JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

2アマeラーニングの様子が分かった

2019年06月16日 10時57分12秒 | まずは上級ハム

今月に入ってからだったかな?某キーワード(→詳細は記憶が飛んでしまい不明)でネット検索していたら、結果の5番目か6番目あたりに“eラーニングで上級ハムを取ってみた”というサイトが出ていた。タイトルのとおり、実際に受講&合格した方のレポート記事だ。

国試以外で2アマを取得出来る手段が登場したことは聞いていたが、どう足搔いても既に2アマを取得している私が関われるネタではないし、仮に申し込んで受講してみたとしても、一定のおさらい効果が得られると思うので無意味な時間の浪費とは言い切れないが、合格しても新たな無線従事者免許証の発給は受けられないので、結局お金をドブに捨てることになる。そういう立場もあって、今まで詳しく押さえていなかった。

まぁ当時は始まったばかりで、欲しい情報が思うように得られなかったことも関係しているが…。なので見つけた瞬間は「これが例の5万円のやつか~?」などと思いながら、アクセスしてみた。以下は、上記サイトなどで得た情報を基にまとめた備忘録&所感である。

■概要
 ・eラーニングで行う。
 ・所要期間:6か月、その間に最終試験に合格必要。
 ・募集頻度:年4回(1月、4月、7月、10月スタート)、定員あり。
 ・受講資格:3アマであること。
 ・受講料等:44750円(最終試験料、従免の申請料&手続き代行料を含む。)

■テキストなど
 ・紙のテキスト(A4で400ページ)が送付されてくる。
 ・紙と同じ内容の電子テキストも有り、必要に応じてどちらも使用可。
 ・過去に行われた2アマ講習会の動画も視聴できる。

■途中に行う試験
 ・中間試験:各章修了の度、その章の理解度を見る(→10割正解でクリア)。
 ・判定試験:全章修了後に、最終試験に臨める実力の有無を見る(→6割正解でクリア)。

■最終試験
 ・実施方式   :指定された会場でCBT(Computer Based Testing)方式で行う。
 ・問題数と時間 :無線工学20問を90分で、法規10問を60分で、各6割正解で合格。
 ・使用物品   :パソコン、計算用紙、ペン。
 ・試験問題の入手:画面表示のみなので、持ち帰り不可能。
 ・結果通知など :1週間程度でメールと郵便で届き、合格であれば追って従免が郵送される。

■その他
 ・週1の頻度で、他の受講者の合格状況がアナウンスされる。

■参照サイト
 ・https://ham.radish-plan.com/
 ・https://www.jard.or.jp/

■所感
いわゆる講習会系なので、「資格に対する付加価値を下げる手段で、業界団体や天下り人が金を儲けるために作ったシステムだ。」と決めつけて低く見ていたが、「これは意外ときちんと取り組まないと、合格には至れないな~。」と感じた。それと毎週毎週、他の受講者の合格状況が流れてくることには、笑わせてもらった。

そういう“ケツタタキ”に手伝ってもらいながらとは言え、やはり5万円を支払う人は一定の意欲&覚悟で臨んでいると思う。だから上記のステップを攻略していき、合格率が高くなっているのも頷ける。それでも個人的には「受講料はもっともっと高くてもよい、例えば20万円とか。JARDはここで儲けないで、一体どこで儲けるつもりでいるんだ?(爆)」という考えに変わりはないけどね~。

いずれにしても、今回のサイト作成者のような志の持ち主であれば「資格負けしないハムライフが送れる!」と確信できる。なので久々に、私のお決まりのセリフ「2アマ合格、おめでとうございます。そして、ようこそ上級ハムの世界へ!」と贈らせていただく。

このサイトについて贅沢を言えば、おそらく作成者は頑張って取得したもの、誇りに思えるものだと思うので、サブタイトルにある資格名は、是非とも“第”を省略せずに“第2級アマチュア無線技士”と書いて欲しい。要するに「1文字だけ省略して、誰に何のメリットが有るの?」と。個人的に無線従事者の資格名は、フル表記or本家@総務省も用いる略記(2アマ、一陸技、他)のどちらかだと思っているので…。(→級の数字は別記事で書いているが、算用数字、漢数字のどちらでもOK。)

またサイト内では、更に1アマへのチャレンジを表明なさっている。この作成者が述べているとおり、1アマの取得は1度機会を逃すと次の機会が無いのは十中八九間違いない。或いは残りの一二であっても数年単位の期間を要してリベンジする展開がほとんどだと思う。

そういう私も1アマのリベンジ機会が再来するまで10年かかった実績が有り、リベンジし始めてから合格するまで1年くらいかかった。なので経験上、無条件に健闘を祈りたい。併せて良い結果報告を期待して、時々サイトを覗いてみようと思う。


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4 コメント

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上級ハムとして・・・ (のせでん)
2019-06-16 21:42:14
いつも拝見させていただいております。

2アマeラーニングの様子を、私も興味深く拝見いたしました。

私も当初は、2アマの大安売りが始まったと思っておりましたが、このカリキュラムであれば国試合格にひけをとらないばかりか、勉強のしかたによっては、それを上回る知識を得られるのではないかという感想を持ちました。

そして、それを重く受け止めました。

私は昨年12月、1アマを受験し合格しました。

JR9RVKさんがおっしゃったように、勉強を通じてこれまで抱えていた疑問が多く解消されたほか、再発見も多々あり、有意義な勉強であったと思っています。また、努力に努力を重ねて取得したという自負もあります。

