飲食居抜きソムリエ  山田 茂  飲食を辞める始めるときのブログ                 

飲食店を希望を持って始めたり順調に多店舗化したり、内装設備に費用がかなり掛かります。その投資を回収できます。

4.定期借地借家アドバイザー 24

2018-01-31 10:31:53 | 定期借地借家アドバイザー

 空き地・空き家は
    定借でイノベーションえを起こせ 

     

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    紙の通販苦戦の中   new
     「ラナン」が好調   連載 5

     ラナンで最も売れたのは

    栗生澤: 社内で売れている商品
    と比べて、この商品のどこがいけ
    なかったのか。服が体に張り付い
    ているラインがダメだったのでは
    ないか、首回りの抜け感が伝わら
    なかったのではないか、といった
    仮説を立てました。他の部署がや
    っていないシルエットをやってみ
    ようということで、情報収集を始
    めました。店頭にも足を運んだと
    ころ、縦長ではなくて、ちょっと
    横にふわっと広がるシルエットが
    売れていることが分かってきまし
    た。あと、編地(あみじ)を立体
    的にしました。前作は少し薄い感
    じがしていると思うのですが、新
    作はふっくらした感じにしました。
           前作のダメだったところをそぎ落
           として、いいところをプラスした
           のが以下のモノになります。売り
           上げを比べてみると、前作は  30
            位以下だったのに対し、新作は1
            位になりました。

 
紙のカタログ通販市場は苦戦しているのに、なぜ「ラナン」は好調なのか
 
 
           (次回に続く)
 
 
 
 
 
    紙の通販苦戦の中   
     「ラナン」が好調   連載 4

    売れなかったワケ

    土肥: データを分析して、売り
    上げがアップしたケースを教えて
    ください。
    栗生澤: 当社のなかで、「春に
    綿100%の服が売れる」というデ
    ータがあります。ラナンはまだ手
    を出していない領域だったので、
    やらなければいけません。という
    わけで、綿100%の商品を発売し
    たのですが、あまり売れませんで
    した。そのときの商品が以下の写
    真になります。なにがいけなかっ
    た思いますか?

    土肥: うーん、よく分からないなあ。
    (次回に続く)

 

 

      紙の通販苦戦の中   
    「ラナン」が好調  連載 3

    過去を分析が重要

    生澤: テーマごとに担当が割
    り当てられていて、「昨年は何が
    売れていたのか」「今年は何が売
    れそうなのか」といったことを考
    えています。例えば、来年の秋は
    何が売れそうなのか。自分たちの
    想像力には限界があるので、そう
    した情報については取引先の人や
    専門家に話を聞いています。「春
    はこういうのが流行ったので、秋
    はこうなるのでは?」といった提
    案をしてもらって、「このままで
    は難しいけれど、こうした形にす
    るとラナンに落とし込めるのでは
    ないか」といった話し合いをして
    、企画を進めています。私たちが
    得意とするのは未来ではなくて、
    過去なんですよね。通販をしてい
    るので、どういったモノが売れて
    いるのか。ジャンル、サイズ、色
    、柄などすべてのデータが残って
    いるので、数字面から検証しなけ
    ればいけません。あと、通販は「
    ビジュアル50%、商品力 50%で
    売り上げが決まる」と言われてい
    るので、色がダメだったのか、モ
    デルさんが合わなかったのか、と
    いったことも分析しなければいけ
    ません。
    (次回に続く)

 

 

     紙の通販苦戦の中   
    「ラナン」が好調  連載 2

    なぜ売り上げが伸び続けるのか

    ラナンのメインターゲットは30~
    40代の女性。この層をターゲット
    にしたモノやサービスは溢れてい
    るのに、なぜ売り上げを伸ばし続
    けているのか。ひょっとしたら、
    カタログの見せ方を工夫して、女
    性の心をガッチリつかんでいるの
    かもしれない。そこで、ラナンで
    カタログ編集などを担当している
    栗生澤由紀さんに、ファッション
    を魅力的に見せる編集術を聞いて
    きた。聞き手は、ITmedia  ビジ
    ネスオンラインの土肥義則。
    土肥: 栗生澤さんはラナンでカ
    タログ編集を担当されているんで
    すよね。ファッション誌の編集と
    いうのはなんとなく想像ができる
    のですが、カタログの編集ってど
    のようなことをしているのでしょ
    うか?
    (次回に続く)

