JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

今更だけど、カンテナの正体を知った。

2019年09月07日 11時14分59秒 | アンテナ系共通

台風のせいだと思うけど、今日の富山の予想最高気温は35℃らしい。と言うことで「引きこもり決定~。」とした。で、今朝は5時頃に目が覚めたので、そのまま起きてYouTubeのホーム画面を見ていたら“自作430MHzアマチュア無線空き缶アンテナ” というものが出ていた。そう、ダジャレ込みの通称“カンテナ”と呼ばれているものだ。

カンテナについては遅くとも15年以上前から有ったと思うので、新ネタではない。個人的には雑誌等で見かけたことはあったけど、詳しい図面など欲しい情報には遭遇できていなかった。それでも当時の記事を読めば多少の勉強は出来たのかもしれないが、そこまでやらずに放置していた。

そして今回、製作手順を映した動画に遭遇したので、要所要所を押さえるように飛ばし飛ばしで見てみた。その結果…、

「なんだ~、結局“ブラウンアンテナ”やん!」

と、独り言+αの声量で思わず発してしまった。

-・・・-
今回の動画は序盤に必要な材料や寸法の説明などが行われ、そこで空き缶やラジアルの長さについて数回「17cm~」と言っていたので、この時点で「もしかして…。」と思いながら見ていた。つまり、4アマ国試等でもお馴染みの“あの式”のお出ましであります。

 λ[m]=300/f[MHz] (波長=光速/周波数)
    =300/430
    =0.697674…
    =70[cm]

次に、ブラウンアンテナのエレメントやラジアルの長さは“λ/4”なので、それぞれの長さは、

 70/4=17.5[cm]

となり、動画で言っている長さ(17cm)よりも少し長い計算値(17.5cm)になるが、それぞれの取付位置は構造上おそらく理論値より離れた距離になると見た。そこで多少の調整が必要なことも含めて、結果的に不足分がフォローされるんだと思う。

そして予想どおり空き缶が芯線側に、ラジアルが網線側につながる構造に製作されていった。後付けになるがエレメントが空き缶なので、これが中空状のエレメント“線”として動作するようだ。

キャップ式の500mℓ缶が偶然にも高さ17cmだから成立した構造と言うかアンテナなんだと思うけど、最初に思いついた人は凄いな~。キャップの締め具合で多少は整合周波数の調整も出来そうだし。

それとブラウンアンテナということは、利得が0dbiだ。つまり基準アンテナ相当だから、高スペック(高利得)ではない。だから大きなブームにはならなかったのかもしれないが、製作が比較的簡単そうなのもあって一定の支持は得ているんだろうと思う。

-・・・-
今回は偶然出て来たリンクによって、放置ネタを勉強する機会を得た。そして長年モヤモヤしていたものの1つが解決した。動画投稿者に感謝したい。


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