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子育てペンギン☆徒然なるままに

“出すぎた”杭は打たれない!をモットーに子育て・平和・みんなが主役をテーマにワーキングママは今日も走ります♪

「安全」という言葉より数値が知りたい

2011-04-15 | いきる
《原子力関連会社にいた友人の現地報告2-続き》

…白石から福島に向かう。
白石駅でのカウント数は30。やや高めだ。
福島に近付くにつれてカウント数は増える。
国見パーキングエリアで64。
福島市中心ではなんと150カウントになった。横浜の10倍だ。
…福島は原発による放射能のため、支援や復興が今でもストップしていること。
学校現場は放射能にどう対応していいのか明確な指示がないこと。
放射能から子どもたちの安全を守りたいがデーターすら示されない。
また、南相馬市は放射線のレベルは低いのに
30キロ圏内ということで屋内退避とされ、まったく人影がない状態。
30キロを超えても放射線量の多い地域がある。
もっと細かく情報を提供して、子どもの安全をはかる必要性を強調された。
原発から35キロは離れているのに
福島県内で放射線レベルが高いと言われる飯館村と
避難地域の20キロと屋内待機の30キロ圏内にまたがり、
放射能のレベルが低いと言う南相馬市に行くことにした。

地方紙では福島県内の放射能測定地を時間単位で報道している。
貴重なデータだ。
福島では高速のパーキングエリアでも測定していると
「今日はどうですか?」とか、
道の駅では「それ市販されてるの?」と聞かれた。
当然関心は高い。
テレビの専門家と言われる人の「安全」という話より、
具体的な数値がほしいのだ。

福島市中心部から車で25分。UFOの里というバス停そばで計測した。
カウント数は188。
土壌はもっと高かったので側溝の乾いた泥の上で測定した。
なんと1278カウント。
その後いろいろなところで側溝の放射線を測定したが、
こんなに桁はずれのカウントはなかった。
空気中のチリが非常に汚染されたときに、雨で落とされ側溝に集まり、
泥や枯葉がフィルターとなって放射能を持った元素が集まったと考えられる。
このことは地域によっても当然被曝の量は異なるが、
同じ地域でも地面からの高さや特定の場所でも
それぞれ被曝量が異なると言うことだ。
各地のモニタリング場所の測定は進めなければならないが、
もはや福島全体が放射線管理区域なのだから、
個人個人が放射能の線量計を身につけての被曝量の積算値を
自分で知ることができるようにした方がいいようだ。
…1台2万円として100万人に配布したとしても200億円。
福島原発だけで年間の原発交付金は毎年100億円を超えている。
新潟の刈羽原発でも100億円以上得ているし、
全国の原発に税金で落としているのだから、
「未曾有の事態」といっても原発を推進していた巨額に比較すると
大した額ではない。

《つづく》

原子力関連会社にいた友人の現地報告1

2011-04-15 | いきる
先週、友人が支援物資と義援金を届けるため、宮城・福島の被災地入りをしました。
そのときの生々しい報告が届きましたので
何回かに分けて、転記しご報告します(抜粋・本人の了承済み)。


…持参した検知器は何シーベルトという被曝線量はわからないが、
一分間で放射線のうちベーター線やガンマー線がいくつ測定器に入ったかを
カウントしてくれる。横浜ではおよそ一分間に10から20カウントだ。

東北自動車道を北上しながら車内やパーキングで測定した。
宇都宮の北約10キロの上川内パーキングエリアでは15カウント、
福島原発から直線距離で約160キロのところで
首都圏とあまり変わらないので安心していた。
ところが、そこから北に約40キロの那須インター付近では一挙に60カウント、
4倍に跳ね上がっていた。
福島原発に近いパーキングでは安積119カウント、
安達太良88カウント、
吾妻100カウント、
国見70カウント。
原発から60キロ県内でも横浜のおよそ5倍の放射線量だ。

仙台市内に入った当初、被災地という印象はなかった。
いくつか破損して使用できなくなったビルも見受けられたが、
市内の店の多くは営業しており、
心配していたガソリンスタンドも普通に営業していた。
…仙台市の海側の被災地を視察する。
そこは仙台市中心部と全く違った光景があった。
…若林区を案内してもらったが、
広大な平地に海から数キロほとんど何もない元の道路もわからない状態だ。
仙台市のこの地区は海側に県道10号線その内側に
仙台東部道路という高さ10mぐらいの有料道路が南北に走っている。
この道路から海側を眺める。車や松の大木が点在する。
2キロぐらい先だろうか海岸に松林が見えるが
ところどころ松がないところがある。
道路の内側も大差はない。
巨大な津波はこの有料道路にぶつかりこれを乗り越えることはなかったが、
押し寄せた濁流は出口を求めて道路の下のあいた所から噴き出し、
内側までも濁流で包んだ。
道路から遠くに小学校がぽつんと見えるが、
駐車していた車はすべて流されたと言う。
この地区は水田が多いのだが津波で塩分濃度が高くなり、
元のように稲作ができるのは難しいに違いない。
ちなみに仙台市内での放射能検知器のカウント数は20を超えなかった。

《つづく》