 

 

      紙の通販苦戦の中   
    「ラナン」が好調 新連載 1

    EC市場が拡大しているなかで、
    紙のカタログ通販がちょっと面
    白いことになっている。業界大
    手のニッセンや千趣会が苦戦す
    る一方で、埼玉県上尾市に本社
    を構えるベルーナが好調なのだ
    。「えっ、本当に? いまさら
    紙のカタログって、信じられな
    い」と思われたかもしれないが
    、伸びに伸びているのだ。201  
    7 年3 月期の売上高をみると、
    前期比 10.9%増の1460億円。
    18年3月期も同9.6%増の1600
    億円を見込んでいる(通販事業
    でEC比率は2割ほど)。ベルー
    ナが発行するカタログの部数は
    約3600万部(前期比5%増)。
    紙離れに悩んでいる出版関係者
    からは「うらやましい」といっ
    た声が聞こえてきそうだが、い
    まも発行部数が増えているのだ
    。直近3年間で最も成長してい
    るのは、12年4月に創刊した「
    ラナン」。初年度の売り上げは
    8億円だったが、その後は22億
    円、32億円、43億円、62億円
    と右肩上がりで伸ばしているの
    だ。
             土肥義則 ITmedia
           (今回新連載です)

 

 

     3万人が熱狂     new 
     「蚤の市」ブーム  最終回 13

     これからの10年が楽しみ

    2015年12月には、「作家が世界
    に出るための架け橋になりたい」
    と、台湾にも雑貨店を出店。ある
    日、同社のフェイスブックのフォ
    ロワー13万人のうち、2割が台湾
    であることに気づいたことがきっ
    かけだという。今後同社が海外の
    作家を呼んだり、海外でイベント
    開催する足がかりとする狙いもあ
    る。「手紙社」という屋号は、「
    自分たちの言葉で、自分たちが愛
    するものを伝えていく」ことをし
    ていきたいと考えていたときに浮
    かんだものだそう。まさに創業以
    来約10年、さまざまなコンテンツ
    編集を通して「自分たちが愛する
    もの」=「作り手とその作品」の
    発信にこだわってきた同社。手作
    りのものや古きよきモノを大切に
    する「丁寧な暮らし」ブームとの
    親和性もあり、時代の追い風もあ
    ったと思うが、これからの  10年
    はどのような「編集」で私たちを
    楽しませてくれるのだろう。「ほ
    っこり系」の暮らしにあこがれる
    生活者としても、編集業に携わる
    者としても、目が離せない。
   (今回最終回有り難うございます)

 

      3万人が熱狂     
     「蚤の市」ブーム  連載  12

    前年比142%UPで推移

    「自分たちの作りたいコンテンツ
    」にこだわる中で、「イベント・
    店舗・書籍」という3事業体制が
    できていったが、これらはすべて
    作り手支援として機能している。
    作り手にとって、イベントは直接
    ファンと出会える場、店舗は作品
    を売る場、書籍は作品や思いを伝
    える場となっているのだ。現在、
    売り上げ比率は、3.5:5.5:0.5
    。2016年度の全体売り上げは、
    前年期比142%と伸びている。先
    頃は、新たな販路も強化。現在、
    ロール付箋やクリアファイルが売
    れ筋だという雑貨店の商品数は 1
    000種類以上(そのうち 2割がオ
    リジナル商品)あるが、「販売チ
    ャネルを増やせば商品制作のロッ
    トを増やせるため、作家に多く還
    元できる」という意図から新事務
    所を設立し、ECにも注力し始めた
    。
    (次回最終回お楽しみに)

 

 

