遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

映画 知りすぎていた男

2019-05-22 15:57:11 | 映画
令和元年5月22日(水)

映画 知りすぎていた男


この映画はヒチコックがイギリスに居た1935年に
自作した「暗殺者の家」をリメイクした作品である。
この映画の挿入歌「ケ・セラ・セラ」は、アカデミー
歌曲賞を受賞した。

この映画が作られた1956年当時、映画の全盛時代で
話題作が多い。
ジェームス・デイーンの「ジャイアンツ」、「海底二万哩」
「空中ブランコ」「ピクニック」トロイのヘレン」等や、
オードリー・ヘプバーンの「戦争と平和」等、、
その前後の年にも「エデンの東」「八月十五夜の月」
「ローマの休日」「砂漠は生きている」「大いなる西部」
「十戒」「戦場にかける橋」「武器よさらば」等々、、
日本映画のこの頃は「君の名は」「ゴジラ」「七人の侍」
「喜びも悲しみも幾年月」等、その後に「太陽の季節」で
石原裕次郎が現れ、日活映画が若い世代に受け、ブームを
起こした。こんな頃、空前の映画全盛期を迎え、、
日本中に映画館の建設ラッシュ、我が町の小さな映画館が
出来、2,3本立ての興行が成り立つ良き時代、、、。
この映画で、ヒチコックブームが起き、、、
「レベッカ」「ダイヤルMを廻せ」「裏窓」「泥棒成金」
「めまい」「北北西に進路を取れ」「サイコ「鳥」等を
次々大ヒットを飛ばした。

知りすぎていた男 
 1956年、アメリカ・パラマウント映画

スタッフ
監 督 : アルフレッド・ヒチコック
脚 本 : ジョン・マイケル・ヘイズ、
     アンガス・マクファイル
撮 影 : ロバート・バークス
美 術 : ヘンリー・バムステッド
音 楽 : バーナード・ハーマン

キャスト
ベン ・マッケンナ : ジェームス・スチュアート
ジョー・マッケンナ : ドリス・デイ
ハンク・マッケンナ : クリストファ・オルセン
ルイ・ベルナール  : ダニエル・ジュラン
エドワード・ドレイトン ; バーナード・マイルズ
ルーシー ・ドレイトン : ブレンダ・デ・バンシー
ブキャナン警部   : ラルフ・トールマン
指揮者       : バーナード・ハーマン  

物 語

アメリカ人医師のベン・マッケンナは元ミュージカル
スターの妻ジョーと息子ハンクを伴い、アフリカの
モロッコを旅する。

バスでカサブランカからマラケシュへ移動中に、車内
で息子が粗相で、アラビア女性のベールを剥がして
トラブルとなる。居合わせた仏人のベルナールに助け
られ、彼と意気投合する。 ホテルに着きベルナール
を部屋に招き寛ぎ、ベルナールから夕食を誘われる。
その時、男がドアをノックし、「部屋を間違えた」と去る。


突然ベルナールは「休養が出来たので食事に行けない」
と告げて出て行く、、。

マッケンナ夫妻が夕食に出かける、、、

レストランで英国人のドレイトン夫婦に声を掛けられる
彼には、アラビア料理の作法を細かく教えられ、親しくな
る。 其処へ、ベルナールが若い女性と同伴で現れる。

「自分で断って起きながら、」と憤慨するマッケンナ。
ドレイトンは上手く執成し「明日街を案内しますヨ」

翌日、街の市場へ出かけて居ると、、騒ぎが起きた。

アラビア人の男が刺され、、ベンの方へ歩き寄る。
、よく見ると男はベルナールが変装していた。

息が途絶える前、ベンの耳元で囁いた。
「ロンドンで暗殺がある、アンブローズ・チャペルに
警告を、」と、彼は息絶えた。  ベンはメモを取る。
マッケンナ夫妻は警察の事情聴取を受けることになり
子供はドレイトンの妻が預かることに、、、。

其処へ、電話が入り「アンブローズ・チャペルという
言葉を漏らすと、息子を殺す、」と脅される。

ホテルに戻ると、ドレイトン夫婦はもぬけの殻、、
ベンは妻のジョーに事の説明を始める、、

「ハンクは、ドレイトンに誘拐された。彼らは偽名
を使って居り、自家用機でロンドンへ向かった、今直
ロンドンへ行こう、、」

ロンドン空港に着くと、ブキャナン警部が待って居り
「ベルナールは暗殺計画を探るためモロッコに居た。
息子さんを助けるために協力を、、」警部は息子の
誘拐を知っていた。
ベンは息子の命が危険だと、協力を拒む、、。

ベンは独り、「アンブローズ・チャペル」を調べ
「アンブローズ・チャペル剥製師」を訪ねるが、
勘違いをしていた事に気づく、、。

そんな頃、友人とベンの帰りを案じ、話をする中
会話の中の「チャペル」は教会だと気づき、、

電話帳から所在を確かめ、、、現地へ向かう。
所在を確認し、ベンに連絡、、ベンの到着を待ち、


二人で教会へ入り、礼拝堂で、ドレイトン夫婦を
確認「ブキャナン警部に連絡を」とジョーへ耳打ち
ベンは、ドレイトンの部下から後頭部を殴打され気絶、
ドレイトン等はハンクを連れ出し、ヨーロッパの
某大使館へと向かう、、、、。


警察が到着するも既にもぬけの殻、、「警部は
或る捜査で、アルバートト・ホールにいます」
ジョーは急いで、ホールへ向かい警部を探す。

暗殺者に出会い「息子のため何もするな、」と脅される、、


会場には、標的の某国首相があ貴賓席に到着、

暗殺者の男は、その対面する場所に座する。
警部を探すが見当たらず、、、、

演奏が始まり、、、佳境に入り、シンバルを打ち、

暗殺者が銃口を構える、、、 

その時、突然ジョーは辺り構わず大声を、、、
銃弾は僅かにそれ、首相は右腕を押さえ、、
暗殺者は慌て、ボックス席から転落した。
後、首相に面会し、お褒めの言葉があった、、・
そんな頃、大使館ではドレイトンが大使から
「しくじりゃがって、、オマケに子供まで大使館
へ連れてくるとは、 早く始末せよ、、」
この大使が首相暗殺の黒幕で在ったとは、、、

居合わせたブキャナン警部に子供が大使館に居る
と告げるが「大使館は治外法権で、手が出せない」
ベンは大使館の電話番号を聞き、「首相に面談を、」
了解を受け、パーテイに招待される。



パーティーで、ジョーは指名を受け、歌を披露する。
息子のハンクがよく知る「ケ・セラ・セラ」を
ハンクに聞こえる様に大声で歌い続ける、、、
その間、ベンはハンクの口笛を聞き、2階へ向かい、

ハンクを抱きしめるが、ドレイトンが現れ
親子は連れ出され、、階段を降りる、、、
その時、ベンが咄嗟にドレイトンを払い、、
階段から突き落とした、、、、、。

やっと、親子三人がめぐり逢う、、、、。


今日の1句

やすらぎは眠りにひとし風薫る     上村 占魚







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