いささか旧聞に属するが、法科大学院生が、妻と交際していたとされる弁護士の局部を切断した、という衝撃的なニュースがあった。
この法科大学院生がこのような凶行に及んだ理由は藪の中だが(妻と弁護士との間には肉体関係があり、妻は弁護士に暴行された、と話していたそうだが)、プロボクサーのライセンスを持った者が、相手の顔面にパンチを複数回叩き込んで意識を朦朧とさせ、男性器を枝切バサミで切断し、それを水洗便所に流すとは、全く以て想像を絶する情景である。
陰茎は、動脈も含めて血管が張り巡らされているので、出血も相当量のものがあったのではないか。被害者の命に別条がなかったのは不幸中の幸いである。
指と同じく、陰茎でも再接合手術は可能とのことだが、切断された陰茎の行方は杳として知れず、この点での「全治」は難しいのかもしれないが。
尤も、再縫合ができなくても排尿などの基本的な機能は維持できるとのことなので、生きていく上での不都合は少なそうだ。しかし、性交は恐らく不可能だろう。
事件の背景がわからないため軽々なことは云えないが、いずれにしても、被害者・加害者(傍観者たる「妻」も含む)の全てが大きなツケを払わされることになるのだろう。
法科大学院生と妻とが今後も婚姻生活を営んでいけるとは到底思えないし、被害者の弁護士は、自分の肉体はもちろん、その家族との関係や職場での立場も併せて、多くのものを失うことになるのではないか。
実にやりきれない事件であり、世の中の身に覚えのある人々の心中を震撼とさせたことだろう。
これほどまでに極端ではないにしろ、いわゆる「不倫」の関係というものの持つ危うさは底知れぬものと思う。
週刊誌などを立ち読みしたりすると、世の中にはそういう「関係」に走っているカップルが多数存在するように錯覚させられるが、もちろん、「不倫関係」などというものはレアケースなのだと信じたい。
週刊誌といえば、次のような、如何にも男の読者に向けた記事もあったりする。
「幼稚な妻に魅力を感じない」男が不倫に走る理由は下方婚にあり!?
何とも馬鹿げた記事のように思うのはオレだけなのだろうか。
この記事の中でご高説をのたまわっている「都内に住む小川弥生さん(仮名・39歳)」の発言、とても本人のものとは思えない。
「彼女は、ここ10年ほど既婚男性からの不倫の誘いが絶えない」とのことだが、なんとその要求に応えてもいるのだそうだ。
そういう状況下で、不倫関係を持ちかける男の心境を分析してみせるのだが、最後まで読むと、相当に自信過剰な御仁に見えてくる。自分は、付き合っている相手に「知的で落ち着いたinteresting」を提供できると豪語しているのであるから。
そういう女性が、後先のことを考えずに不倫の要求に応じてしまうものなのだろうか。
とても「知的」行動とは思えないのだが。
そんなわけで、これはきっと、読者受けを狙う野郎記者の作文と考えた次第。
第一、「自分より馬鹿な女は可愛くて、女より優位に立ちたいというプライドを持ってい」て、「そういうタイプの女性と結婚する」ような、あからさまな男尊女卑・女性蔑視傾向の野郎からの「不倫の誘い」に乗ってしまう「聡明で上品な洗練された女性」なんているのだろうか。
「聡明で上品な洗練された女性」が、不倫などというリスキーで日陰の隠花のような事物に走るとは、到底思えないよね。
一方、
という見方には一理あるのかもしれない。
家庭の中における役割分担という観点からいえば、父親も母親も性的なものからは離れた存在となるのだろう。
家庭というものが社会的な一組織である限り、極力感情的・情緒的なものを排して運営されるべきなのである。
夫婦の関係も、共同生活を共に運営する信頼に基づくものと考えれば、耐えきれない欺瞞に悩まされるなどということもないと思うのだが、やはり、「男として見られたい」「女として接してほしい」という感情的な要求を抑えきれない人も存在する。
そういう心の隙間に、「不倫」という危険な深淵が口をあけているのかもしれぬ。
恋愛感情というものはなかなかに一筋縄ではいかないものであるがゆえに。
ところで、前回、このブログで取り上げた不倫サイトについて、こんな記事があった。
既婚者向け「不倫サイト」、会員の90%以上は男性だった これでは出会いの確率は低い?