      3万人が熱狂     
     「蚤の市」ブーム  連載  11

    作り手に寄り添い続けた10年

    そして2008年4月、独立して妻の
    渡辺洋子さんと手紙社を設立。「
    ここだから役所も全面的に支援し
    てくれるし、地元の人から愛され
    る会社になれた」と、北島社長は
    、拠点を都心部から離れた調布市
    に置いていることもファンを増や
    してきた要素の1 つと感じている
    。「当初は家賃の問題で選びまし
    たが、もともと自分がいる場所を
    自分の手で面白くするのが好きで
    すし、『中心じゃなくてもいいん
    じゃない?』というメッセージも
    込め、調布にこだわっています」。
    (次回ぬ続く)

 

      3万人が熱狂     
     「蚤の市」ブーム  連載  10

     ライブを開催

    2006 年秋には、敬愛するクラフ
    ト作家や音楽家、料理家などを集
    め、森のテラス (東京都調布市)
    で第 1回「もみじ市」を開催した。
    『LiVES』『自休自足』『カメラ
    日和』と、自らが立ち上げた3 誌
    の編集長を同時に務め多忙を極め
    ていた頃のことだ。「当時『アル
    バム』ばかり作っていたから、お
    客さんの顔が見える『ライブ』が
    やりたくなったのかも。来場者は
    600人でしたが、達成感でしばら
    くは放心状態でした」。
    (次回に続く)

 

 

     3万人が熱狂     
     「蚤の市」ブーム  連載  9

    編集者の意識で仕事する

    だから、25  人の社員は編集(主
    にイベント担当)、雑貨、カフェ
    と部署は分かれているが、全員が
    「編集者」という意識で仕事をし
    ている。垣根を超えた仕事も多く
    、たとえば、イベント出店者の候
    補提案は全員が行う。店舗担当が
    雑誌を作り、編集担当が店頭に立
    つことも。この「メディアだけが     
    編集対象ではない」という姿勢は
    、北島社長が歩んできた道のりと
    関係がある。北島社長は、かつて
    第一プログレスという出版社の編
    集者だった。クラフト作家などへ
    の取材が多かったことを機に、作
    り手やその作品に強く魅了された
    という。
    (次回に続く)

 

  

     3万人が熱狂      
     「蚤の市」ブーム  連載  8

    メディアだけが編集の
    対象ではない

    イベントの利益率はいいという。
    2012年から300円の入場料(以降
    、各イベントにより異なる )を取
    り始めたことも大きいようだ。当
    時はまだクラフト系イベントで入
    場料を取る前例がなく、かなり悩
    んだそうだが、ここでの決断が今
    につながっているという。実は、
    同社は、イベントのほか、カフェ
    や雑貨店を6店舗運営しており、
    オリジナル雑誌の制作なども行っ
    ている。興味深いのが、「編集チ
    ーム」を名乗る点だ。「バンドで
    いうと、雑誌作りはアルバム制作
    と同じで、イベントはライブと同
    じ。『出口』は異なるけれど、す
    べて『編集』という作業」と、北
    島社長は説明する。
    (次回に続く)

 

 

     3万人が熱狂      
     「蚤の市」ブーム  連載  7

    参加の感覚 

    「いいエネルギー」は、その場に
    身を置くとよくわかる。出店者も
    来場者も皆楽しそうで、筆者は文
    化祭や体育祭に仲間と夢中で取り
    組んだ高校時代をふと懐かしく思
    い出した。特にお目当てのお店が
    なくてもついつい財布のひもが緩
    んでしまったり「また来たいな」
    と思うのは、その場の活気や幸せ
    な空気感の後押しもあるからなの
    かもしれない。面白いことに、後
    日来場した客から寄せられる声で
    多いのは、「“参加”してきました
    !」という言葉だそう。「『行っ
    た』ではなく、『参加』なんです
    。一緒に作ってくれている感じが
    して本当にうれしい」と、北島社
    長は笑う。
    (次回に続く)

           

 

