ふしぎな中国

近藤 大介 (著)　講談社現代新書刊　2022/10初版　224P　990円
著者の近藤氏は　　1965年生まれ。東大から講談社、講談社(北京)文化有限公司副社長を経て、講談社特別編集委員　だそうだ。さすがにご専門だけあって詳しい。帯には　新語・流行語・隠語で現代中国を読み取る・・とあるが　まんまその通り。実はほとんど期待してなかったのだが図書館にあったので借りて読んだが　現代中国の謎がかなりすっきりわかるので強くお薦めしたい。歴史としての建国の祖　毛おじさんやら　文化大革命なんかは知ってるが　大躍進で4000万餓死したなんて知らんよ　文化大革命で10年経済が停滞したのも知らんよ・・てわけで　今の中国を読み取るのに大きな助けになる。中国は同じ漢字圏ではあるが簡略体やら　わけのわからん漢字のスローガンとかで　まー謎の国だが　本書で半分くらいはわかるだろう。興味の無い人も　隣国　それも一党独裁の国について最低限の知識を持つべきで　これは肩苦しい学術書で無く　楽しく読んで謎の中国を理解する助けになる。外から見ると謎だが本書は中から庶民から見た中国をリアルに書いてるので面白い。あたしも若いころ京友禅の職人になりたくて首突っ込んだのだが　普及品は海外生産だったし若い人が誰も着ていないから民族衣装みたいになってる着物業界の先が見えたのでソフト屋に転向したのだが　こういのは中から見ないとわからない。古本が恐ろしく高いので新本をお薦めするが　購入予定だったが物欲が抑えきれずにＤＷの銀を買っちゃったんで来月送りになっちゃったｗ