摩耶舞薮露愚

日々是口実日記(スパムメールの情報など)

キスフレ

2015年01月15日 | 男女の心象風景
寒い日が続く。
明日からは雨となり、寒さも少し和らぐそうだが、雨はやはり鬱陶しい。
早朝の空には下弦の月が浮かんでいて、冬の空にひときわ美しい点景をなしていた。

「キスフレ」という言葉を聞いたことがおありだろうか。

既婚者が「キスフレ」を作ったら「不倫」になってしまうのか?

そういうものがあるということをオレはこの記事で知ったのであるが、なんだかよく理解のできない関係だな。

「キスはするけど、セックスはしない友達」を「キスフレ」と呼ぶそうだ。都市伝説かと思っていたが、サイバーエージェントが運営する女性向け匿名掲示板サービス「GIRL’S TALK」のアンケートで、「『キスフレ』がいるか」という質問に対して36%の女性が「いる/いたことがある」と答えたという。

母数がどの程度のレベルにあるのか今一つ不明ではあるが、それでも回答者の三分の一以上が「いる/いたことがある」と答えているのは驚きである。
男の方がどうなのか、これについての調査結果はなさそうだが、ちょっと興味がわいてきた。
少なくともオレの周囲には、現在はもちろん以前にもそうした不思議な体験をしたという輩はいない。「キスをさせてくれたのなら当然その先も!」と考えるヤツの方が、個人的には真っ当であるような気もするし。

とはいい条、そうしたライトな関係があってももちろんいいわけで、妊娠や性的感染症のリスクもなかろうから安心なのかもしれない。
男と違って女の場合は、性交などの具体的肉体関係を必ずしも欲していないこともあろうから、こうした微妙な関係を望む傾向もあるのだろう。
しかし、どうもそれは恋愛感情とは無縁のものらしい。

だが、先の調査によると、「キスフレとの関係が真剣な恋愛に発展する」とした人はわずか25%。「キスフレのことは『好き』?」という質問にはなんと64%がNOと回答していて、「キスフレ」のなんとも微妙で、そこはかとなく寂しげな立ち位置がうかがい知れる。

微妙だねえ。
その割には、「81%の女性が、キスフレは『浮気になる』と回答している」ということだから、その間の温度差もかなりのものがありそうだ。

ところで、この「キスフレ」、判例などから鑑みると、どうやら「不貞行為」に該当するらしい。

「判例によれば、不貞行為とは、配偶者のある者が自由な意思に基づいて、配偶者以外の者と『性的関係』を結ぶことをいいます。ここで注意すべきは、『性的関係』という表現がされていることです。つまり、『セックス(性交)』に限定しているわけではありません」


「この『性的関係』をめぐっては、広めに捉える見解が有力です。この見解によると、男女のキスはもちろん、同性同士のキスも『性的関係』にあたり、『不貞な行為』となる可能性があります。このような観点からは、『キスフレ』も不貞行為にあたり、損害賠償や離婚の根拠になり得ると考えられます」

うーん、同性同士でもそうなのか!
ライトだと思って、軽々にことに及ぶと、とんでもない落とし穴にはまりそうな気配が濃厚だね。

因みにこの記事によると、キスが挨拶代わりみたいなところもあるアメリカ人の場合、不貞行為とはみなされなかったそうだ。
これまた微妙な判断ではある。
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リベンジ・ポルノ

2015年01月07日 | 男女の心象風景
2015年になった。
このブログ、なかなか更新ができずにいて非常に心苦しいが、ほそぼそとでも運営できればと、年頭早々うしろむきな対応である。

今シーズンの冬は、どちらかというと暖冬という長期予報であったが、今のところむしろ寒い日が続いているようにも思う。
今週も、昨日の雨の前までは暖かだったが、雨のあとは厳しい冷え込みがやってきた。
そういえば寒の入りか、と、そんなことにも思い当った次第。

このところ、「リベンジ・ポルノ」という言葉をよく聞くようになった。

会ってくれないと裸の画像ネットに流すぞ 元交際相手脅迫で39歳男を逮捕


同署によると、山口容疑者は女性と約1年前に出会い系サイトで知り合って交際を開始した。山口容疑者は既婚者で、女性は未婚。10月頃に女性が山口容疑者に「今後はもう会わない」と伝えてメールの着信を拒否するようになると、山口容疑者はこれに怒って女性に対して「リベンジポルノ」をちらつかせて脅した。


山口容疑者は39歳で既婚。被害者は30歳代の未婚女性。
出会い系サイトで知り合ったとのことだから、最初から目的自体が即物的であったようにも思われる。
詳細ないきさつは不明だが、そうした目的での付き合いが10か月程度で終わるのは無理もないことのようにも思える。
「裸の画像」を撮らせたくらいなのだから、お互いの利害関係も当初は一致していたのであろう。
画像のネット流出をやめさせるために会ったというのだから、この女性もなかなか腹の座った人物のようにも思えるが、正直にいって身の危険を予め感ずることはなかったのか。
出会い系サイトで知り合い、裸の画像を撮らせ、危ない行動に出ようとする当の本人に会う。
なんとも度し難い行動ではないかと思うが、いずれにしても交渉が決裂した段階で通報したのは正解だろう。

それにしても、既婚者でありながら別の女性を求め、ある意味ではお互い納得ずくの刹那的関係を作りながら、その関係を清算したいという女性を卑劣な方法で引き留めようとするこの男の神経は、とうていオレなどの想像を絶している。
出会い系サイトで、実際に交際相手方を見つけるのは大変難しいのではないかと、オレなどは勝手に思っているが、こういう関係が(刹那的とはいえ)実際に成立しているとすれば、世の中にはこうした関係における需要と供給が一定のバランスで存在しているということか。

それはともかくとして、一時的とはいえ心を許しあった(のであろう)相手方の裸の写真を、不特定多数のネット住民の目に晒そうとする「リベンジ・ポルノ」という行為の卑劣さには二の句が継げない。
そのように恫喝すれば相手の心が自分のところに戻ってくると考える思考形態の稚拙さにも絶句させられた。
ある意味ではそういうことをする人間であるから関係を清算された、ということなのかもしれない。
であるとすれば、そういう輩が既婚者であることに、ある意味では驚きも禁じ得ない。

「可愛さ余って憎さ百倍」という言葉もあるが、一時的とはいい条、情を交わした相手に対し、よくもこんな非道な行いができるものである。
ネットの恐ろしさは多言を要しないが、一番厄介なのは、いったんネット上にアップされてしまうと、劣化することなく半永久的に存在してしまうことにある。
裸の写真などという極めつけのプライベート情報が、半永久的にネット上で拡散される恐怖を忖度すれば、とてもこのような行動には出られないと思うのだが、リベンジ・ポルノをやらかしてしまう輩には、そうした真っ当な想像力すら欠如している、ということか。

言うまでもないことが、この女性の犯した過ちのかなり大きなものは、そんな心底に気づくことなく、こんな輩と関係を持ったことなのであろう。
出会い系サイトで相手方を探すというリスクについて、もう少し真っ当な想像力を働かせてもらいたいものだね。もちろん、もうコリゴリと感じていることとは思うが。
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