遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

ふらここ

2019-04-27 16:18:45 | 日記
平成31年4月27日(土)

ふらここ : ブランコ、鞦韆


鞦韆(しゅうせん)は、古く中国から入って来た遊具。
現在ではぶらんこと呼ばれ、子供達にも親しみのある
遊具で、滑り台、シーソー等と共に人気が在る。
公園や学校等、何処にでも設置されて居る。

「ゆさわり」「ふらここ」「ぶらんこ」と時代と伴に
呼び名が変わった。
古くは「鞦韆」といい、中国の北方民族の物が中国
全土へ伝わり、子供の遊具として広まる。

ブランコの語源は、ポルトガル語の「BALANCO]から
と言う説がある。
英語では遊具のブランコは「SWING」で、サーカスの
空中ブランコは「TRAPEZE」という。


公園で子供達が遊ぶ姿が多くなった。
冬から解放され、子供達が誘い合って集り、春風に
髪を靡かせてブランコを漕ぐ姿は、正に春そのもの、
ブランコは年中、其処に在るが春の季語である。


ぶらんこで直ぐ思い出すのは、映画「生きる」で
志村僑演ずる、或る市役所の課長が、物語の終盤で、
雪の降りしきる中、公園でブランコを揺らしながら、
「ゴンドラの唄」を口ずさむシーン、、、、、。
彼は末期がんを宣告され、余命を悟り、主婦等の陳情
を知りながら怠惰の生活を、、、
そんな時、部下だった若い女性の行動から、目覚める
様に、主婦等から陳情の在った「公園作りに没頭する。
完成した公園のブランコに座し、つぶやく様に歌う
ゴンドラの唄、、、。
このお役所仕事、現代の世相にそのまま通じるもので、
1952年の黒澤明監督の名作である(。東宝作品)

(2018年2月7日のヤギ爺ブログ映画生きるを
 参照下さい。)


今日の1句

ふらここを漕ぎて泪を飛ばしをり     ヤギ爺


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