      3万人が熱狂      
     「蚤の市」ブーム  連載  6 

             作り手が喜べば、間違いない

            さらに、選んで終わり、ではない
            。出店が決まると個々に担当者を
            つけ、彼らのモチベーションを上
            げ魅力を最大限に引き出すべく、
            アイデアを一緒に練ったり、ディ
            スプレーの相談に乗ったり、二人
            三脚でイベントに臨む。出店者が
            北海道など関東圏外に在住でも、
            できるかぎり直接話を聞きに行く
            そうだ。イベント直前には手書き
            の手紙を送り、当日は開催前に一
            人ひとりの紹介を行って出店者同
            士のつながりの場も作る。「ここ
            までする主催者はいないのでは」
            と、北島社長。とことん出店者に
            寄り添う理由について、こう語る
            。「作り手が喜べば間違いない。
            一流の作り手がいいエネルギーを
            発してくれれば、イベントの場も
            いいエネルギーに満ち、お客様も
            喜ぶ。そして作り手とお客様の喜
            びが、手紙社の喜び。この三角関
            係を大事にしています」。
            (次回に続く)

 

            3万人が熱狂      
     「蚤の市」ブーム   連載  5

     若手でも実力ある作家

     だから、全体のレベル感が違う。
     たとえば、リアルでもネット上で
     もクラフト系マーケットは、誰で
     も出店できるケースが多い。その
     ため、特に目の肥えた客は「なん
     かダサい」「自分で作ったほうが
     マシかも」と感じるような品質の
     モノに出くわすことも少なくない
     。一方、同社のイベントは同社が
     選りすぐったプロばかりの出店。
     行列や即完売も珍しくない人気作
     家をはじめ、たとえば今年「もみ
     じ市」で初登場にもかかわらず一
     気に客の注目を集めたという金工
     の「Ren」のように若手でも実力
     ある作家が出店している。このよ
     うに、ときめくモノや作り手と出
     会える信頼感や期待感が持てるか
     ら、ファンは夢中になるのだろう
     。
     (次回に続く)

 

 

       3万人が熱狂      
     「蚤の市」ブーム   連載  4

             クラフト作家を中心に

              なぜ、この層を虜(とりこ)にする
              のか。それは、同社のイベントが、
              それぞれ切り口やテーマは異なれど
              、共通してクラフト作家を中心に人
              気の「作り手」を集める点にある。
              多くのイベントは公募制で出店者を
              集めるようだが、同社は惚れ込んだ
              作り手のみに出店してもらう「厳選
              出店」の形をとっているのだ。イベ
              ントコンセプトや時代性に合うかど
              うかも重要だが、「とにかく出店者
              が大事。クオリティを重視していま
              す」と、イベント担当の藤枝梢さん
              は強調する。クラフト作家でも飲食
              店でも、可能なかぎり実物を見て、
              作り手にも直接会いに行く。デザイ
              ン性やオリジナリティ、ものづくり
              への愛と情熱はもちろん、店舗や H
              P、 パッケージやショップカードな
              ど、細部に心を砕いているか入念に
              見極めるそうだ。出店依頼の成功率
              は 40~50%。目標出店数に満たな
              い場合も妥協せず、新たに出店候補
              を探しに行くという。
              (次回に続く)

 

 

             3万人が熱狂      
    「蚤の市」ブーム  連載  3

     ここが違う! 
     集客の鍵は「厳選出店」

    「蚤の市」は年々客層幅が広がっ
    ているが、当初は女性が多かった
    という。実は、同社のコアなファ
    ンは、30代を中心とした女性だ。
    特にテキスタイルをテーマにした
    「布博」は、来場者の9割が女性。
    「紙博」も今年初の開催にして 1
    万人もの来場者を集めたが、これ
    また7~8割が女性だったという。
    どんな女性たちかというと、北島
    社長いわく「ほっこり系」。手芸
    などモノづくりが趣味で手仕事の
    世界観を好み、オーガニック系ラ
    イフスタイルを志向する層だとい
    う。イメージでいうと、北欧の雑
    貨やライフスタイルを愛する人や
    、雑誌『リンネル』(宝島社)を
    愛読するタイプの人たち、といっ
    たところだろうか。
    (次回に続く)

