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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

切干大根

2021-12-04 16:35:21 | 日記

令和3年12月4日(土)

切 干

大根やさつま芋の保存方法の一つで、季語としては大根をさす。

沢庵ようの丸干しに対して、切って一週間ほど寒風に晒し干す。

愛知県刈谷市の生産者

 

千切り、角切り、花丸切り等がある。

切干大根は三杯酢や木の芽味噌に和えたり、油揚げ等と煮たり

して食べる。 味噌汁の具やはりはり漬け等にも使用される。

 

亦、薩摩芋を切って干したものを芋切り干し、干芋等という。

干し芋を焼いて食べる

 

名古屋を中心とする尾張地方では花丸(花切り)大根という。

大根を輪切りに薄く切り、干して乾燥させると桜の花びらの様

に見えることから花切り大根とよばれている。

愛知県清須市特産の「宮重大根」は切干、漬物に適するとされ

ているが、宮重大根は青首大根の一種である。

京野菜の「聖護院大根」は此処から発祥したといわれている。

生産地では、青首大根の青い部分を輪切りにして皮を剝き生で

塩を付けて食べる習慣が在ると言われている。

戦後、「宮重大根純種子保存会」によりその生産が復活した。

清須市の「夢広場公園」には、大根の像が植えられている。

 

私は母の煮た、切干し大根と里芋、油揚げの煮ものが大好物で

今でも、時折カミさんに所望している。

 

今日の1句

お袋の切干大根伝承す   ヤギ爺


マスク

2021-11-28 16:36:13 | 日記

令和3年11月28日(日)

マスク

鼻と口を覆うものでガーゼ、布、不織布などで作られる。

不人気だったアベノマスク

人気があった、小池マスク

 

風邪の感染を予防したり、寒さや乾燥等から喉や鼻を守る

ため冬にはこれをかけるが、春先には花粉症予防に使う。

最近(昨年より)特に「新型コロナウイルス」の感染予防の

ために、これが無くてはならない物となった。

フードコート

街角散歩、

学校では

寄席では、

 

我々(日本人)は年がら年中、どんな場所でもマスクを使用

する。外出時にマスクを付けない人は殆ど皆無となっている。

日本人は良いと思えば、例え法律上義務付けが無くても行う。

徹底する。しないと自分は白い目で見られている様な罪悪感

に捉われるようだ。

そのお陰か、コロナ感染者が急激に減り外出も自由に出来る

様になった。然し、それでも殆どの人は外出時に必ずマスク

を着用している。

最近、欧米や近隣の中国、韓国等ではコロナ感染者が 再び

急増している。 お隣の韓国では一日の感染者が4000人

を越えたとのニュース。中国でも増え、再び対策に追われる。

欧米でも激増し、クリスマス商戦を控える様に国の支持が、。

特に、アメリカ、イギリス、ロシアでは一日の感染者数は、

3,4万人を超える程である。ニュース映像を見るとこれ等

の国では規制解除後、一気に何もかも制限を止めスタジアム

等ではマスク無しで絶叫し、居酒屋、パブ等で此処も人数の

制限もなくマスク無しで大声で飲食している光景が、、、、。

流石に地下鉄車内ではマスクを着用し乗車しているが、街で

はマスク無しで多くの人々が行き交っていた、、、、。

欧米の人には、マスクの使用する文化は無かった様だ。

以前から「風邪やインフルエンザが流行して居てもマスクは

付けなかった。マスクをしていると相手の表情が読み取れない、

マスクは重病の人や、患者を扱う医療従事者だけだ。」と言う

方も見えた。対して日本人は昔から「目は口ほどに物をいい」と

いう文化が在り、目元から相手の表情が判る、重視する事がある。

コロナ禍で、マスクの大切さが重要視されている。 

「マスクは、周囲の人を感染から守るためにマスクをし、それが

自身のために感染を防ぐ役割をする」という日本人の考えに対し、

「マスクをする事により他人から感染する事が防げないなら、マス

クは必要ない」と欧米の人達は自己中心的(トランプ主義)な考え

の方が多いようであった。此処へ来てその考え方も通らぬ様になり、

国からマスクの着用を義務付ける通達が出ている。

 

今日の1句

だんまりを決め込んでゐるマスクかな   玲 子

マスクして心の内をひた隠し       ヤギ爺


潮路句会

2021-11-18 16:39:03 | 日記

令和3年11月18日(木)

潮路句会(10月例会より)

里の日に翅輝かせ蜻蛉飛ぶ    玲 子

 

