普通の人は

自分が死ぬ・・って頭の片隅にもないだろう。まあ持病があってじわじわ悪くなったり　いきなり医者にあなたは不治の病で長くて半年・・とか言われない限りは絶対無いと思う。SmartNewsで熱海の駅のホームで倒れた67歳のイギリス人の記事がＦＮＮプライムオンラインの提供で出てた。奥さんは日本人で息子の結婚式で来日してて　熱海に旅行しててホームで倒れたそうだ。駅員がかけつけてＡＥＤと心臓マッサージしながら救急搬送されたそうで3日間意識が無かったので　奥さんはもうダメだと思ってたらしい。3日後に奇跡的に意識が戻って奇跡的に後遺症もなく今は都内の奥さんの実家でリハビリしてるそうだ。病名は心筋梗塞。心停止の時間が短かったんで後遺症が残らなかったようだが・・同じように倒れたあたしとしては　心筋梗塞で良かったな　3日で良かったな・・と。倒れたのが人目のある駅のホーム　駅員が緊急時の蘇生講習をうけてたこと　ＡＥＤが使えたこと　そして速やかな搬送だ。心臓がらみは一分一秒を争う。時間がかかるほど生還率は急激に下がるし運よく助かっても重大な後遺症が残るものだ。彼は大手術になったかどうかは知らないが薬とカテーテルだと思う。あたしは急性大動脈解離なんで　脳と肺に行く動脈の内膜が剥がれて詰まって倒れたわけだが　その前に足が痺れる　おしっこ失禁しちゃった・・と予兆があった。自宅だったし　たまたま彼女が在宅だったんで救急隊呼んで　それも消防署が近いのですぐ来て　救急隊員と彼女となんだろうねぇ・・と話しながら意識を失った。救急隊は足の痺れから整形外科で受け入れ先探してたが　彼女がこれは絶対おかしいんで大きいところに・・と主張して昭島の徳洲会に運ばれた。病院が緊急受け入れしてくれたし　心臓血管外科の名医がいたのも幸いしたが　搬入された時は生還率３％と言われたらしい。11時間の緊急手術でＩＣＵで９日意識が戻らず　彼女ももうあかんだろうと覚悟したそうだ。意識が戻っても足腐ったら切ります・・とか言われたが　幸いまだついてる。3カ月の入院で総額3000万　大半は高額医療費限度額請求で出たけど数百万は持ち出したらしい。人の命なんかこんな風に運が重なるかどうかで決まる。退院時に執刀医にお礼を言いに行ったら11時間お裁縫させてもらいましたわー・と笑ってたが　大動脈を人工血管に置換したんで顕微鏡手術なんだろうが　専門医てすごいな・・だし　あたしには無理だな・・と。日本の医療て　早い段階で正しい処置をして腕のいい専門医のいる病院に速やかに搬送されれば　生還率は高い。今のところ後遺症はほぼ無いが　体力は以前の半分　血圧は降圧剤飲んでても　昨日と今日では50近く変動して起き上がれなかったりするわけで　仕事もバイクも車も山暮らしもみんな諦めざる得なくなった。山は好きだが　いつ倒れるかわからんし今度もラッキーだとは思えない。最近は東京　手術した病院が昭島だし　京都ばかりをうろついてるのは上京に京大付属と府立医大という心臓血管でも有名な病院があるからだ。いい病院から距離を置いてて倒れると今度こそお星さまになる。毎回ラッキーが重なる確率は限りなく低いからだ。もう京都しか行けねーよ。好きだからいいけどさ。