goo blog サービス終了のお知らせ 

遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

榾 ほた

2022-01-21 17:02:10 | 日記

令和4年1月21日(金)

榾 : ほた(ほだ)

山村等で囲炉裏に用いる焚きもの。木の枝や幹、根株等を

乾したもので、これに柴や小枝を炊き添えて炉の火とする。

木の切れ端、ほたぐい、地面に倒れている朽ち木など。

ほたぐいとは、燃え尽きずに残った木、燃えさしの事。

乾燥させてから用いる榾は火持ちがよく、時には幾日も

消えずにいる。

榾の語源は、「火立」(ほだて)から来た説が有力の様で、

榾火を赤々と燃やしている家を「榾の宿」という。

 

町内では毎年この時期に餅つき行事が在ったがこの2年は、

コロナの影響で中止となっている。

公園前のお宅の庭に竈を2基設置し、蒸篭用の釜、豚汁の

大釜を配し、溜めて置いた小枝、柴等を燃やし薪をくべる。

我々(年寄り)から子供達の楽しみがなくなり、、、、、

亦、民宿などを訪れると囲炉裏が用意され、火の回りに集ま

り談笑するのも楽しみの一つである。

近年では、小型の薪ストーブを置く家庭もよく見かける。

最近薪ストーブや暖炉がブームとなって居るようだが、

フランスのパリの首都圏では、大気汚染対策のため暖炉の

使用を禁止する発表をした。

パリでは近年、大気汚染が原因で毎年4万人以上が亡くなっ

ている様で、汚染物質が原因とされている。

パリに在る暖炉の13万基のうち、現在使用されているのは

10%程度で、然もその使用頻度は年6,7回程度とか、、、

大気汚染が暖炉の煙が原因か?と論争となって居る。

折角のブームに水を差すようだが、悩ましい問題である。

 

 

今日の1句(俳人の名句)

がたと榾崩れて夕べなりしかな   稲畑 汀子


冬 苺

2022-01-19 16:40:33 | 日記

令和4年1月19日(水)

冬 苺 : 寒 苺

山地の木陰に自生するバラ科の低木で、茎は蔓状に伸びる。

夏に白い花を咲かせ、冬にかわいい赤い実を落葉の下等から

覗かせ、熟すと食べられるが、

冬に温室栽培される「冬の苺」と混同してはならない。

 

 

冬の苺 : 石垣苺(室苺)

苺は本来、初夏に熟すものだが、昨今は静岡県久能山の「石

垣苺」のように、冬の日溜まりや温室、フレーム等を利用し

て各地で冬に促成栽培し、クリスマスや正月用に出荷される

ことが多くなった。

これを「冬の苺」と呼んいるが、自生する「冬苺」と紛らわ

しく、しばしば混同されているようだ。

「冬の苺」とするより「室苺」等と称したほうが判り佳い。

(新日本大歳時記:冬の、俳人三村純也氏の句評を引用した)

 

今日の1句(俳人の名句)

余生なほなすことあらむ冬苺   水原秋櫻子


雪 吊

2022-01-18 16:33:36 | 日記

令和4年1月18日(火)

雪 吊

庭木などの枝が積雪の重みで折れるのを防ぐために、縄や紐

針金などを使い太い梢や添木から枝に張り吊り上げる。

幹に添って一本の支柱を立て、縄を八方に張り渡し枝を吊り

積雪から守る。

しんしんと雪降る金沢の兼六園の雪吊などでは、雪国らしい

風情が在るようだ。

 

名古屋の白鳥庭園では12月初めになると毎年、冬支度で雪

吊が行われる。

この地方では雪が積もることがないので、白鳥庭園を訪れて

も雪景色にはお目にかかった事がない、、、。

白鳥庭園を吟行などで何度も訪れるが、雪吊の松が水面に

写る景や、縄の幾何学模様を眺めてはその美しさに見とれて

いたのだが、、、、。

珍しく今冬は、名古屋で2度も雪が積もった。

量は少なく、明くる日には溶けてしまう程度(5cm)だ。

中々、ゆっくり雪景色を楽しむ機会はないのだが、、、、

先日、友人からメールが届き「白鳥庭園の雪景色を見て来た

ので画像を送るヨ」、、羨ましい限りである。

(前年の写真)

