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子育てペンギン☆徒然なるままに

“出すぎた”杭は打たれない!をモットーに子育て・平和・みんなが主役をテーマにワーキングママは今日も走ります♪

働く家庭の子どものセイフティネット

2012-05-17 | いきる
市の子ども部管理職の方とお話をした

かねてからの懸案事項である

「児童クラブに入所できない(待機)児童の放課後の安全対策」について

昨年の3.11時には

児童クラブがあったから
帰宅困難者となった保護者も
我が子の安否確認を得ることができました

…ということは、繰り返し書いてきましたが。

では、児童クラブの待機児童となっている4年生以上の子どもたちについては
行政はどういう姿勢で「市民の安全」を守ってくれるのか

当然ながら
家庭での「いざというときの行動」の話し合いはしている

もちろん、ほかの家庭でも同様だと思う

日中の放課後、ひとりで留守番をしていたときには
どこで家族と待ち合わせをするのか?

防災頭巾や笛をすぐ持ち出せるような準備

災害時伝言ダイヤルの使い方

隣近所への声かけ

等々…行政側も
この「当然」家庭でやるべきことを勧めてくる

いや、だから、それはすでに行っています。ってば

ついこちらも語気が荒くなってきます(…大人気ない)

心配なのは
隣近所にだって、自分のお子さんがいる家庭がほとんどで
パニックのなか、日中働いて留守宅の子どもの安否確認までしてくれると思いますか

自治会活動だって、なかなか参加できない状況で
必要なときだけ、自治会に頼るのも申し訳ない…

もし、倒壊した建物や家具の下敷きになっている子どもが意識を失っていたら
だれが探してくれるのですか

日頃の避難訓練を繰り返していても
実際の大地震のとき、どれだれ子どもが冷静に判断できますか

保護者だって
交通機関のマヒで自宅に辿り着くまで数時間はかかるのですよ

帰宅困難者訓練ももちろん体験済みです

「児童クラブ」という放課後の「もうひとつの家庭」が
共働き家庭の子どもたちのセイフティネットなんですよ


それが、全学年の入所が無理だというのだから
代案としての「子どものセイフティネット」を考えてほしい

ただ、それだけの…
本当に「素朴な」要望なんです。


高齢者独居宅や障碍者宅については
社会福祉協議会が申告制で
見回りリストを作成していると聞きます。

これと同様に
申告制で構わないから
「放課後、児童のみが自宅にいる家庭」のリストアップをしてほしい。

災害時においては
行政機関も一時的に機能がマヒすることも考えられます。と

それもわかります。

だからこそのリスト作成が必要なのではないでしょうか

社会生活における弱者
高齢者・病気療養者・障碍者・子ども・外国籍住民

最低限、かられを守るセイフティネットを整備してほしい

市には「危機管理課」はあるけれど
子どもの安全に特化した業務は想定していないようです


他の市町村はどうなっているのかな

保護者だって、行政に丸投げしているわけじゃあないんですよ
家庭でできることはやった上で、行政にしかお願いできないことだから
お願いしているんです…(溜め息)


市内で唯一、企業が設営していた学童YMCAが撤退閉鎖するときの
指導員の先生の言葉を思い出して、今も胸が熱くなる

「学童に登所しない日でもかまわない。困ったことがあったら
いつでも駆け込んでおいで。私たちはあなたを守るから」

子どもにとっても
保護者にとっても
「守るから」
この言葉が、どれほど大きなセイフティネットなのか



※写真は3.11後の大船渡の町