つまり、大半の女性会員はサクラ・ネカマ・成りすましだったわけね。
騙された挙句に、個人情報まで流出されてしまうリスクを背負わされたということか。
何ともお気の毒なお話ではある。
この法科大学院生がこのような凶行に及んだ理由は藪の中だが(妻と弁護士との間には肉体関係があり、妻は弁護士に暴行された、と話していたそうだが)、プロボクサーのライセンスを持った者が、相手の顔面にパンチを複数回叩き込んで意識を朦朧とさせ、男性器を枝切バサミで切断し、それを水洗便所に流すとは、全く以て想像を絶する情景である。
陰茎は、動脈も含めて血管が張り巡らされているので、出血も相当量のものがあったのではないか。被害者の命に別条がなかったのは不幸中の幸いである。
指と同じく、陰茎でも再接合手術は可能とのことだが、切断された陰茎の行方は杳として知れず、この点での「全治」は難しいのかもしれないが。
尤も、再縫合ができなくても排尿などの基本的な機能は維持できるとのことなので、生きていく上での不都合は少なそうだ。しかし、性交は恐らく不可能だろう。
事件の背景がわからないため軽々なことは云えないが、いずれにしても、被害者・加害者(傍観者たる「妻」も含む)の全てが大きなツケを払わされることになるのだろう。
法科大学院生と妻とが今後も婚姻生活を営んでいけるとは到底思えないし、被害者の弁護士は、自分の肉体はもちろん、その家族との関係や職場での立場も併せて、多くのものを失うことになるのではないか。
実にやりきれない事件であり、世の中の身に覚えのある人々の心中を震撼とさせたことだろう。
これほどまでに極端ではないにしろ、いわゆる「不倫」の関係というものの持つ危うさは底知れぬものと思う。
週刊誌などを立ち読みしたりすると、世の中にはそういう「関係」に走っているカップルが多数存在するように錯覚させられるが、もちろん、「不倫関係」などというものはレアケースなのだと信じたい。
週刊誌といえば、次のような、如何にも男の読者に向けた記事もあったりする。
「幼稚な妻に魅力を感じない」男が不倫に走る理由は下方婚にあり!?
何とも馬鹿げた記事のように思うのはオレだけなのだろうか。
この記事の中でご高説をのたまわっている「都内に住む小川弥生さん(仮名・39歳)」の発言、とても本人のものとは思えない。
「彼女は、ここ10年ほど既婚男性からの不倫の誘いが絶えない」とのことだが、なんとその要求に応えてもいるのだそうだ。
そういう状況下で、不倫関係を持ちかける男の心境を分析してみせるのだが、最後まで読むと、相当に自信過剰な御仁に見えてくる。自分は、付き合っている相手に「知的で落ち着いたinteresting」を提供できると豪語しているのであるから。
そういう女性が、後先のことを考えずに不倫の要求に応じてしまうものなのだろうか。
とても「知的」行動とは思えないのだが。
そんなわけで、これはきっと、読者受けを狙う野郎記者の作文と考えた次第。
第一、「自分より馬鹿な女は可愛くて、女より優位に立ちたいというプライドを持ってい」て、「そういうタイプの女性と結婚する」ような、あからさまな男尊女卑・女性蔑視傾向の野郎からの「不倫の誘い」に乗ってしまう「聡明で上品な洗練された女性」なんているのだろうか。
「聡明で上品な洗練された女性」が、不倫などというリスキーで日陰の隠花のような事物に走るとは、到底思えないよね。
一方、
<結婚生活とは、ひとつ屋根の下で円満な家庭というドラマを演じることでもあります。夫は夫の役割を演じ、妻は妻の役割を演じる。子どもができると、父親役、母親役を演じる。演じることと、本音との間の乖離が広がっていくこともあるわけで、そういう欺瞞に耐えきれないというのが、人間が不倫に走る一因>
という見方には一理あるのかもしれない。
家庭の中における役割分担という観点からいえば、父親も母親も性的なものからは離れた存在となるのだろう。
家庭というものが社会的な一組織である限り、極力感情的・情緒的なものを排して運営されるべきなのである。
夫婦の関係も、共同生活を共に運営する信頼に基づくものと考えれば、耐えきれない欺瞞に悩まされるなどということもないと思うのだが、やはり、「男として見られたい」「女として接してほしい」という感情的な要求を抑えきれない人も存在する。
そういう心の隙間に、「不倫」という危険な深淵が口をあけているのかもしれぬ。
恋愛感情というものはなかなかに一筋縄ではいかないものであるがゆえに。
ところで、前回、このブログで取り上げた不倫サイトについて、こんな記事があった。
既婚者向け「不倫サイト」、会員の90%以上は男性だった これでは出会いの確率は低い?
全世界で3700万人以上が利用する既婚者向け出会い系サイト「Ashley Madison(アシュレイ・マディソン)」の会員情報流出事件をめぐり、犯行声明を出したハッカー集団が会員全体の90~95%は「男性」だったと暴露した。
つまり、大半の女性会員はサクラ・ネカマ・成りすましだったわけね。
騙された挙句に、個人情報まで流出されてしまうリスクを背負わされたということか。
何ともお気の毒なお話ではある。