 

 

       3万人が熱狂       
    「蚤の市」ブーム  連載  2

            集客の共通点

             たとえば11月開催の蚤の市では、
             雑貨は新旧問わず、昨今人気のヴ
             ィンテージ風インテリアにハマり
             そうなアイテムがズラリ。特に年
             代物の海外アクセサリーのパーツ
             や流行のドライフラワーなどは女
             性が殺到していた。古道具やリュ
             ックサックコーナー、そして意外
             にも北欧コーナーには男性客も多
             く、年齢層も 30~40代を中心に
             10~ 60代と幅広い。赤ちゃん連
             れのファミリーも目立ち、お昼頃
             にはどの飲食店も行列ができてい
             た。「蚤の市をセンスのよい若い
             人たちにもいいねと思ってもらえ
             る世界観にパッケージングしたの
             は、うちが初めてかも」と話すの
             は、この蚤の市を企画運営する手
             紙社の北島勲社長。同社は、ほか
             にも「もみじ市」(来場者数2万
             ~3万人)、「紙博」「布博」(
             同1万人)など複数の人気イベン
             トを手掛けるが、これらの集客の
             秘訣には、実は共通点がある。
             (次回に続く)

 

           3万人が熱狂       
    「蚤の市」ブーム 新連載  1

            昨今、「東京蚤の市」というイベ
            ントが盛り上がっていることをご
            存じだろうか。京王閣(東京都調
            布市)で 2日間にわたり開催され
            る、「古きよきもの」をテーマに
            したイベントだ。古道具や古雑貨
            、フードなど200以上ものお店が
            軒を並べ、ワークショップやライ
            ブも行われる。2012年5月の第1
            回目から来場者は年々増え続け、
            いまやその数は約3万人。多目的
            イベントホールでいうと、「さい
            たまスーパーアリーナ」の収容数
            と同規模である。 蚤の市という
            と、「一見昔ながらのおじいちゃ
            んが好む祭りのようだけど、なぜ
           ?」と思うかもしれない。が、実
            際に行くとその先入観はきっと裏
            切られるだろう。まるで「パリの
            蚤の市」のようなオシャレな雰囲
            気なのだ。
                佐藤ちひろ フリーライター
    (今回新連載です)

 

 

           日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力 最終回 13  new

     米粉パンの文化が育つ時期に

    実際、グルテンフリーブームのお
    かげもあり、米粉市場は拡大して
    いる。農水省の調査によると、米
    粉用のコメの作付面積は 2016 年
    度に比べて、55 % 増。材料の米
    粉や製法の改良も進み、パン用の
    粉として使い勝手のよい製品も増
    えた。筆者が買った米魂の食パン
    は、2日経っても内側はモチモチ
    で、食感はおもちや団子を思い起
    こさせる。こめひろのパンは、も
    う少しさっくりしている。どちら
    も大きさの割に食べ応えがあり、
    腹持ちがいいように感じた。初め
    て米粉入りのパンを食べたのは 1
    0数年ほど前だが、口当たりが悪
    かった当時とは雲泥の差だ。そろ
    そろ小麦のパンとは別のものとし
    て、米粉パンの文化が育つ時期に
    来ているのかもしれない。
    (今回最終回有り難うございます)

 

 

      日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力   連載 12 

    実家はコメ農家だった

    「お子さん連れの方が来て、『よか
    った。これ全部、食べられるよ』と
    喜ぶ姿は本当にうれしいです」と富
    室氏。米粉パンにこだわるのは、京
    都府舞鶴市の実家が昔コメ農家で、
    夏に青々とした田んぼの米が風にな
    びく姿が原風景に持っているからだ
    。富室氏が生まれた1962年はコメ
    の消費量がピークになった年。しだ
    いにコメが売れなくなり、やがて価
    格も下がる。実家は兄が継いだが、
    今はもうコメを作ってはいない。「
    パンを通して、お米文化の中にパン
    もあるというところまで、米粉パン
    が広がればいいなと思います。全国
    各地に米粉の製粉所がある状態まで
    くれば、故郷に恩返しをできるかな
    。今後は製粉所も開きたいが、まず
    は店を軌道に乗せなければ」と意気
    込む。
    (次回最終回お楽しみに)

