日本の原風景の本と言えば お薦めは 歴史的文化遺産 日本の町並み 上・下 山川出版社刊 2016年初版だが ちらっと見かけた 日本の原風景 町並というのが気になる。 歴史的文化遺産‥の方が上下巻で650ページほどある良書で 各巻1980円と手ごろな値段‥と言っても 上下巻買うと4000円するわけだから決して安くはない。でも上下巻とも買ったけどw 対して日本の原風景 町並の方はというと300ページで3080円 図書館検索したらあったので借り出してきたのだが こりゃ歴史的‥の勝ちだろうな・・と思っていたら こちらは写真が大きい上に奇麗だ。おまけに 歴史的‥の方に無い屋内の写真も含まれてる。ここは悩みどころだ。今月は京都に行かない代わりに・・て本を買いまくってるので 更に3000円は痛い。来月にするか・・と思ったのだが どこが出してるか・・と版元を見たら 美術系出版社の光村推古書院。ここは京都中京の小さな出版社で京都の町家の写真集なんかを多く出してて あたしも何冊ももってるのだけど 大手出版社ではないから 重版される可能性は限りなく低い。平成26年 2016年初版だからもう5年前だ。どうりでツボを押さえた写真が多いわけで今買わないと手に入らなくなる可能性が高い。で あちこち古書を探してみたら amazonのマケプレで送料込み1800円台で出てたのでポチった。こういう本を見てると 失われつつある日本の原風景がどれだけ素晴らしいかわかる。なので あたしは海外に行くより こういうなんでもない古い町並みの中に立ちたいので国内の方がいい。大病してあとどれだけ生きれるかわからないので時間を無駄にしたくないし 四国のお遍路にも行きたいから もうパスポートはいらんな・・と思う。本書も良書である。資料的な意味では歴史的文化遺産‥の方だが 写真は日本の原風景‥の方がいい。迷うことなかれ 両方買えばいいだけの話だw 両方買っても7000円 一晩の呑み代で足りちゃうのだ。
週刊誌の書評から拾ってきた本でamazonのカートに入れてあったのだが図書館を検索したらあったので借り出してきた本。絶滅危惧個人商店 井上理津子著 筑摩書房刊 2020年12月初版。なんか著者の名前に記憶があったのでぐぐってみたら 最期の色街 飛田を買いた人 ちなみにこれは買ったので 目の前にある。大阪では有名な遊郭というか赤線の話。どうも今は東京ベースで動いてるようで 本書も東京の個人商店をルポしたもの。元々はちくまの連載だったようだが なかなか読ませる。東京は特にチェーン店だらけで 個人商店もあるけど飲食がメインだし 大体が10年くらいの歴史しかない・・というか それだけ流行りすたりが激しくて転換していかなきゃ商売として生き残れないのだろうが。まああたしも東京では 目の前の大型スーパーとコンビニとチェーンの弁当屋で生きてるから それも仕方ないとは思うが。京都に行くと まあチェーン店がある程度あるのは仕方ないとして 感覚として7割くらいは個人商店だ。豆腐屋も肉屋も街の時計屋や洋品店そんな対面販売が普通にあるので昭和の人としては普通にいれるので居心地がいい。もう東京で個人商店て タイトル通りの絶滅危惧種なので仕方ないのだけど 京都で生きながらえてくれたらあたしはそれでいい・・と思うのは関西人だからだろうw 本書 良書なのだけれど これ平成以降の人にとっては は?だと思う。昭和の 個人商店主体の時代を経験してないとこの世界は理解できんだろうなぁ・・と思う。お豆腐は鍋持って買いに行くとか 卵はザル持って養鶏場に買いに行く 肉はこれを何百グラム・・なんて 身近な世界じゃないからなぁ・・
関西で変異株の501Yが猛威をふるっているので 緊急事態宣言が出るかな・・と思ってたらやっぱり出たわけで このGWをはさんで 大阪の実家と京都に行く予定だったのだが直前で取りやめ。あたしは心臓血管で死にかけてるしその手の薬も飲んでるから危ないらしい。嫁はんはアレルギーあるから ワクチンは・・てうちの市 少量割り当てがあったようだが 昼前には完売である。まあ どうせ順番待ちなのだが・・ で もう行けないからその分 本に埋もれようと 図書館で10冊予約入れたうちの一冊がこれ。ほろよい味の旅 田中小実昌著 中央公論新社 2021年2月初版・・てこれ文庫だ。週刊誌の書評に出てたのをメモってて図書館で検索したら単行本がヒットしたんで これを借りた。こっちは毎日新聞社刊で 1988年初版だ。田中小実昌氏と言えば直木賞作家だし谷崎潤一郎賞も取ってる。昭和の時代は11PMなんかでも見かけたんだが 最近見ないな・・と思ってたら2000年にLAで客死してる。どうりで見ないわけだ。死因が肝不全・・ていかにもコミさんらしい。享年74 合掌。さて まああんまり期待してなかったのだが まあ最初から最後まで呑む話しか出てこない。戦後すぐから亡くなるまでの酒遍歴の話。BS-TBSで吉田類の酒場放浪記・・ってやってるが 吉田類ってまあライターだが酒場詩人と自称してるくらい呑む話しか出てこない人で 吉田類の100倍くらいすごい酒呑みの話と思えばいい。まああたしも呑むからわからんではないけど 四六時中呑んでりゃ そりゃ肝不全も当たり前だろう。あたしは11時間の手術で救ってもらった命なんで もっと大事にしなきゃいかんのだが 京都に行けないストレスか どうも調子がどん底だ。で 朝から呑んでたりするわけで 酒呑みってほんと馬鹿だよなぁ・・と思う。まあ本書は図書館にはあると思うので借りて読まれたらいいかと。それ以上でも以下でもない。