摩耶舞薮露愚

日々是口実日記(スパムメールの情報など)

危険な執行

2008年10月29日 | Weblog
昨日、収監されている死刑囚の二人につき、刑の執行がなされたとの報道があった。

<法務省>2人の死刑を執行、森法相の下で初めて

高塩氏は、上告を取り下げて自ら死刑を受け入れたそうだから、現行法制下では刑の執行を妨げる理由はないのかもしれぬ。

しかし、久間氏に関しては、一貫して犯行を否認している上、犯行を確実に裏付けるような物証も出なかったそうで、冤罪の可能性も高いという議論もあった。

冤罪説がある「自白も物証もない」死刑囚の死刑が執行された

これが事実であるとすれば、警察は最初に怪しいと目星をつけた人物をなりふり構わず犯人に仕立て上げた可能性を全く否定することもできないわけで、法務大臣はそんな人間を刑場に送り込んだことになりはしないか。

さらにオレが最も驚愕したのは、そんな冤罪の可能性のある人物の刑の執行であったのに、Yahooのコメントが「よくやった」「死刑囚などをむやみに生かしておくな」的なもので埋め尽くされ、中には「これまで刑を執行された死刑囚の中に冤罪の疑いのあった者など一人もいない」などというあきれ果てたコメントまであったことだ。

現行刑法に死刑の規定が存在する限り、法を遵守する観点からいえば刑の執行を妨げる理由はないかもしれない。
しかし、死刑は取り返しのつかない刑罰であるだけに、もしも冤罪であった場合のことを考えて、その執行は慎重に行うべきではないのか。

飯塚の2女児殺害:久間死刑囚に刑執行 「反省聞けぬまま」

こんな記事もあったが、もしも冤罪であったとすれば、久間氏が反省などするはずもない。

正直にいって背筋が寒くなる思いであった。
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両方とも失いたくなかったから?

2008年10月28日 | 男女の心象風景
自分が結婚式をあげるはずだった北杜市のリゾートホテル「リゾナーレ小淵沢」に放火した36歳の男。
既婚者であり、「結婚式を挙げられない事情があった」のが動機とのことだが、結婚式を中止(延期)させるために火をつけるとは心底呆れた話ではないか。

放火後やっと「既婚」告白


 自分の結婚式会場の北杜市のリゾートホテル「リゾナーレ小淵沢」に火を付けたとして、現住建造物等放火の疑いで逮捕された昭和町築地新居、会社員河田達彦容疑者(39)が県警の調べに対し、「自分が結婚していることを言い出せなくて火を付けた」と供述していることがわかった。捜査関係者によると、河田容疑者は相手の女性と3年前から交際を始めたが、25日未明に火を付けた後の同日午前になって初めて自分が既婚者であると伝えたという。

 捜査関係者によると、2人は結婚式当日の25日午前、会場へ行くために昭和町内で待ち合わせていたが、河田容疑者は約束の時間を過ぎても姿を見せなかった。女性が連絡したところ、河田容疑者は「(女性の)両親とも会っていないのに結婚できない」などと話した。その後、互いの親も交えて話し合いの場が持たれ、河田容疑者は既に結婚していることを打ち明けたという。女性は昼前になって電話で式をキャンセルした。

 河田容疑者は25日未明に火を付けた後、会場に名乗らずに電話し、「火事があったから今日の結婚式は中止ですよね」と式の有無を確認していたという。(2008年10月28日 読売新聞)


この記事の最後のセンテンスも仰天ものだが、そもそも式の当日「(女性の)両親とも会っていないのに結婚できない」という会話が成立すること自体、考えられない。
この放火野郎はもちろん言語道断だが、花嫁の両親も、自分の娘の生涯の伴侶に一度も会わないまま式の当日を迎えるなんて、全く常人の理解を超えている。

「結婚できない理由があった。妻とも交際相手(新婦)とも別れたくないので火をつけた」と、放火野郎はおほざきになっているようだが、火をつけたら、結果として両方とも失うことになるとは考えなかったのだろうか。
それとも、ばれなければ取り敢えずこの場は凌げる、と思ったのだろうか。

放火の罪は、現に人がいる住居などの施設が対象となる場合、「死刑または無期若しくは5年以上の懲役に処する(刑法第108条)」と大変な厳罰が科せられることになる。
そんなことにも思いが及ばないほどに追い詰められていたのか。

以前、このブログで「理解に苦しむ話」というものを書いているが、構造的には全く同じだね。

それにしても、こいつらガキなのか。30歳の半ばを過ぎて何を考えているんだ。

というよりも、そんなガキのようなメンタリティの野郎が、曲がりなりにも家庭を持っていたことの方が信じがたい。

人間が禽獣ではなく社会的な存在である限り、自分の所属する社会のルールには従わざるを得ない。
どちらも失いたくない、などという手前勝手な理由で、そのどちらの女性も不幸のどん底に落とし込む権利など誰にもないのだ!
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しつこいマンション投資勧誘

2008年10月21日 | Weblog
職場の代表から電話を回され、「ミヤ〇〇さんと仰る女性の方からお電話ですが、お繋ぎしますか?」とのこと。
「ミヤ〇〇さん」という女性の方には全く覚えがないのだが、とりあえずつないでもらう。
「はじめまして木〇工務店ミヤ〇〇と申します。営業の御案内でお電話をしました」
で、営業の内容はといえば、将来の年金額の減少に備えてのマンション投資、なのであった。