 

 

      日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力   連載 11

    前のパンが欲しい

    ところが、地元の顧客からは「前
    のパンを売ってくれませんか」と
    言われる。客数が減少してしまっ
    たため、グルテンフリーの米粉パ
    ン半分と、2割の小麦グルテンが
    入ったパンを半分ずつの品ぞろえ
    に切り替えた。良質な材料だけを
    使うため、グルテンフリーの「角
    食パン」が 2枚で240円と割高だ
    が、米粉 100%のパンの中にも、
    「焼きカレーパン」(220円)、
    「野沢菜入りおやき」(220円)
    などのリーズナブルなパンも。現
    在はアレルギーを持つ客が 2割程
    度にまで増え、首都圏を中心に山
    形県や福島県など遠方の客も来る
    ようになった。
    (次回に続く)

 

 

     日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力   連載 10

          全商品グルテンフリーに

    「発酵の際の温度管理を、小麦の
    パンより繊細にやらないといけな
    い」。試行錯誤していた2014 年
    ごろ、グルテンフリーのパン教室
    を開き、レシピ本も出版している
    料理研究家、大塚せつ子氏に出会
    った。大塚氏の教室に通い、安定
    した品質のパンが作れるようにな
    った。グルテンフリーという言葉
    を知ったのも、大塚氏を通して。
    富室氏も小麦製品をほとんど取ら
    ない生活に切り替えてみたところ
    、体が軽く感じられるようになっ
    たという。店の名前も米粉パンの
    店とわかるよう「米魂」と改め、
    2016年11月に全商品をグルテン
    フリーにした。
    (次回に続く)

 

 

      日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力   連載 9 

           レシピ開発が難しい

           店主の富室毅氏が米粉パンの店を
           開いたのは、もともと他店と差別
           化するためだった。パン屋修業を
           して18年。独立したいが、「町の
           パン屋は飽和状態だ」と迷ってい
           た  2009年、町で売られていた米
           粉パンを食べ、「モチモチ、フワ
           フワで小麦にはない食感」に驚い
           た。「これならやれるかな」と思
           って店を開いたのが2010年7月。
           当初は「Bei’s More」という名前
           だった。最初は、2 割の小麦グル
           テンを 加えたパンがほとんどで、
           グルテンフリーのパンは1 割ほど
           しか売っていなかった。レシピ開
           発に苦労していたからである。
           (次回に続く)

 

            日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力   連載 8 

            戸越銀座のこだわった米粉パン店

            品川区の戸越銀座商店街にも米粉
            パンで名を馳せている店がある。
            その名も「米魂(べいこん)」。
            使用する素材には、こだわりがあ
            り、パンを膨らませる材料は、一
            般的なイーストではなく、「天然
            酵母」として人気が高い白神こだ
            ま酵母を使用。砂糖は奄美諸島産
            のきび砂糖、塩は天日塩と沖縄海
            水から作った粗塩、油脂は米油、
            エキストラバージンオリーブオイ
            ル、有機ココナツ油のいずれかを
            使用する。酵母以外の食品添加物
            はいっさい使っていない。米粉は
            、しっとりしていて保湿性がよく
            、よく膨らむ品質の高さで知られ
            る熊本産の米粉で低農薬のもの、
            それほど膨らまないがモチモチ感
            がある佐渡産を使い分ける。新潟
            県佐渡島は、農薬を苦手とするト
            キが田んぼに舞い降りるほど、ほ
            とんど農薬を使わないコメの栽培
            で知られる。
             (次回に続く)

 

 

