◎ 山の特徴
先週登った元清澄山(もときよすみやま 344m)の近くに「保台古道」がある。
昔の生活道路と想像するが、現在は一般コースとはいえない登山道です。
地元の保台古道保存会が維持管理しているようですが、詳しい経緯などは分かりません。
古道は保台ダムの先から始まる。前半は沢沿い、後半は山稜の直ぐ下を横切る道で、途中に8つの素掘りトンネルがある。
先週同行した県内在住の旧友と二人で歩いた。
◎ 山行日 2021年1月29日
登山口の保台ダムと下山口の清澄寺(せいちょうじ)にそれぞれクルマを置き、片道コースをとった。
前半の沢ルートは、ほぼ左側(右岸)を行く。岩の浅い溝に足を置いて歩くことが多いが、濡れた落ち葉が積もり滑りやすい。
水量が少なく、時々沢の石伝いに歩く。要所には黄色テープがあるので、確認しながら歩く。途中に倒木が行く手をふさぐ。
後半のトラバースぎみのルートは、道跡が残るが、岩場のへつりもある。途中にある8つの素掘りトンネルが何とも楽しい。
3時間あまりで歩くことができた。その後は、清澄寺まで平坦な林道を歩き、お参りして帰路についた。
山中に5時間あまり。もちろん誰とも会わず。同行者ともども適度な緊張感と冒険心をくすぐる楽しい山行でした。
保台ダムから歩く。湖面にカモの群れが浮かび、上空にはトビがのんびり舞っていた。
保台古道入口の標識。柱が折れて倒れていた。
所々に苔むした石垣が残り、往時を忍ばせる。
沢沿いを行く。低山の割りに谷が深い。
両岸にむき出した砂泥岩に掘った浅い溝に沿って歩く。
斜めの岩に落ち葉が積もっているので、滑らないように歩く。
所々に、倒木による道ふさぎがある。くぐったり、またいだりで、ズボンがかなり汚れた。
苔むした岩がゴロゴロ、趣深い。
ヤブツバキ
赤い実をつけたアオキ
沢から離れ、最初に岩の切り通しが現れる。房総の岩は砂混じりなので削りやすいものの、たいへんな作業と想像する。
1号隧道(長さ59m)。中は暗く、ライトを着けて歩く。
このトンネルにはコウモリが常駐している様子。
中央部のトンネル天井にライトを当てると、冬眠中のコウモリがぶら下がっている集団がたくさん見られた。
野生動植物に詳しく、学生時代にこの山域をフィールドワークにしていた同行者も興奮ぎみ。
トンネルを抜けると周りの山並みが現れる。右奥の山が一番高い愛宕山で、航空自衛隊のレーダーがある。
2号隧道(長さ17m)。三角形がかわいい。以降、短いのでライトなしで歩け、コウモリはいない。
3号隧道(長さ21m)。
途中の岩場のへつり。シュリンゲ3本が設置されていたが、通過に緊張した。
シカの骨。野生動物に詳しい同行者から骨の部位を説明された。生物の野外授業を受けているようです。
4号隧道(長さ38m)
5号隧道。トンネル間には滑りやすい所がいくつかある。
6号隧道(長さ10m)。この辺りになると歩きやすい平坦な道となる。
7号隧道(長さ24m)
稜線に近く、平坦な落ち葉道となる。
最後の8号隧道の先で古道は終了。素掘りトンネルはどれも素朴で可愛らしかった。
それにしても、直ぐ上の稜線に道を作ればいいのに、わざわざトンネルまで掘る古道が不思議。
ただ、童心に返って秘密基地にいるようで、楽しい3時間あまりのひと時でした。
帰りに清澄寺に寄る。
太平洋が広がる。
清澄寺山門
御神木の千年杉。40年程前に清澄寺を訪れたが、ほとんど記憶がない。この御神木だけ微かに印象がある。
先週登った元清澄山(もときよすみやま 344m)の近くに「保台古道」がある。
昔の生活道路と想像するが、現在は一般コースとはいえない登山道です。
地元の保台古道保存会が維持管理しているようですが、詳しい経緯などは分かりません。
古道は保台ダムの先から始まる。前半は沢沿い、後半は山稜の直ぐ下を横切る道で、途中に8つの素掘りトンネルがある。
先週同行した県内在住の旧友と二人で歩いた。
◎ 山行日 2021年1月29日
登山口の保台ダムと下山口の清澄寺(せいちょうじ)にそれぞれクルマを置き、片道コースをとった。
前半の沢ルートは、ほぼ左側(右岸)を行く。岩の浅い溝に足を置いて歩くことが多いが、濡れた落ち葉が積もり滑りやすい。
水量が少なく、時々沢の石伝いに歩く。要所には黄色テープがあるので、確認しながら歩く。途中に倒木が行く手をふさぐ。
後半のトラバースぎみのルートは、道跡が残るが、岩場のへつりもある。途中にある8つの素掘りトンネルが何とも楽しい。
3時間あまりで歩くことができた。その後は、清澄寺まで平坦な林道を歩き、お参りして帰路についた。
山中に5時間あまり。もちろん誰とも会わず。同行者ともども適度な緊張感と冒険心をくすぐる楽しい山行でした。
保台ダムから歩く。湖面にカモの群れが浮かび、上空にはトビがのんびり舞っていた。
保台古道入口の標識。柱が折れて倒れていた。
所々に苔むした石垣が残り、往時を忍ばせる。
沢沿いを行く。低山の割りに谷が深い。
両岸にむき出した砂泥岩に掘った浅い溝に沿って歩く。
斜めの岩に落ち葉が積もっているので、滑らないように歩く。
所々に、倒木による道ふさぎがある。くぐったり、またいだりで、ズボンがかなり汚れた。
苔むした岩がゴロゴロ、趣深い。
ヤブツバキ
赤い実をつけたアオキ
沢から離れ、最初に岩の切り通しが現れる。房総の岩は砂混じりなので削りやすいものの、たいへんな作業と想像する。
1号隧道(長さ59m)。中は暗く、ライトを着けて歩く。
このトンネルにはコウモリが常駐している様子。
中央部のトンネル天井にライトを当てると、冬眠中のコウモリがぶら下がっている集団がたくさん見られた。
野生動植物に詳しく、学生時代にこの山域をフィールドワークにしていた同行者も興奮ぎみ。
トンネルを抜けると周りの山並みが現れる。右奥の山が一番高い愛宕山で、航空自衛隊のレーダーがある。
2号隧道(長さ17m)。三角形がかわいい。以降、短いのでライトなしで歩け、コウモリはいない。
3号隧道(長さ21m)。
途中の岩場のへつり。シュリンゲ3本が設置されていたが、通過に緊張した。
シカの骨。野生動物に詳しい同行者から骨の部位を説明された。生物の野外授業を受けているようです。
4号隧道(長さ38m)
5号隧道。トンネル間には滑りやすい所がいくつかある。
6号隧道(長さ10m)。この辺りになると歩きやすい平坦な道となる。
7号隧道(長さ24m)
稜線に近く、平坦な落ち葉道となる。
最後の8号隧道の先で古道は終了。素掘りトンネルはどれも素朴で可愛らしかった。
それにしても、直ぐ上の稜線に道を作ればいいのに、わざわざトンネルまで掘る古道が不思議。
ただ、童心に返って秘密基地にいるようで、楽しい3時間あまりのひと時でした。
帰りに清澄寺に寄る。
太平洋が広がる。
清澄寺山門
御神木の千年杉。40年程前に清澄寺を訪れたが、ほとんど記憶がない。この御神木だけ微かに印象がある。