10月例会(10月9日)

出席者 : 7名、不在投句 : 1名、欠席者 : 1名

たれかれに虫籠の中見せたがる      玲 子

 

月光に包まれきって町眠る        勝

 

秋茄子をきゅきゅっと鳴かし洗ひをり   美保子

 

通草の実秘めたる腹の内みせず      魚 青

 

落鮎や色づき初めし山高し        輝 子

 

通草の実仰ぎて潜る茶屋庇        美智子

 

かさり落つ風のいだずら桐一葉      政 子

 

友垣の新蕎麦たぐる宴締め        ヤギ爺

 

 

※通草とは、アケビのこと

 アケビ科の蔓性落葉低木で、春に淡紫色の小花が咲き、

 秋になると凡そ6cmの楕円形の実が成る。

 熟すと果肉が裂け、黒い種子を一杯に含んだ白い果肉

 は、とても甘くなる。昔は山遊びをする子等の恰好の

 オヤツとして親しまれた。

 アケビを漢字で書くと「木通」「通草」と書く。その

 由来は、アケビの蔓は中が空洞で空気が通っている事

 から「木通」と書き、「通草」も蔓を草と見立て同様

 の表現となった。


柳家緑也落語会 2

2021-11-16 16:24:19 | 日記

令和3年11月16日(火)

柳家緑也落語会:小言念仏

今回の落語会はすっかり様変わりである。

コロナ感染予防の緊急事態宣言が解除され、名古屋市の感染者数

は0(愛知県は5人)とほぼ沈静化したようだが、、、、、、

信興寺の落語会は例年定員50名だが、今回は午前、午後の2回

とし、それぞれ20名に限定される。

入口で検温・消毒の後、会場(本堂)へ上がると、正面の演者の

前には透明の衝立がある。噺家は話すだけではなく、その所作に

より落語の面白さを伝えるのが話芸で、顔の表情も必要とされ、

マスクを付けない。また、観客(我々)は発声禁止、笑いは制限

ナシ、当たり前のこと。

さぞかし柳家緑也さん、やり難かろうと思いきやそこはプロ、、

その所作を含め、思う存分笑わせてくれた。

やはり、顔の表情が判らなければ、、、、つまらない、、、

 

落語 : 小言念仏

小言とは、不平不満」をこと細かく取立てて叱る事。

念仏とは、仏を念じ、南無阿弥陀仏(ナムアミダブツ)と唱えると

自然と頭が下がり下を向く。法華経では南無妙法蓮華経(ナムミョ

ウホウレンゲキョウ)とうちわ太鼓を叩きながら賑やかに唱える。

小言念仏は、信心深く神棚或いは仏壇の前で念仏を唱えながら絶え

ず小言を言っている人の噺。

この噺に出て来る、南無阿弥陀仏(ナミアミダブツ)は、阿弥陀仏

に帰名するという意で、これを唱えるのを念仏といいそれにより、

極楽に往生できるという。南無阿弥陀仏とは、「私は計り知れな

い光明計り知れない寿命の阿弥陀仏に帰依致します」という意味。

この噺では「ナムアミダ」、「ナンマイダ」とも発音する。

今朝も家の者に小言を言いながら、念仏を唱えている。

ナムアミダブツ、ナムアミダ、、おい婆さん仏壇の天井に蜘蛛の巣が

張ってるヨ。ナムアミダ、ナムアミダ、お花を取替なきゃ枯れてるヨ。

ナムアミダ、ナムアミダ、、見ろよ線香の灰がこぼれてきたないヨ。

たまには灰をふるいにかけなきゃ、、、。

ナムアミダ、ナムアミダ、、子供起こして学校にやらないと遅刻だヨ。

ナムアミダ、ナムアミダ、ナムアミダ、、鉄瓶がたぎってるヨ、、、

ナムアミダ、ナムアミダ、、赤ん坊カラカッテちゃダメ,、、オイ、

赤ん坊が這って来ちゃったじゃないか、、そっちへ連れて来な、、

ナムアミダ、ナムアミダ、、飯が焦げくさいぞ、、「お隣です。」

ナムアミダ、ナムアミダ、、赤ん坊からかって、、何喰ってるんだ、

旨いか、半分おくれ、、(念仏唱えながら菓子を喰っている、、)