はあ?と一瞬絶句。

木〇工務店といえば、15年位前に一戸建ての住宅展示場を見にいったときに話を聞いたことがある。
いくつかのメーカーの中でも、堅実な施工と丁寧な対応が印象に残ったものだった。
もしも家を建てるのであれば、候補のかなり上位に入るかな、などと感じたことを思い出す。

そんなわけで、木〇工務店の営業がマンション投資の勧誘をするなどとは全く想像もできなかったのであった。

いずれにしても、就業時間内に平気で職場に電話をかけてきて個人的な物件購入の勧誘を行うこの手の傍若無人な営業などのタワゴトを聞いている暇はない。
「就業時間内にその手のお話をお聴きすることはできません」といって問答無用で電話を切った。

で、あとになって「木〇工務店」をネットで検索してみると、何と2004年ごろにエ〇シーコーポレーションに身売りされたらしい。
エ〇シーコーポレーションからは、自宅にもこの手の無礼な勧誘電話が頻繁にかかってきていたのだが、まさかあの「木〇工務店」がここの傘下に下っていたとは思いもよらないことだった。

事情はいろいろあったろうとは思うが、殆どの人にとって一生ものの高額な買い物である自宅の建設について、ものづくりの基本を余り顧みていないようにも思えるベンチャー系の不動産会社が実権を握って乗り出してくることに、ちょっと危惧を感じしまう。

なお、ここからの勧誘については、「勧誘電話110番!!」にも次のような情報が寄せられている。

勧誘電話110番!!

また、「e戸建て」の掲示板にも次のような記事が掲載されている。

e戸建て

どうやら経営形態が変わってからというもの、本業(であったはずの)住宅建築においても、以前の売りであった堅実性からは程遠い会社に様変わりしているようである。

こういうニュースもある。

断るとピザ70人前を注文 マンション販売の悪質手口急増

実に悪質だねえ(`皿´)
皆さん、くれぐれも気をつけましょう。
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公設秘書の痴漢行為

2008年10月14日 | Weblog
<痴漢容疑>加藤勝信衆院議員の秘書逮捕 神奈川の電車内(10月14日毎日新聞)

 14日午前7時15分ごろ、JR東海道線の大船-戸塚駅間を走行中の上り普通電車内で、男が女子高校生(16)のスカート内に手を入れて下半身を触り、女子高生が周囲の乗客と一緒に男を取り押さえて戸塚駅で下車、駅員を通じて110番した。駆け付けた神奈川県警戸塚署員が男を県迷惑防止条例違反(痴漢行為)容疑で現行犯逮捕した。

 調べでは、逮捕されたのは自民党の加藤勝信衆院議員(比例中国ブロック、2期目)の公設第2秘書、黒崎浩行容疑者(25)=神奈川県茅ケ崎市ひばりが丘3。「自分がやった」と容疑を認めている。



内容的には典型的な痴漢事件のように思えるし、現行犯を取り押さえた被害者女性も天晴れだと思う。
しかし、そんなある意味では類型的な事件が、なぜこうしてマスコミに取り上げられてしまうのか。

邪推すれば、犯人が国会議員の公設秘書であったことが大きかったのではないだろうか。
公設秘書は、賃金を国から支給される国家公務員特別職だ。
その任免は所属する国会議員によってなされ、所属する党や院は関知しない。しかし、国家公務員であることから、所属議員の「国会議員」たる職務(法案の作成・審議・調査など)の補佐が政策秘書の職務であり、党務だとか政治活動は対象外となる。
それだけ「公」の立場にある者であるためにこのように「晒し者」にされた、ということか。

もちろん痴漢行為は恥ずべき最低の犯罪であり、痴漢行為の被害者の心中を忖度すれば、(冤罪などでもない限り)犯人には同情の余地などない。
加藤勝信議員の事務所は「非常にまじめに勤務していて遅刻もない。驚いている」などとコメントしているそうだが、もちろんこんなことも関係ない。きちんと罪は償うべきである。

しかし、こうしてマスコミに晒されてしまうのはどうなんだろう。
痴漢事件でマスコミの晒し者にされるのは、有名人などを除くと、教師・警察官・公務員など、いわゆる公の仕事に就いている人が殆どのような気もする(たまにマスコミ関係者も取り上げられるようだが)。
つまり、ニュースとして取り上げる話題性(マスコミの考える)の有無が、極めて恣意的に判断されている、ということなのか。

だから、「オレは公務員ではないからいいや」なんて考えることも結構危ないかもしれない。
社会的にネームバリューのある企業のしかるべき立場にいる人などは、それだけで「晒す価値あり」なんて思われてしまうかもしれないのだから。

いやいや、基本的にはこうした犯罪において「隠しおおせる」などと考えることの方がまちがいなのだ。
「それでもボクはやってない」の取調室でのやり取りで警察のいうせりふ「さっさと認めてしまえば、すぐに帰してやる。略式起訴で罰金を払えばそれで終わりだ。誰にも知られずすぐにシャバに出られる」みたいな甘言は、それこそ眉に何重もの唾をつけて聞かなくてはならないだろう。
だって、こうやってマスコミに晒された個人情報なんて、どう考えても警察からしか得られないものね。

世の中の男性諸君!痴漢行為は、まずその被害女性に大変な苦痛と恐怖を与えるという点で、誠に赦し難い犯罪ですが、それは畢竟自らを破滅させる行為にほかならないのですぞ!
くれぐれも軽率な行為は慎むように!
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