         日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力  連載 7 

            役に立つ、やりがい

    顧客の半分は、アレルギーを持つ
    人たちだ。2013 年夏からインタ
    ーネットで通信販売を始めたこと
    もあり、北海道から沖縄まで顧客
    は全国にいるという。「夏休みだ
    と、『飛行機に乗って来ました』
    という人もいます。『パンを息子
    に選ばせてあげるのは初めて』と
    言われると、うるっときます」と
    妻の絵美子さん。「アレルギーの
    ない人と同じように、トレーを持
    って選べることを喜んで、写真を
    撮る人もいます。アレルギーがあ
    るため、食が進まなかった子ども
    が、おばあさまが送ってくれたこ
    ちらのパンを、『一口食べたらう
    わーっと食べる姿を見て、涙が出
    ました』という内容のメールをも
    らったこともあります。パン作り
    は重労働ですが、こんなに人の役
    に立っていると知ると、やりがい
    になります」
    (次回に続く)

 

 

      日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力  連載 6 

           顧客の半分はアレルギーを持つ人

           2010年5月には、生まれ育った東
           京・三鷹の商店街の外れに、試験
           的に小さな米粉パン専門店をオー
           プン。移動販売も行い客が少しず
           つ増え、「もうちょっと人通りの
           あるところでちゃんとした店を作
           れば、何とかなるんじゃないか」
           と手応えをつかみ、「こめひろ」
           の出店に踏み切る。移動販売で行
           った折、近くに大きな団地があり
           、親子連れが多く反応がよかった
           ことが決め手になった。小麦のパ
           ンと比べかなり小ぶりなので、当
           初は「パンはどこですか?」と聞
           かれることもあったが、少しずつ
           米粉パンへの認知度もアップ。こ
           こ2、3年はグルテンフリーブーム
           もあって、客足は三鷹時代と比べ
           ると 4倍、現在の店にしてからも
           3 倍弱にまで増えたという。モチ
           モチの食感やシンプルな材料であ
           ることが気に入り、固定客になる
           人もいる。
           (次回に続く)

 

 

         日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力  連載 5 

    米粉ブームで再燃する

    保険関係の事務職員として働きな
    がらも、「パンを作りたい」とい
    う思いを抱き続けた浅岡氏。200
    0年代後半、米粉パンを売るパン
    屋を見掛けるようになり、パン屋
    への夢が再燃する。2009年にパ
    ナソニックがホームベーカリー用
    に発売した、米粉100%のミック
    ス粉を見つけると、家でパンを焼
    いてみるように。この頃、価格が
    上昇した輸入小麦の代替材料とし
    て米粉に注目が集まり、米粉ブ
    ームが起こっていたのである。会
    社員を辞め、レシピ本などを参考
    にしながら、手探りで米粉パンを
    作り始めた浅岡氏。生地の練り方
    を工夫し、水を加える量、タイミ
    ング、発酵のタイミングを見計ら
    う。「米粉100%のパンは、乾く
    とカチカチになってしまうので、
    表面を乾かさないように蒸気をか
    けながら焼くのですが、湿度を調
    整するのも試行錯誤。最初は小麦
    のパンのような焼き色もつけられ
    なかった」と話す。
    (次回に続く)

 

 

    日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力  連載 4 

     小麦アレルギー

      肌に湿疹が出る。ぜんそくのよう
    にひどく咳き込む。さまざまな不
    調に悩まされていた浅岡氏が仕事
    中急に血圧が下がり、座り込んで
    しまったのは、今から18年ほど前
    、20歳のときだった。専門学校で
    製パン技術を学び、修業を始めた
    パン屋でのこと。働き始めて半ぐ
    らいで症状が出始め、体調不良か
    と思っていたが、座り込むに及び
    、「これはいけない」と病院へ行
    ったところ、小麦アレルギーと診
    断された。パンを食べると戻すほ
    どの拒絶反応が出て、ついにパン
    屋で働くことをあきらめ、会社員
    として出直した。
    (次回に続く)

 

 