ナムアミダ、ナムアミダ、、(赤ん坊に向かって)、アカンベ、、

バー、、、ナムアミダ、ナムアミダ、、おい赤ん坊が変な顔して

何か考え込んでるヨ、ナムアミダ、ナムアミダ、、何かあるんだ

から気を付けろ、ナムアミダ、ナムアミダ、、何かあるから、アッ、

やっちゃった。言わないこっちゃない。鉄瓶の湯をこぼして雑巾で

拭きなヨ、、、ナムアミダ、ナムアミダ、、、「お付けの実を何

にしますか、」今頃そんな事やってるのか、寝る前に考えとけヨ

、ナムアミダ、ナムアミダ、表に泥鰌屋が通るから呼べ、、、、

泥鰌屋を入れるんじゃない、泥鰌をいれるんだ、、、、、

ナムアミダ、ナムアミダ、、早くしないと泥鰌屋が言っちゃうヨ、

ナムアミダ、ナムアミダ、、もっと大きな声で呼ばなきゃ行っちゃ

うゾ、、ナムアミダ、ナムアミダ、、表に向かって、オーイ泥鰌屋

こっちだ、こっちだ、、細かいのがいいんだ柳ッぱという所が良い

んだヨ、、100匁いくらか聞いて、、ナムアミダ、、、12銭、

高いヨ、、2銭負けときな、、、ナムアミダ、ナムアミダ、、、、

負けたか、、もう少し負けさしゃよかったか、、ナムアミダ、、

ナムアミダ、ナムアミダ、、洗ったらこっち持って来な、、鍋に入

れるんだヨ、、、ナムアミダ、ナムアミダ、、酒をいれて、、

泥鰌が苦しがってます、、ナムアミダ、、構う事はないそのまま火

にかけろ、、ナムアミダ、ナムアミダ、、ゴトゴトいってます、、

ナムアミダ、ナムアミダ、それは苦しがってるんだ、はは面白い、

ナムアミダ、ナムアミダ、ナムアミダ、ナムアミダ、、大分静かに

なったな、蓋を取って見ろヨ、「腹を出してみんな死んじゃった」

ハ、ハ、ハざまあみろ、、、、ナムアミダ、ナムアミダ、、、、

ひどい奴が有るもんで、、、、、小言念仏という噺でした、、、。

三遊亭金馬の小言念仏

次回は、「不動坊火焔」を紹介します。

 

今日の1句

ほのぼのと小噺一つ冬ぬくし   ヤギ爺


犬山城下町 2

2021-11-14 17:11:18 | 日記

令和3年11月14日(日)

犬山城下町 2

本町通りを南端迄歩き、折り返す。

犬山特産品店を覗き、昔懐かしい「ゲンコツ飴」(小麦粉を

炒り水飴で練ったものだったか?)を見つけ買い求める。

蔵をそのまま利用した「山車蔵カツ丼店」、五平餅屋、串焼き

の店等からとても良い匂いがして、「そろそろ昼餉時、、」と

予約をしてあった「本町茶寮」へと急ぐ、、、、。

 

菜飯田楽セットを注文し、中庭を眺め、ふと窓際の席を見ると

とりどりの団子が皿に並んでいる。

「団子を追加しようか、、、」

団子は、ズンダ(枝豆餡)、黄粉、甘だれ、醤油の4品、、

私は、ズンダを取り、「とても美味しい」空腹の所為も在るが

余り口にした事のない団子である。

ソウコウするうちに、菜飯田楽が運ばれて来た。

此方の田楽も様々あり、7種類ある、

豆腐4種(甘辛味噌、山椒味噌、柚子味噌、ピザ風味)に、

こんにゃく(甘辛味噌)、よまぎ生麩(酢味噌)、道明寺生麩

の紫蘇梅肉の計7本。どれも色様々にタレが塗って在り上品な

味で、今まで食べた事のない風味、とても美味しかった。

菜飯は少々塩味が濃かったが、薄味の吸い物にとてもあう。

腹も膨れ、再び町を冷やかし歩く、、、、、。

胡瓜の塩もみ、金箔パフェ、串焼き肉などをマスクを上げ下げ

しながら食べ歩く人も多い、、、、

豆吉本舗で豆菓子を土産に、、、暫く行くと「イチゴ飴」が、

早速カミさんと娘が買い、横の床几に座り、「一口食べる?」

(とても甘い、、夜店のりんご飴を思い出す)

時折、人力車が観光客を乗せゆっくり街並みの説明をしながら

走り行く、、、、小春の日が戻って来た、、、、、

 

今日の1句

小春の日マスク上げ下げ食べ歩き   ヤギ爺