やはり、雪吊は本来の役目を果たす姿が一番美しい、、、。

(豪雪地帯で雪に苦しむ方々には、申し訳ないが、)

 

今日の1句

雪吊のハープ奏でむ風暫し   ヤギ爺


寒 烏

2022-01-13 16:34:44 | 日記

令和4年1月13日(木)

寒 烏 : 冬の鴉

寒さ極まる頃の鴉は人里に近づいて、最も目に付く鳥。

都会のゴミ置き場を荒して人を困らせるが、木立や林の

中で鳴いたり、荒海の辺りや大河の河原に群がっている

淋し気な姿は、人の心を引き付ける。

小さな雀と共に人との縁が深く、俳句の季語として色褪

せる事のないものであろう。

朝、畑や市街地等のゴミ箱などへ餌を漁りに行き、日が

暮れて続々と塒へ帰って行く。

冬場は雪が降り、いよいよ食べ物に困り餌を求めてだんだ

ん人家の近くに迄現れるようになる。

木の枝や、電柱、民家の屋根等に止まり、嗄(か)れた声

で鳴き、時には凶暴になって人を威嚇する事もある。

 

今朝(木曜日)は、可燃ごみの収集日である。

鴉はとても賢く、ゴミ(生ごみ)の収集日をよく知って居り

週2回(月、木)の収集日早朝から、騒々しくやって来る。

何処からともなく1羽、2羽と電線に屋根に止まり、公園の

向こう側の民家の屋根にも、、、、、、。

辺りを見回しながら、仲間同士に呼びかけている。

やがて1羽が飛来し、人が通ると素知らぬ顔で立ち止まり、

通り過ぎるとゴミ収集所のネットに近づいて行く。

もう一度辺りを見回し、ネットからはみ出しているゴミ袋を

引きずり出す。

見張り役の鴉が鳴き、、やがて他の鴉が飛来してくる。

ネットの重石ブロックが無いと、ネットを喰わヘ中からゴミ

袋を引きずり出す。人が通っても逃げはせず知らんふりだ、、

大声で近ずくと、一斉に飛び立つ、、、、

暫くすればまた、、、人に慣れているのか、繰り返しだ。

私の町内では、ゴミ収集の日は当日の朝(6時以降)に出す

事になって居る。前日深夜だと、ネットがなくゴミ袋が散乱、

夜中には鴉は来ないが、早朝から烏が襲来する。

ゴミ収集ネットには必ず重石ブロックを付け、ゴミは中の方

に押し込む事になって居り、町内の時折保健環境委員が見回

る。それでも中にはマナーを守らぬ方も居る様で、、、、、。

 

今日の1句

ばさと降り目の尖り居る寒烏   ヤギ爺


年の暮れ

2021-12-30 17:08:36 | 日記

令和3年12月30日(木)

年の暮れ : 年 末

一年の終り、十二月も押し詰まった頃をいう。

正月飾りや新年を迎える為の色々な物を売る地方色豊かな市が

各地に立つ、これを「年の市」という。

この時期にはデパートやスーパー、商店街等でも歳末大売出し

を行い、客の購買意欲を掻き立てる。

コロナ過の中、演劇や音楽会等の公演などは余り盛り上がらず

経済界でも、中小企業や個人経営者にとって年の瀬は、様々な

しわ寄せが在りそうだ。

然し、今年の帰省等の旅行者はこの時期にラッシュを迎えて、

かなり復調の兆しが在る様だ。

 

カミさん、今日も忙しげである。

お節の準備に大わらわで、朝から友人等とひっきりなしに電話

のやり取り、、、、お節料理の交換をしているようだ。

肉巻き(カミさんから)

友人から、

 

それぞれに特異な物、足りない物を補っている様子である。

私もそれなりに重い腰を上げ、昨日の続きで古書や不用品の

整理をする。 午後からは窓ふきを、、、、、、

灯油販売車がやって来た。慌ててポリタンクを玄関に出す。

娘達がやって来た際、石油ストーブの上で蟹を焼くための灯油。

ご近所を覗いて見ると、庭先に葉牡丹が並んでいた。

庭の木の冬支度もされている、、、、、。

 

今日の1句

何やかや慌ただしきは年の暮れ   ヤギ爺