山の花に会いに行く

山で出会った花々をアルバム風にまとめていきます

新緑のブナの中を歩く大蔵山と菅名岳

2017-05-14 | 2017年山行
◎ 山の特徴
  新潟県五泉市にある大蔵山(おおくらやま864m)と菅名岳(909m)。標高は低いが豪雪地帯にあるだけに5月でも雪が残る。
  岩場がない樹林帯で、上部はブナで覆われている。樹齢数百年と思われる巨木もあり、落ち葉が堆積した登山道は歩きやすい。
  尾根を辿って大蔵山と菅名岳に至り、帰りは沢沿いの周回コース。沢沿いの途中に滝のような「どっぱら(胴腹)清水」が圧巻。
◎ 山行日  2017年5月12日
  天気予報に晴れマークが出ていたが、曇り空のもと薄いガス(霧)がかかっていた。登り始めは急坂で、ゆっくり歩く。
  大蔵山まで一合目ごとに標示がある。スギ林からブナ林に代わり、しばらくで山頂。残念ながら越後平野や周囲の山々は見えず。
  菅名岳まで残雪があり、視界が悪いことから登山道を捜すのにちょっと手間取る。ただ、イワウチワの群れが次々現れ癒された。
  山頂からも景色はなかったが、鳥の声だけの静かな時を過ごした。急坂を下って水量が多い沢に出ると日差しがまぶしかった。





 「モミジイチゴ」






 「ユズリハ」
  登り始めは、スギ林の下に若葉が開いたユズリハがたくさん見られた。






 「ユズリハ」
  若葉が出たあと、それに譲るように古い葉が落ちることから命名とのこと。なかなかいいセンスの名前です。






 「ブナの巨木」
  登山口の案内板によると、樹齢300年以上のブナやカツラ、トチノキの巨木があるようです。さっそく登山道で出会いました。






 「大蔵山」
  曇り空にガスがかかって、周りの眺めはありません。






 「オオカメノキ」
  





 「オオカメノキの蕾」
  





 「ムラサキヤシオ」
  ガスで霞むなか、ピンクの花がひときわ目立ちます。






 「イワウチワ」
  雪解けのところからイワウチワの群れがいくつも現れた。






 「イワウチワ」






 「イワウチワ」
  露をつけた花びらがきれい。日差しがなくても、いい光景です。






 「ユキツバキ」






 「露をまとって」
  白っぽい花の咲き始めで名前は分かりません。ヒカゲツツジかも?

  




 「タムシバ」
  ガスに霞むなか、オオカメノキと一緒に白い花が浮かんで見えた。






 「エンレイソウ」






 「菅名岳」
  相変わらず、周りの景色は見られず。山頂で休憩時に地元の方が登ってきた。今回は山中で6人に会った。
  





 「マンサク」
  菅名岳山頂に咲いていた。






 「イワカガミ」
  葉が大きいのでオオイワカガミでしょうか。それにしても葉の形や咲き時期が同じイワウチワと同じところで咲かないのが不思議です。






 「新緑のブナ林」
  透きとおるような緑の中を歩けて、とても気分がいい。






 「ブナの新芽」
  





 「ユキグニミツバツツジ」
  あとで調べてみたら、この名前のツツジのようです。
  





 「ユキグニミツバツツジ」






 「どっぱら(胴腹)清水」
  沢沿いを歩いていると、勢いよく滝が流れ込んでいた。水源まで行かなかったが、岩の割れ目から毎分2トン出ているとのこと。
  地元の日本酒の仕込みにこの清水を使っているとのこと。まさにブナ清水です。






 「新緑まぶしい」
  だんだん日差しが当たりはじめ、新緑がまぶしくなってきた。
  





 「ユリワサビ」
  





 「オオタチツボスミレ」






 「シャク」
  沢に沿って、セリ科のシャク(別名ヤマニンジン)がたくさん咲いていた。





 「きれいな沢」
  以前から一度は訪れたい山でしたが、期待以上でした。今回の主役は新緑のブナ。天気が今いちでしたが、森林浴ができて気持ちいい。
  この山域は梅雨時にヒルが多くなるとのことで、新緑の5月が適期のようです。
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