      日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力  連載 3 

    パン屋修業中に
    突然現れた体調不良

    使う材料はいたってシンプルだ。
    米粉は、新潟県のたいまつ食品、
    木徳神糧というコメ専門の製粉会
    社、栃木県の米粉を日の本製粉の
    3 社から仕入れる。砂糖は、オリ
    ゴ糖を多く含むてんさい糖を、塩
    は粗塩を使う。卵は不使用。油脂
    はバターと純正ラードを使う。「
    嫌う方もいるのですが、米粉パン
    は味が淡白になりやすいので、う
    ちは少しラードを加えています」
    と、店主の浅岡庸大氏は話す。
    「ずっとパン屋をやりたかった」
    と話す浅岡氏が、米粉パンの道を
    選んだのは、自身の体調不良が原
    因だった。
    (次回に続く)

 

      日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力  連載 2 

     種類の多さに驚く

    武蔵境駅から歩いて 7分にある「
    こめひろ」も、米粉パン専門店の
    ひとつだ。「十割の米粉パン製造
    所」と銘打った、売り場面積 1.5
    坪の小さな店は、白い壁に木を使
    った和風のナチュラルなデザイン
    で清潔感が漂う。入って驚くのは
    、パンの種類の多さ。プレーン米
    粉パン・ロングサイズ (250円)
    からかぼちゃドーナツ (165円)
    、つぶあんパン(125円)、いち
    ごジャムパン(130円)まで、常
    時  30種類弱のパンが並ぶ。思わ
    ず 「こんなパンまで米粉で!  」
    とその「再現性」に驚く。
    (次回に続く)

 

 

    日本初「グルテンフリーパン」の
    侮れない実力 新連載 1 
    
            近年、「グルテンフリー」食材が
    ちょっとした話題となっている。
    グルテンとはイネ科植物の貯蔵た
    んぱく質の一種で、主に小麦に含
    まれている。小麦粉を使ったパン
    が膨らむのは、このグルテンのお
    かげだが、これが「アレルゲン」
    となる人も少なからずいる。こう
    した中、欧米を中心に近年、グル
    テンフリーをうたうパンやスイー
    ツ、パスタなどが登場。ブームを
    受けて、日本でもグルテンの代わ
    りに米粉を使ったパンやスイーツ
    などを売る店を見掛けるようにな
    ってきた。なかでも、注目株は米
    粉を使ったパン。 2000年代前半
    にも日本で一時的にはやったが、
    ここへきてグン、とそのクオリテ
    ィが上がっているのである。
       阿古真理作家・生活史研究科
    (今回新連載です)

 

     10分の1に縮小したドムドム
    復活なるか  最終回 12  new

     商品開発力と接客力

    佐々: 1店舗につき、月10件ほ
    どやっていました。昔の話なので
    、いまはハードルが高いかもしれ
    ません。
    土肥: いや、いまだったら“イ
    ンスタ映え”するかもしれません
    。斬新すぎる。
    佐々: パーティープランのよ
    うなサービスを提供するのは、
    やはり接客力が必要なんです。
    マニュアルに書かれていないこ
    とでも対応できる人を増やさな
    ければ、地域に密着した店舗づ
    くりは難しい。
    土肥: ドムドム再生のキーワ
    ードは、商品開発力と接客力と
    いうわけですね。本日はありが
    とうございました。
    (今回最終回有り難うございます)

 

 

    10分の1に縮小したドムドム
    復活なるか  連載 11 

   ドムドム再生のキーワード

    佐々: 子ども会のパーティーや
    誕生日パーティーを出向いてやっ
    ていました。家に商品を持参して
    、台所で商品を温めるといった感
    じですね。
    土肥: えええ、ちょっと待って
    ください。商品を自宅の玄関で渡
    して終わり……ではなくて、家の
    中に入って、しかも電子レンジを
    使って商品を温めていたのですか
    ?
    佐々: はい。パーティーパック
    のシナリオがあったんですよ。こ
    の時間になったらお客さんに帽子
    をかぶってもらって、この時間に
    なったら食事を出して、この時間
    になったらゲームやって、最後に
    ケーキを出すといった流れですね。
    土肥: 店内でパーティープラン
    を行っているところはありますが
    、スタッフが出張サービスのよう
    なことをやっているなんて聞いた
    ことがありません。
    (次回最終回お楽しみに)

 

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