摩耶舞薮露愚

日々是口実日記(スパムメールの情報など)

男は女々しいもの

2007年12月11日 | 男女の心象風景
毎日JPの2007年12月10日夕刊に特集ワイド:渡辺淳一さんが語る 男は女々しいものという記事が掲載されていた。
これはなかなか面白い考察だ。

週刊誌を読まなくても耳に入ってきたのが、今年の参院選で当選した女性議員の話。元高校教諭が彼女との不倫をつぶさに語り、テレビで大きく取り上げられた。次いで、有名な元関取夫人がやはり不倫を若い俳優に暴露され、これは職場でも話題となった。「昔の男はそんなこと言わなかった」「男は関係できただけで『ごちそうさま』じゃないの。それ以上、何を求める?」。つまり、粋じゃないということだ。

という問題意識(?)に対して、渡辺氏は、男はもともと女々しく未練たらしい生き物であり、生物個体としての強靭さにおいても女よりも劣る、そして「男女同権も来るところまで来たという感じだね」と語りながら、次のような見解を述べる。

「過去の武士道が男ぶるのを強制し、おかげで女も男もひどい目に遭ってきた。いまそうしたしがらみが薄まり、本来の形に戻ってきている。だから、未練たらしく、かつてつき合っていた女性議員のことを男が言うのも、自然の姿でね。男も女も素直に自分を表現できる時代になればいいんです」

男が未練がましく、精神的にもひ弱であることなど、男であれば誰しも自分自身でわかっていることだろう。
分かっているからこそ虚勢を張るわけだ。

石田禮助が、国鉄総裁就任後の国会での挨拶で述べた「粗にして野だが卑ではない」という言葉は、正にその典型かもしれない。
「粗にして野」であることは決して恥ずべきことではなく、むしろ男として誇らしい態度であるが、「卑」という状況はどんなことがあっても受け入れがたい。つまり、最大の恥ずべきありよう、と考えるのである。
卑怯未練な振る舞いとの評価は、男にとって最も強烈な侮蔑の言葉なのだ。
それを言われたくがないために、男は虚勢を張って生きなければならない。男らしく、とは、つまり「恥を知れ」ということに尽きるのではないのか。

しかし、男というものは本質的に下劣な生き物であり、「下ネタ好きで吹聴したがる」嫌いもある。

女にモテる、それも誰しもが羨むいい女と恋仲になる、というのは、金があることよりも学歴よりも頭いいことよりも地位が高いことよりも遥かに優越感に浸ることの出来る「自慢」なのだ。
だから、「下ネタ好き」というよりも、そんな誰しも羨ましがる自慢話だから「吹聴したがる」わけだ\(^o^)/

男女関係について男の口が軽いことについても、何も今に始まったことではない。

オレが知っている限りでも、男女関係は男の口から漏れることの方が遥かに多い。
その相手方がそれなりの立場にあったりみんなの憧れの的であったりすれば、「そんな女とオレは割りない仲なんだぜ」と吹いて回りたくなっちゃうんだろう。
このオレだって、そんなことになったら太鼓たたいて笛吹きながら吹聴してしまうかもしれないし\(^o^)/

その点、そんな関係になってしまうと、女性は非常に口が堅くなるらしい。その関係を大切に守ろうという意識の方が強いからだとすれば、恋愛というものの本質を的確に知るのは、やはり女性、ということになろうか。

男は、なんだかんだいっても、こと恋愛に関しては所詮小学生の頃の精神的風土から全く成長することがないんだろうね。

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