遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

霞(かすみ)

2019-02-07 16:23:42 | 日記
平成31年2月7日(木)

霞 : 春霞、遠霞

春になり、水蒸気が山野に立ち籠めてボンヤリと
かすんで、はっきりと見えない様子をいう。

古来春の訪れとともに詠われ、優しく心懐かしい
感情に誘われる情景として表現されて来た。

「霞」は、中国では元来細かい霧の中で陽の光を
受けて、赤く見える朝焼けや夕焼けの類を意味
していた。
然し日本に於いては、古代の大和盆地や山城盆地
の山々が春の訪れと共に、霞の中に姿を隠す風景
に、人々は心を惹かれその情景が「霞」の意味と
なった様だ、、、、。
「霞」は湿潤で仄かな日本の気象現象を細やかな
感受性に依って捉えた季節の言葉である。

久しぶりに日中降り続いた雨も昨日の午後には
あがり、今日はあたたかな日和です、、、
窓から見える筈の遠くの山々は霞んで見えず、
公園には柔らかな日差しがある、、、。
港の船も霞んで、、対岸は見えない。




今日の1句


遠霞名も知らぬ島浮かびをり     ヤギ爺

 
        (昨春の鳥羽の海より)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