一方、私の勉強法は過去問一辺倒で、無線工学の本質的な理解からは遠く、テクニックだけで合格したと言われても返す言葉がありません。入学試験や会社の命令で仕方なく取る資格ならそれで良いかもしれませんが、専ら自分の興味や関心に基づいてやっていることについて、そのような態度で良いのかという、もやもやとした感覚が消えません。

何だか、とても恥ずかしい気持ちになりました。

最近になって「解説・無線工学」を1ページ目から丁寧に読み直しています。奇しくも、受験勉強では禁忌とされる勉強方法です・・・

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Re:上級ハムとして・・・ (JR9RVK)
2019-06-17 21:30:03
のせでんさん、こんにちは。
当BLOGへコンスタントに訪問いただいているようで、ありがとうございます。

本文中には書きませんでしたが、3アマの養成課程講習会(短縮コース)で得た資格を行使している方々の運用状況について、もちろん私が遭遇したものに限ったことですが「何年経っても資格負けしたまま。」と思わざるを得ない方が数多く、「そもそも受講費が安過ぎる。売れ残りのバーゲンセール品じゃあるまいし!」と思っているのもあって、講習会に対する印象&評価は最悪最低でした。

なので当初は「今度は2アマでバーゲンセールをやるのか?」と、失望していました。その理由は結果的に3アマの二の舞?になれば、私が望んでいる“技術的な内容が多いQSO”に至る確率が、著しく下がると感じたからです。

しかし私も、のせでんさんと同じく、「取り組み方によって、これはすごいことになるぞ!」とも思いました。このやり方(eラーニング)であれば、下手に講義室に受講者を集めて修了試験(←正式な呼称なのかは不明ですが。)に活かせるヒントを“てんこ盛り”にするよりも、大変有意義な展開になるはずです。

ところで私も、2アマ受験(19~20歳)は暗記がほとんどでした。しかし、そのままのスタンスで行った1アマ受験(確か20~22歳)では通用せず、4~5回の不合格を経て挫折しましした。その後(31~32歳)に運良く上級国試勉強会(https://blog.goo.ne.jp/yaesu_fan/e/10466e4f7f5ca91d13e07565227d2526)に参加できるチャンスが訪れたことをきっかけに、1アマ受験への再挑戦を決断。その際、若い頃の経験から「暗記は毎日やらないと記憶が蒸発するから、駄目というか無駄!」と悟り、「今回は記憶が蒸発しにくい方法で取り組もう。」と考え、過去問に対してオリジナル翻訳ノート(https://blog.goo.ne.jp/yaesu_fan/e/5e7fac67058b9c1933f41649a8a9be7d)を作っていくことを決め、これら2本立てで取り組み、その約1年後、再挑戦から3回目の国試で合格できました。

のせでんさんの志は、投稿いただいたコメントで十分伝わって来ますので、恥じることはないと思います。また周囲にひけらかさないのであれば、時には自負に浸るのも当然アリだと思います。私もあまり重いものは得意ではないので、お互い資格負けしない程度の志をキープして、適度に肩の力を抜いて上級ハムライフを満喫していきましょう。そうすれば、“おのずと備わるべき品格は蓄積されていく!”と私は信じています。
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上級ハムとして・・・ (のせでん)
2019-06-18 20:25:13
ご丁寧なコメントありがとうございます。

ご苦労を重ねられた様子が手に取るようにわかりました。その頃に比べると、1アマの試験もだいぶ負担が軽くなったとはいえ、私も昨年の秋頃は心を灰にして(?)勉強しておりました。

おかげさまで、だいぶ気持ちが軽くなりました。

私は長い間QRTしておりましたが、昨年、偶然関西アマチュア無線フェスティバルの会場前を通りかかり、立ち寄ったことがきっかけとなって、カムバックを決意しました。

そして、「せっかくカムバックするのであれば、今度こそアマチュア無線を生涯の趣味とするために、1アマを取得してから」と決め、どうにかライセンスだけは取得しました。

しかし、無銭家(→この言葉、もう死語ですかね)ゆえ、まだリグもアンテナもなく、購入に向けて貯金を続けております。

勉強と貯蓄を併行してやっておけばよかったのですが、このあたり計画性がないですね(笑)。

JR9RVKさんをはじめ、熱心にアマチュア無線を続けておられる方は、多くが上級ハムであると聞いております。

少なくとも、そのようなOM諸氏の話についていけるだけの技量は身に着けたいと思っております。

CQ誌を十数年ぶりに買いましたが、FT8とかD-STARとか、知らないことばかりで大変ですが・・・

「のせでん」の名のとおり、いつの日か3エリアから再開局します。

JR9RVKさんとQSOできる日を楽しみにしております。

その際は、どうぞよろしくご指導ください!








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Re:上級ハムとして・・・ (JR9RVK)
2019-06-20 22:41:53
のせでんさん、こんにちは。

いえいえ、先のレスでは年齢を書くことで「作戦の成功率やリスクが共感できれば…。」と思って載せましたが、試験の難易度は回答方式が同じ(マークシート)なので、当時の負担感は現在と変わらないと思います。

そして1アマ合格の約2年後に当BLOGを始め、「運が良ければ、立ち止まってくれる方(閲覧の方)が有るかもしれない。」程度に思っていましたが、結果的に最近は毎日100名以上の方に見ていただいているようで、大変有難いことです。

アクティビティに関しては、恥ずかしながら諸般の事情で限りなくゼロ状態でして…、現状はネットや上級ハム仲間から得た情報をきっかけに行動してみたり調べてみたりしたこと等を、BLOGに残しています。あとは運用ネタが書ければ…ですね。

時期は確約できませんが、私のアクティビティが回復した際には、こちらこそQSOただければと思います。タイミングが合いましたら、ぜひ遊んでやってください。
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