メール1通婚約破棄 男性に慰謝料30万円(8月27日 産経新聞)
メール1通で婚約を一方的に破棄したのは不当などとして、盛岡市の女性(57)が岩手県内の男性(57)に200万円の慰謝料を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は26日、請求を棄却した1審盛岡地裁判決を取り消し、男性に30万円の支払いを命じた。
小野貞夫裁判長は「違和感を本人に伝えて善処を求めるなどのコミュニケーションを取ろうともせず、いきなり1通のメールで突き放したというべきで正当な理由があるとはいえない」と指摘し、女性に精神的苦痛が生じたと認めた。
判決などによると、2人は昨年2月に婚約したが、男性は同年5月に「1人の方が気楽。大変勝手なのですがおつきあいはやめさせてください」とのメールを送った。その後、女性が慰謝料請求などを求めるメールを送ると、男性は付き合いのある暴力団員がいるなどと脅迫する内容のメールを送信した。
これはひどい話だな。
というか、「請求を棄却した1審盛岡地裁」の判断が理解できない。
婚約は一種の契約関係であり、書面はなくても、お互いの意思が確認されていれば、当然に効力を発揮する。
女性の方に不貞行為があったり、重大な虚偽事項があったというのなら別かもしれないが、「一人の方が気楽」だからと、男の方から一方的に、しかも一通のメールだけで破棄するなど、まったくもって言語道断の話だと思うね。
ただ、その「婚約」の内容だが、単に口頭での言い交わしなのか、結納まで取り交わしているのか、その点がはっきりしないのでどの程度の慰謝料(債務不履行あるいは不法行為に基づく)の額が適当なのかは不明なのだが。
そのあと、女性の方が慰謝料の請求を求めるに至った経緯もはっきりしないし、その前にきちんと話し合いをしようとしたのだが、相手からは何の返事もなかった、というのか、その辺もよく分からない。
それにしても「一人の方が気楽」だというのなら、最初から結婚を前提とした付き合いなどしなければ良かったのだ。
第一、初老の身でありながら、将来を独り身で過ごすリスクをどう考えているのだろう。
もちろん、こんなことは大きなお世話だと思うのだが、何かがあったときに連れ合いがいるのといないのとでは雲泥の差があるのではないか。
オレにしても、時折は「一人の方が気楽でいいな」などと不埒なことを考えるが、冷静になってみれば、連れ合いがいない生活などとても考えられない。
つまりバックストップがあるから、勝手なことを言っていられるのだと思っている(「バックストップ」とはあまりな言い方だが)。
まあしかし、この女性にしてみれば、こんな男と結婚しなくて良かった、ということかもしれないね。
男女の付き合いは、歳を重ねるほどに、基本的には信頼関係が重要なウェイトを占めてくるのだろうから、その部分が大きく欠落している(とおぼしき)相手方を選んで「失敗した」と悔やむよりはどれほどいいかわからないもの。
メール1通で婚約を一方的に破棄したのは不当などとして、盛岡市の女性(57)が岩手県内の男性(57)に200万円の慰謝料を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は26日、請求を棄却した1審盛岡地裁判決を取り消し、男性に30万円の支払いを命じた。
小野貞夫裁判長は「違和感を本人に伝えて善処を求めるなどのコミュニケーションを取ろうともせず、いきなり1通のメールで突き放したというべきで正当な理由があるとはいえない」と指摘し、女性に精神的苦痛が生じたと認めた。
判決などによると、2人は昨年2月に婚約したが、男性は同年5月に「1人の方が気楽。大変勝手なのですがおつきあいはやめさせてください」とのメールを送った。その後、女性が慰謝料請求などを求めるメールを送ると、男性は付き合いのある暴力団員がいるなどと脅迫する内容のメールを送信した。
これはひどい話だな。
というか、「請求を棄却した1審盛岡地裁」の判断が理解できない。
婚約は一種の契約関係であり、書面はなくても、お互いの意思が確認されていれば、当然に効力を発揮する。
女性の方に不貞行為があったり、重大な虚偽事項があったというのなら別かもしれないが、「一人の方が気楽」だからと、男の方から一方的に、しかも一通のメールだけで破棄するなど、まったくもって言語道断の話だと思うね。
ただ、その「婚約」の内容だが、単に口頭での言い交わしなのか、結納まで取り交わしているのか、その点がはっきりしないのでどの程度の慰謝料(債務不履行あるいは不法行為に基づく)の額が適当なのかは不明なのだが。
そのあと、女性の方が慰謝料の請求を求めるに至った経緯もはっきりしないし、その前にきちんと話し合いをしようとしたのだが、相手からは何の返事もなかった、というのか、その辺もよく分からない。
それにしても「一人の方が気楽」だというのなら、最初から結婚を前提とした付き合いなどしなければ良かったのだ。
第一、初老の身でありながら、将来を独り身で過ごすリスクをどう考えているのだろう。
もちろん、こんなことは大きなお世話だと思うのだが、何かがあったときに連れ合いがいるのといないのとでは雲泥の差があるのではないか。
オレにしても、時折は「一人の方が気楽でいいな」などと不埒なことを考えるが、冷静になってみれば、連れ合いがいない生活などとても考えられない。
つまりバックストップがあるから、勝手なことを言っていられるのだと思っている(「バックストップ」とはあまりな言い方だが)。
まあしかし、この女性にしてみれば、こんな男と結婚しなくて良かった、ということかもしれないね。
男女の付き合いは、歳を重ねるほどに、基本的には信頼関係が重要なウェイトを占めてくるのだろうから、その部分が大きく欠落している(とおぼしき)相手方を選んで「失敗した」と悔やむよりはどれほどいいかわからないもの。