トライランダーの蔵出し写真館 第2号

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西鉄・JR九州第2四半期決算

2010-11-03 19:51:00 | 公共交通総合
西鉄とJR九州の平成22年度第3四半期決算短信が発表された。

西鉄
http://www.nishitetsu.co.jp/release/2010/10_126.pdf

JR九州
http://www13.jrkyushu.co.jp/newsreleaseweb.nsf/9dd28b8cb8f46cee49256a7d0030d2e6/97fe29ce29ce675c492577ce0057fa09/$FILE/%E5%B9%B3%E6%88%9022%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%80%80%E7%AC%AC2%E5%9B%9B%E5%8D%8A%E6%9C%9F%E6%B1%BA%E7%AE%97%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf

http://www13.jrkyushu.co.jp/newsreleaseweb.nsf/GeneralFrameset?OpenFrameSet

西鉄・JR九州共に増収増益である。
連結ベースで両社を比較すると、売上高、営業利益は両社ほぼ同規模であるが、経常利益はJR九州が西鉄のほぼ2倍、四半期純利益に至ってはJR九州が西鉄の4倍である。

また、自己資本比率においては、西鉄はおよそ25%、JR九州は71%であり、JRは負債が少なく、堅実経営であると言える。しかしながらJR九州は特殊会社であり、事実上の国営会社であるから、これは当然であるといえなくもない。
また、西鉄の自己資本比率の低さは、資本の有効活用を示すとともに金融機関に対する西鉄の信頼度の高さを如実に表していると言えよう。

具体的に見てみると西鉄は流通業、物流業においての営業利益が増加しているものの、運輸業においては路線廃止等で収支は改善されたものの、輸送人員の下落に歯止めがかからずに減収増益となった。

JR九州においては、不動産事業に関しては増収増益となったものの、その他の事業においてはおおむね減収減益となっている。

ちなみに、連結売上高においてJR九州は運輸部門で693億円の売上高であったが、西鉄は467億円である。
西鉄とJR九州の鉄道部門の規模から換算すると、やはり西鉄の鉄道部門の効率の良さが分かる。

西鉄においては、この秋の羽田空港国際定期便の再開で、主力の航空貨物取扱量の増加に結び付けられるか、2011年3月には九州新幹線全線開業を控え、JR九州には追い風が吹いているが、西鉄がいかなる施策を取るか注目される。