平成28年9月14日(水)
蕎麦の花
蕎麦の花は直径5mmほどの小さな花で、
一株に500 ~600個の花を付けます。
蕎麦は収穫の時期により異なるのですが、
普通夏に種を撒いて秋にその実を刈る、秋蕎麦
を指します。 一方で春に種を撒き夏に刈る、
夏蕎麦が在ります。
蕎麦作りの盛んな所では、「夏」「秋」の
二期作を行っている様です。
蕎麦の花は種を撒いて約1ヵ月で花が咲きます。
花は主茎の下の方から上へ上へと順次咲いて
行きます。(これを総状花序という)
9月初旬から中頃に開花を迎え、凡そ2週間で満開
になります。
花は開花してから20日間程開花時期がある。
「俳諧 蕎麦ばなし」: 浪川寛治著 の冒頭、
第一章 蕎麦を愛でるの中で「蕎麦の花」の
お話しが出てをり、更に詳しく蕎麦の花の紹介
が在り、とても興味深く読ませて頂きました。
蕎麦の実
この中で、江戸の3代俳人、芭蕉、蕪村、一茶
の蕎麦の花に纏わる俳句が紹介されて居ます。
道のべや手よりこぼれて蕎麦の花 蕪 村
そば処の山道を歩いていると、ふいに蕎麦畑が
現れ、一面に風に揺れる花の美しさに、、、、
小道に咲く蕎麦の花を手に取り、手から零れ落ち
る程に豊かである。
画家としても有名な与謝蕪村の写実を基にした
絵画性に富んだ1句。
山畠やそばの白さもぞつとする 一 茶
深まり行く秋、蕎麦の白い花を見ていると、、
ぞっとする寒さを感じる。
一茶には、この地(信州)に生まれ、苦渋に
満ちた生涯を顧みて、蕎麦の花にさへ そんな
思いがするのでしょうか、、、、。
小林一茶は3歳で母と死別、継母との折合いが
悪く14歳で江戸へ奉公に、、。
29歳で帰郷、翌年から7年俳句修行の旅へ、
38歳、2度目の帰郷、実父の死、後、義弟
との遺産相続争い、52歳で結婚、相次いで
妻子を失い、再婚、破綻、、、、。
本当に苦渋に満ちた一生でした。
蕎麦はまだ花でもてなす山路かな 芭 蕉
9月の初旬に芭蕉の住む伊賀の山中の庵に、
伊勢からの客人を迎えた折り、、、、
山中で何も持て成す物がなく、何も出来ず、
「蕎麦は未だ花の季節です、、、、、、、
せめて、蕎麦の花をご覧ください、、、」
この句が元禄7年(1694年)9月で
まさに蕎麦の花の真っ盛りです、、。
芭蕉はこの句を詠んだ凡そ1ヵ月後、
多くの門弟に看取られて亡くなりました。
享年50歳の若さです、、、。
この記述は、「俳諧蕎麦ばなし」浪川寛治 著
より、引用させて頂きました。
蕎麦の花
蕎麦の花は直径5mmほどの小さな花で、
一株に500 ~600個の花を付けます。
蕎麦は収穫の時期により異なるのですが、
普通夏に種を撒いて秋にその実を刈る、秋蕎麦
を指します。 一方で春に種を撒き夏に刈る、
夏蕎麦が在ります。
蕎麦作りの盛んな所では、「夏」「秋」の
二期作を行っている様です。
蕎麦の花は種を撒いて約1ヵ月で花が咲きます。
花は主茎の下の方から上へ上へと順次咲いて
行きます。(これを総状花序という)
9月初旬から中頃に開花を迎え、凡そ2週間で満開
になります。
花は開花してから20日間程開花時期がある。
「俳諧 蕎麦ばなし」: 浪川寛治著 の冒頭、
第一章 蕎麦を愛でるの中で「蕎麦の花」の
お話しが出てをり、更に詳しく蕎麦の花の紹介
が在り、とても興味深く読ませて頂きました。
蕎麦の実
この中で、江戸の3代俳人、芭蕉、蕪村、一茶
の蕎麦の花に纏わる俳句が紹介されて居ます。
道のべや手よりこぼれて蕎麦の花 蕪 村
そば処の山道を歩いていると、ふいに蕎麦畑が
現れ、一面に風に揺れる花の美しさに、、、、
小道に咲く蕎麦の花を手に取り、手から零れ落ち
る程に豊かである。
画家としても有名な与謝蕪村の写実を基にした
絵画性に富んだ1句。
山畠やそばの白さもぞつとする 一 茶
深まり行く秋、蕎麦の白い花を見ていると、、
ぞっとする寒さを感じる。
一茶には、この地(信州)に生まれ、苦渋に
満ちた生涯を顧みて、蕎麦の花にさへ そんな
思いがするのでしょうか、、、、。
小林一茶は3歳で母と死別、継母との折合いが
悪く14歳で江戸へ奉公に、、。
29歳で帰郷、翌年から7年俳句修行の旅へ、
38歳、2度目の帰郷、実父の死、後、義弟
との遺産相続争い、52歳で結婚、相次いで
妻子を失い、再婚、破綻、、、、。
本当に苦渋に満ちた一生でした。
蕎麦はまだ花でもてなす山路かな 芭 蕉
9月の初旬に芭蕉の住む伊賀の山中の庵に、
伊勢からの客人を迎えた折り、、、、
山中で何も持て成す物がなく、何も出来ず、
「蕎麦は未だ花の季節です、、、、、、、
せめて、蕎麦の花をご覧ください、、、」
この句が元禄7年(1694年)9月で
まさに蕎麦の花の真っ盛りです、、。
芭蕉はこの句を詠んだ凡そ1ヵ月後、
多くの門弟に看取られて亡くなりました。
享年50歳の若さです、、、。
この記述は、「俳諧蕎麦ばなし」浪川寛治 著
より、引用させて頂きました。
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