むことにした。ニッコウキスゲなどの花に出会えて良かった。
   
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